p28
文字数 917文字
「おう・・・・・・」
ソロは血とゲロの付いた制服を着替えて、塵 と化した蔓 をゴミ袋に集めた。
弁当しか持ってきていないキャピタルは半裸 になった。塵 と化した蔓 だらけの床に転がったり腕立て伏せをしたり、床に突っ伏して遠吠 えを上げてゴミを巻き上げたりしたので、ピチTは真っ黒に汚れてしまった。
脱いだ時にビリっと音がしたので、もう使い物にならないだろう。
脱ぐときに破れるのに、着る時に無事なのが不思議である。
机と椅子もそれらしく並べる。ゲロがこびりついた床と机の角 も水拭きする。
自分の体も拭く。
ソロは成す術 もなくバンクにビンタされて、みじめで悔しい思いを植え付けられてしまった。
というか、明らかにキャピタルの不始末の流れ弾に被弾 したと言っても過言 ではない。
恐ろしさのあまり、言いつけ通り大人しく教室の掃除をしてしまうことがまた癪 に障 る。
「クソッ。あいつ、ぜってー仕返ししてやる」
「ふん、ふーん、んんんっん、んんんーんっんんんんんっんん。ふん、ふーん、んんんっん、んん、んんんんっんー」
「こんな時にサビから歌うなバカ」
「うるせーバカ。おれの勝手だろ」
キャピタルの鼻歌に縦ノリで拍子を取りながら復讐を胸に誓うソロだったが、バンクが蔓 の捕食者よりも大暴れしたにもかかわらず、林田(仮)の周りだけ何の被害も出ていないことに気が付いた。
笠や軸に傷一つついていない。
むしろソロが間違って刺した傷の方が変色して目立っている。
ただし、林田(仮)はもう真っ二つに折れてキノコとは言えない状態になってしまっているが。
「なーソロ、モップどうする? 」
「ガムテープで補強してしまっときゃいいだろ」
「持ち手じゃなくて。兄ちゃんの頭でモップの角 が潰れちまったんだよ。もう使いモンにならねーよ」
耳を疑う言葉の真実を確かめに行くと、確かに、金属部分がつぶれて使い物にならなくなっていた。
「お前のにーちゃん、なんでそんなに硬ぇんだよ」
「知らね」
「軍に弁償してもらおうぜ。あいつの頭でぶっ壊れたんだから」
「あいつっていうなよ。兄ちゃんはバンクっていうんだ」
「そうだ、たしかバンクだわ。オレ名前聞いてたわ」
「小 っさい時にバンクって呼び捨てすると超怒るからな」
ソロは血とゲロの付いた制服を着替えて、
弁当しか持ってきていないキャピタルは
脱いだ時にビリっと音がしたので、もう使い物にならないだろう。
脱ぐときに破れるのに、着る時に無事なのが不思議である。
机と椅子もそれらしく並べる。ゲロがこびりついた床と机の
自分の体も拭く。
ソロは成す
というか、明らかにキャピタルの不始末の流れ弾に
恐ろしさのあまり、言いつけ通り大人しく教室の掃除をしてしまうことがまた
「クソッ。あいつ、ぜってー仕返ししてやる」
「ふん、ふーん、んんんっん、んんんーんっんんんんんっんん。ふん、ふーん、んんんっん、んん、んんんんっんー」
「こんな時にサビから歌うなバカ」
「うるせーバカ。おれの勝手だろ」
キャピタルの鼻歌に縦ノリで拍子を取りながら復讐を胸に誓うソロだったが、バンクが
笠や軸に傷一つついていない。
むしろソロが間違って刺した傷の方が変色して目立っている。
ただし、林田(仮)はもう真っ二つに折れてキノコとは言えない状態になってしまっているが。
「なーソロ、モップどうする? 」
「ガムテープで補強してしまっときゃいいだろ」
「持ち手じゃなくて。兄ちゃんの頭でモップの
耳を疑う言葉の真実を確かめに行くと、確かに、金属部分がつぶれて使い物にならなくなっていた。
「お前のにーちゃん、なんでそんなに硬ぇんだよ」
「知らね」
「軍に弁償してもらおうぜ。あいつの頭でぶっ壊れたんだから」
「あいつっていうなよ。兄ちゃんはバンクっていうんだ」
「そうだ、たしかバンクだわ。オレ名前聞いてたわ」
「