第504話 BREAK CORE

文字数 2,190文字

小学校の音楽のテストで「音楽の三大要素は何か」の答えは「リズム、メロディ、ハーモニー」と習うと思う。だが、あれは嘘だ。

音楽の三大要素、それは正しくは「ピッチ、EQ、BPM」だからな!!

ちゃんと覚えておけよな!!

帰れ。
我は汝、汝は我。るるせオルタさまだーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
聞こえなかったか?

失せろ。

今日も元気に楽曲紹介だああああぁぁ!!
全然僕の話を聞いてないな? で、なに? 失せろよ。
今回の楽曲は……
あー、もう、なんだよ。失せろって。
今回は〈BREAK CORE〉というジャンルの楽曲だ!! J-Coreでもあるぞ。
タイトルは『治安の悪い印税生活【ClubMix】』だ。

プレイリスト『プロジェクト:変容病棟音楽史』のなかの一曲となる。

イントロのサンプリングはスクエアプッシャーだな?
しゅあ。
で、BREAK COREの説明が必要だよなぁ、やっぱり。
ブレイクコアとは90年代中頃から後半にかけてイギリス、アメリカ、ドイツ、オランダ、フランスなどで同時多発的に生まれた音楽ジャンルの一つであり、様々な音楽的手法やバックグラウンド、思想をハードコアなダンスミュージックにねじ込ませたハイブリッドな電子音楽のスタイルである。
Wikiから書き出してみようか。
ブレイクコア (英語: Breakcore) とは1990年代半ばから後半にかけて、ジャングル、ハードコア、ドラムンベースといったスタイルの中から現れたエレクトロニック・ダンス・ミュージックのスタイルの一つである。

ブレイクコアは、とても複雑で緻密なブレイクビートと幅広い音色のサンプリングソース、速いテンポでの演奏が特徴である。


初期の「ハードコアテクノ」、または単なる「ハードコア」がヨーロッパに定着し始めた頃、世界各地でブレイクコアというジャンルが具体的な形を取り始めた。

アメリカのミルウォーキーのAddict、フランスのレンヌのPeace Off、イタリアのボローニャのSonic Belligeranza、そしてロンドンのPlanet Muといった新しいレーベルに触発されて、ブレイクコアはハードコアにマッシュアップとインテリジェント・ダンス・ミュージックという新規の要素を取り入れた新たな分野を形成した。

Notes on Breakcoreによると、Society Suckersはブレイクコアが1990年中期のアシッドテクノレイヴカルチャーと、ネオナチやそれとの結びつきが取り沙汰されていた初期のハードコアであるガバへの軽蔑から発展したと説明した。

ヨーロッパでは、ブレイクコアというジャンルはアンダーコヴァやシックボーイのような地元のバンドを登場させたBelgium's Breakcore Gives Me Wood、FFFやBong-Raが運営していたオランダのBreakcore A Go Go、Peace Offが本拠地としているレンヌのAnticartel、後のベルリンでのWastedとロンドンでのBangfaceのようなレイヴやクラブイベントによって確立された。



全てのブレイクコアの最も明確な特徴はドラムワークで、それは高いBPMでのアーメンブレイクやクラシックなジャングル、ヒップホップブレイクの巧妙な操作にしばしば基づいている。


『ニューヨーク・タイムズ』のサイモン・レイノルズによれば、ブレイクコアは「DJ/RuptureやTeamshadetekといったアーティストによって提供された音楽である。

ジャマイカのサウンドシステムパーティ的なヴァイブの家で聴く代用品として、ゴロゴロと鳴るベースライン、せわしないビート、でこぼこしたラガボーカルを組み合わせた音楽だ。

ブレイクコアのジャンルの中でもKnifehandchop、Kid 606そしてSoundmurdererといった他のアーティストは、初期のレイヴを思い起させる。

そうした音楽は群衆が抽象的なノイズと痙攣のようなリズムの集中砲火に四肢を振り回していた時代の騒々しい熱狂を呼び起こす。

今日あるような、目利きのエリートよりもむしろ流行の前衛のためにテクノ音楽が作られた時代を思わせる聴覚的蜃気楼だ」と述べられている。

今回つくった楽曲も阿呆の塊なのに、ジャンル分類するとえげつないよな、なにげに。いつもそうではあるが。
ブレイクコアのシーンは分布としてどこか一カ所に地理的な中心地があるというより、むしろ異なるグループとして散在している。おそらくブレイクコアの「声」が聞こえるひとつの場所はヴァーチャルな場所で、それはインターネットやC8やWiderstand(Eiterherdのウェブサイト、現在は機能していない)といった様々なオンラインフォーラムを通したものである、とされているな。
今回は文字数多いから茶番はやめて、ここらへんで終わりにしておこうぜ。
よかろう。
「よかろう」じゃねーよ。おまえはとっとと失せろ。
ふぅむ。
なんだよ、まだなにかあるのかよ。
皆もぜひ今回の楽曲も聴いて、自分でもBREAK COREをつくってみてくれよな!!
はいはい、今日はもう解散!! またねー!!
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登場人物紹介

