第475話 プロジェクト:変容病棟音楽史

文字数 1,752文字

我は汝、汝は我!! 我はるるせオルタ様だ、ふははははー!!
空気も読まずのこのこ出てきやがったな、オルタ!!
来てやったぞ!!
帰れ!!
まあ、聞けよ。ニュープロジェクトである『変容病棟音楽史』というプレイリストとその楽曲群がスタートした。「変容病棟」というのはもちろんSF作家のスタニスワフ・レムの書いた作品『主の変容病棟』から名前を取っている。
ふ〜ん。
じゃずとなう、始まるのは特別なストーリーだ!!
はぁ。茶番はいいよ……。
るるせ、モチベーションが下がっていないか??
いつもがテンション高めなだけだよ……。もう今回はこれで閉じよう。
うおおぉぉい!! まだ一曲も宣伝してないわー!!
えぇ……。
まずこの曲、『とらがえし』!!

缶ピースの缶をボールペンで叩いてつくったぞ。

クリックは使わないで缶を叩いた!

そこにiZotopeのIris2のベースとボーカロイドの鏡音リンちゃんを載せたのだああああぁぁ!!

うーん、久々にこのチャットノベル『早退届』でDTM用語を聴いた気がする。
ボーカロイド使ったのいつ以来だよ、って話だしな!!
確かに。で、今のところこの曲が最新なんだよな。そこに至るまでの流れも観ていくか、仕方ない。不本意ながら、流れを説明するようだろうなぁ。
この楽曲が『変容病棟音楽史』で一番最初につくった曲だな。King of FMというプラグインシンセを使いたくてつくった感じだ。和琴音色をシンセのコントロールつまみをいじってLo-Fiな感じにしたサウンドメイキングに仕上げて使っている。『コトリコトコトコト煮込め』というタイトルは、聴いてわかる通り鳥の鳴き声が全篇に渡って聞こえていることからだ。

今回のプロジェクト名『変容病棟音楽史』についてだが。

『変容の病院』「Szpital Przemienienia」 、『死人の中』「Wśródumarłych」、『リターン』「Powrót」、1955年(リアリズム小説の三部作)

日本版では『主の変容病院・挑発』(国書刊行会)に『変容の病院』のみ収録。

……と、いうのがタイトルの下敷きにした作品だ。


また、その作品を書いたレムという作家について。

スタニスワフ・ヘルマン・レム (ポーランド語: Stanisław Herman Lem [staˈɲiswaf ˈlɛm] 1921年9月12日 - 2006年3月27日)は、ポーランドの小説家、SF作家。ポーランドSFの第一人者であるとともに、20世紀SF最高の作家の一人とされる。また、著書は41の異なる言語に翻訳され、2700万部が販売されており、世界で最も広く読まれているSF作家である。代表作に、2度映画化もされた『ソラリスの陽のもとに』など。

日本での翻訳初期にはロシア語版からの重訳での出版が多かったためか、ロシア語読みでスタニスラフ・レムと紹介されることが多かった(斜線〈クレスカ〉の付いた ł はポーランド語では L ではなく W の発音だが、キリル文字圏では Л になるため)。

説明に戻ろうか。

『いみはぎ』と『ひあき』はともに、缶ピースの缶を叩いて、その上にYAMAHA refaceCSを弾いたというものだ。空気録音だ。リバーブとディレイを深くかけただけでなく、実はコンプレッサーで音を潰すなどの処理をしている。叩いているのはクリック(メトロノーム)なしで、感覚でぶっ叩いているぞ!! 特に『いみはぎ』は16分で叩いているからな。よろしく。

