第176話 成瀬川るるせによる少女小説、紹介!!

文字数 1,207文字

こんにちは、苺屋かぷりこだぜ。
わたしは佐原メダカですぅ〜。
今日は軽く読書案内だぜ。
と、言っても、三冊の書影を出して、それで終わりです。
この三シリーズなんだよな。
まずは『マリア様がみてる』。説明不要だな。百合と言えばこのシリーズだし、百合のなかでも、今でもつくるのが難しいとされる〈スール百合〉の元祖だ!!
百合が好きだ、というほかの(男性の)作家さんにスール百合、って言ったら通じなかったですね。スール百合は百合小説の花形でありつつ、つくる難易度が激ムズです!!
だから今でもスール百合はつくるのが難しいから、数が少ないよな。『マリみて』は、その意味でも革命的だった、と言える。でも、知らないはないだろう、と思ったら、その作家さんは「百合は出し尽くしてもう古い」とか言ってた。ファッションで百合やボーイズラブを書く作家はダメだ。三浦しをん先生も講座で「同性愛をファッションで出すな!」って怒ってた。三浦先生自身もBL好きとしてデビューしたのを考えると、なかなかツッコミしづらいものがあるな。
お次はこちらです。
『富士見二丁目交響楽団』シリーズだ!! 写真は一作目。ルビー文庫のボーイズラブの代表作品だろうな。
一丁目にこの小説の版元があって、二丁目って現実では教会がありますね。その出版社に用事があって富士見町に来た成瀬川るるせは、早く着きすぎて、近くには医療系の大学だし、行き場を失って二丁目教会の広場でぼけーっとしてたのですよ。そしたらさすがに怪しまれたか心配されたかして、教会の方がるるせをかわいそうな目で見てましたね。その間、るるせは脳内で「交響楽団あるって、そりゃあ教会だもんなぁ」と、考えていたのは内緒です。
ノンケの作品も出しておこうぜ!! ノンケとは、NL(男女恋愛)ものだ。この作品、ブロマンス要素はあるけどな。『ハイスクールオーラバスター』だ!!
写真を出したこの『星を堕とす者』から、シリアス度が増すんだよな。ちなみに、今現在もハイスクールオーラバスターシリーズは続いているぞ!! 何十年間連載しているんだ!? グィンサーがみたくならないように、完結はいつかして欲しいと思うわたしだぜ。
三シリーズとも、少女小説ですね……。しかも、女の子に借りて読んでたのばかりじゃないですかぁ。るるせはトレンドに疎いからって、わざわざオススメを女の子たちが貸してくれて、今に繋がって、良かったですね、るるせ。まあ、どの女の子とも、付き合うとかそういうのは全くなかったですが。
思い出を握りしめ、るるせは孤独に今日も物書きとして執筆活動をするのであった。その女の子たちもみんないい年齢だろう、もう。家庭や彼氏と仲良くやって生きてるよ。取り残された成瀬川るるせはむせび泣きながら小説を書く。絶望しかねぇな。
今回紹介したどのシリーズも、読み出したら底なし沼のようにずぶずぶと世界に入っていってしまう作品ですので、よろしくですぅ。
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登場人物紹介

朽葉コノコ(くちはこのこ):元気いっぱいの女の子。語尾は「〜のだ」である。


佐原メダカ(さはらめだか):ドジっ子。コノコを「姉さん」と呼ぶ。実は本作品の主人公なのでは、という疑いもある。

成瀬川るるせ(なるせがわるるせ):ボックスティッシュとお友達。ほかの作品に出てくるるるせとの統合が上手くいかない、ただのキモオタ野郎。

苺屋かぷりこ(いちごやかぷりこ):ファミレス〈苺屋キッチン〉のウェイトレス。『偽典〜』では活躍したが、『〜モダン天鵞絨』

での存在感はいまいちだったと、るるせは思っている。

鏑木盛夏(かぶらぎせいか):『夢浮橋モダン天鵞絨』で活躍したが、るるせによると「あれは盛夏と壊色の物語の外伝なので、現代を舞台にしてこいつらのことを書きたい」と語って早幾年(はやいくとせ)。