朽葉コノコ(くちはこのこ):元気いっぱいの女の子。語尾は「〜のだ」である。


佐原メダカ(さはらめだか):ドジっ子。コノコを「姉さん」と呼ぶ。実は本作品の主人公なのでは、という疑いもある。

成瀬川るるせ(なるせがわるるせ):ボックスティッシュとお友達。ほかの作品に出てくるるるせとの統合が上手くいかない、ただのキモオタ野郎。

苺屋かぷりこ(いちごやかぷりこ):ファミレス〈苺屋キッチン〉のウェイトレス。『偽典〜』では活躍したが、『〜モダン天鵞絨』

での存在感はいまいちだったと、るるせは思っている。

鏑木盛夏(かぶらぎせいか):『夢浮橋モダン天鵞絨』で活躍したが、るるせによると「あれは盛夏と壊色の物語の外伝なので、現代を舞台にしてこいつらのことを書きたい」と語って早幾年(はやいくとせ)。

夢野壊色(ゆめのえじき):昔は書いててラクなキャラだったが、無駄に『百瀬探偵結社〜』などに登場するため、イメージ崩さないように書く必要が出てきていて悩んでいるが、それ以上にかぷりこと涙子と壊色の書き分けが厳しい。チャットノベルだからどうにか書けている状態。書き分け出来るくらいに作者の力量が上がることが期待される。

空美野涙子(そらみのるいこ):空美野財閥の一人娘。ガラが悪い。このチャットノベルでは説明出来ない設定の数々に拍車をかけてわけわからなくしている一人である。

雛見風花(ひなみふうか):盛夏の小さな恋人。盛夏と風花が恋人って設定、もはやほかのキャラもレズってることが多いるるせの小説では忘れ去られがち。

長良川鵜飼(ながらがわうかい):壊色の後輩。結構好きなキャラだけど、このチャットノベルでの活用方法が浮かばない。撹乱させるタイプのキャラなので。

白梅春葉(しらうめはるは):殺人鬼。あまりに書きやすい性格をしているので、逆に登場回数を制限したいところ。

谷崎順天(たにざきじゅんてん):こいつと津島尚は、るるせが別名義で出していた電子書籍雑誌の短編や、文学フリマでの同人誌で出てくるが、黒歴史ではある。が、るるせは数回〈転生〉していて、るるせ以前は全部黒歴史だから、困ったものである。

津島尚(つしまなお):谷崎の後輩。こいつら主人公で長編が書きたいが、そんなことを登場人物紹介で書いてどうするのか。わからない。

田山理科(たやまりか):『死神は〜』の主人公。妹のちづちづと知らない町に引っ越し、二人で暮らしを始めたが、ちづちづがどこからか拾ってきた少女・みっしーも同居することに。趣味は絵を描くこと。ペインティングナイフを武器にする。と言いつつ、ペインティングナイフで戦ってるシーンて、見たことねぇ!! と一瞬思ったが、こいつ『パイナップルサンド』の主人公で、戦ってた、そう言えば。

みっしー(みっしー):死神少女。十王庁からやってきた。土地勘がないため力尽きそうなところをちづちづに拾われて、そのまま居候することに。大鎌(ハネムーン・スライサー)を武器に、縁切りを司る仕事をしていた死神である。と、あるが、モデルは『密室灯籠』にて出てくるミシナという登場人物であるのは、ここだけの内緒である。何故かというと、密室灯籠のネタバレになるからである(ドーン)!!

ちづちづ(ちづちづ): 理科の妹。背が低く、小学生と間違われるが、中学生である。お姉ちゃん大好きっ娘。いつもおどおどしているが、気の強い一面をときたま見せる。みっしーとは友達感覚。……と、いう設定だったが、いつの間にかいつもイカソウメンもぐもぐしながら不遜な態度を取るキャラになっていたのであった。

青島空雷(あおしまかららかい):『文芸部は眠らせない』に登場する高校一年生。月天とコンビを組んで執筆活動をする文芸部員。ほかの部員に迷惑をかけないように幽霊部員でいようとしたていた、って設定だった気がする。今じゃ主人公(?)の山田よりずっと人気なキャラである。ていうかもはや主人公では?

蛇蝎月天(だかつげってん):青島の相棒。お笑い好きで釘バットを得物にする不良の域を超えた元・困ったちゃん。今は文芸部で小説書いてる。『文芸部は眠らせない』になくてはならないスパイス。坂口安吾の信奉者って設定があった気がするが、今後その設定が活きるかはわからない。

葛葉りあむ(くずのはりあむ):暗闇坂女子高等学校の生徒。折口のえるの〈フォークロア・コレクト〉を手伝う。気丈な性格。

折口のえる(おりぐちのえる):暗闇坂女子高等学校の生徒。〈バベル図書館〉の〈司書〉。フォークロアを蒐集している。いつもバベル図書館の図書貸し出しカウンターでおだやかに紅茶や珈琲を飲んでいる。お嬢様。

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