夢野壊色(ゆめのえじき):昔は書いててラクなキャラだったが、無駄に『百瀬探偵結社〜』などに登場するため、イメージ崩さないように書く必要が出てきていて悩んでいるが、それ以上にかぷりこと涙子と壊色の書き分けが厳しい。チャットノベルだからどうにか書けている状態。書き分け出来るくらいに作者の力量が上がることが期待される。

空美野涙子(そらみのるいこ):空美野財閥の一人娘。ガラが悪い。このチャットノベルでは説明出来ない設定の数々に拍車をかけてわけわからなくしている一人である。

雛見風花(ひなみふうか):盛夏の小さな恋人。盛夏と風花が恋人って設定、もはやほかのキャラもレズってることが多いるるせの小説では忘れ去られがち。

長良川鵜飼(ながらがわうかい):壊色の後輩。結構好きなキャラだけど、このチャットノベルでの活用方法が浮かばない。撹乱させるタイプのキャラなので。

白梅春葉(しらうめはるは):殺人鬼。あまりに書きやすい性格をしているので、逆に登場回数を制限したいところ。

谷崎順天(たにざきじゅんてん):こいつと津島尚は、るるせが別名義で出していた電子書籍雑誌の短編や、文学フリマでの同人誌で出てくるが、黒歴史ではある。が、るるせは数回〈転生〉していて、るるせ以前は全部黒歴史だから、困ったものである。

津島尚(つしまなお):谷崎の後輩。こいつら主人公で長編が書きたいが、そんなことを登場人物紹介で書いてどうするのか。わからない。

田山理科(たやまりか):『死神は〜』の主人公。妹のちづちづと知らない町に引っ越し、二人で暮らしを始めたが、ちづちづがどこからか拾ってきた少女・みっしーも同居することに。趣味は絵を描くこと。ペインティングナイフを武器にする。と言いつつ、ペインティングナイフで戦ってるシーンて、見たことねぇ!! と一瞬思ったが、こいつ『パイナップルサンド』の主人公で、戦ってた、そう言えば。

みっしー(みっしー):死神少女。十王庁からやってきた。土地勘がないため力尽きそうなところをちづちづに拾われて、そのまま居候することに。大鎌(ハネムーン・スライサー)を武器に、縁切りを司る仕事をしていた死神である。と、あるが、モデルは『密室灯籠』にて出てくるミシナという登場人物であるのは、ここだけの内緒である。何故かというと、密室灯籠のネタバレになるからである(ドーン)!!

ちづちづ(ちづちづ): 理科の妹。背が低く、小学生と間違われるが、中学生である。お姉ちゃん大好きっ娘。いつもおどおどしているが、気の強い一面をときたま見せる。みっしーとは友達感覚。……と、いう設定だったが、いつの間にかいつもイカソウメンもぐもぐしながら不遜な態度を取るキャラになっていたのであった。

青島空雷(あおしまかららかい):『文芸部は眠らせない』に登場する高校一年生。月天とコンビを組んで執筆活動をする文芸部員。ほかの部員に迷惑をかけないように幽霊部員でいようとしたていた、って設定だった気がする。今じゃ主人公(?)の山田よりずっと人気なキャラである。ていうかもはや主人公では?

蛇蝎月天(だかつげってん):青島の相棒。お笑い好きで釘バットを得物にする不良の域を超えた元・困ったちゃん。今は文芸部で小説書いてる。『文芸部は眠らせない』になくてはならないスパイス。坂口安吾の信奉者って設定があった気がするが、今後その設定が活きるかはわからない。

葛葉りあむ(くずのはりあむ):暗闇坂女子高等学校の生徒。折口のえるの〈フォークロア・コレクト〉を手伝う。気丈な性格。

折口のえる(おりぐちのえる):暗闇坂女子高等学校の生徒。〈バベル図書館〉の〈司書〉。フォークロアを蒐集している。いつもバベル図書館の図書貸し出しカウンターでおだやかに紅茶や珈琲を飲んでいる。お嬢様。

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