この『やけたんじょう』は、animoogの新しい奴をiPadで鳴らしてiPhoneで録音してGarageBandでベースをチョーキングさせてる、という曲だ。
新しいiPad、欲しいなぁ。
今回最後に紹介するこの『しおけ』だが。手が込んでいるので逆に普通になっちゃってる感じではあるが、animoogの古い方と、8bitのプラグインシンセでのアルペジエーターという組み合わせで、ちゃんと聴ける楽曲でもある。そのぶん、実験度合いが薄れて感じてしまうかもしれないが。
楽曲タイトルは、いまのところほとんどが柳田国男『禁忌習俗事典 タブーの民俗学手帳』からのネーミングだ。よろしくー。
では、またな!! ふはははははは!!
るるせオルタ、おまえはもう来なくていいからな、ほんと……。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

朽葉コノコ(くちはこのこ):元気いっぱいの女の子。語尾は「〜のだ」である。


佐原メダカ(さはらめだか):ドジっ子。コノコを「姉さん」と呼ぶ。実は本作品の主人公なのでは、という疑いもある。

成瀬川るるせ(なるせがわるるせ):ボックスティッシュとお友達。ほかの作品に出てくるるるせとの統合が上手くいかない、ただのキモオタ野郎。

苺屋かぷりこ(いちごやかぷりこ):ファミレス〈苺屋キッチン〉のウェイトレス。『偽典〜』では活躍したが、『〜モダン天鵞絨』

での存在感はいまいちだったと、るるせは思っている。

鏑木盛夏(かぶらぎせいか):『夢浮橋モダン天鵞絨』で活躍したが、るるせによると「あれは盛夏と壊色の物語の外伝なので、現代を舞台にしてこいつらのことを書きたい」と語って早幾年(はやいくとせ)。

夢野壊色(ゆめのえじき):昔は書いててラクなキャラだったが、無駄に『百瀬探偵結社〜』などに登場するため、イメージ崩さないように書く必要が出てきていて悩んでいるが、それ以上にかぷりこと涙子と壊色の書き分けが厳しい。チャットノベルだからどうにか書けている状態。書き分け出来るくらいに作者の力量が上がることが期待される。

空美野涙子(そらみのるいこ):空美野財閥の一人娘。ガラが悪い。このチャットノベルでは説明出来ない設定の数々に拍車をかけてわけわからなくしている一人である。

雛見風花(ひなみふうか):盛夏の小さな恋人。盛夏と風花が恋人って設定、もはやほかのキャラもレズってることが多いるるせの小説では忘れ去られがち。

長良川鵜飼(ながらがわうかい):壊色の後輩。結構好きなキャラだけど、このチャットノベルでの活用方法が浮かばない。撹乱させるタイプのキャラなので。

白梅春葉(しらうめはるは):殺人鬼。あまりに書きやすい性格をしているので、逆に登場回数を制限したいところ。

谷崎順天(たにざきじゅんてん):こいつと津島尚は、るるせが別名義で出していた電子書籍雑誌の短編や、文学フリマでの同人誌で出てくるが、黒歴史ではある。が、るるせは数回〈転生〉していて、るるせ以前は全部黒歴史だから、困ったものである。

津島尚(つしまなお):谷崎の後輩。こいつら主人公で長編が書きたいが、そんなことを登場人物紹介で書いてどうするのか。わからない。

田山理科(たやまりか):『死神は〜』の主人公。妹のちづちづと知らない町に引っ越し、二人で暮らしを始めたが、ちづちづがどこからか拾ってきた少女・みっしーも同居することに。趣味は絵を描くこと。ペインティングナイフを武器にする。と言いつつ、ペインティングナイフで戦ってるシーンて、見たことねぇ!! と一瞬思ったが、こいつ『パイナップルサンド』の主人公で、戦ってた、そう言えば。

みっしー(みっしー):死神少女。十王庁からやってきた。土地勘がないため力尽きそうなところをちづちづに拾われて、そのまま居候することに。大鎌(ハネムーン・スライサー)を武器に、縁切りを司る仕事をしていた死神である。と、あるが、モデルは『密室灯籠』にて出てくるミシナという登場人物であるのは、ここだけの内緒である。何故かというと、密室灯籠のネタバレになるからである(ドーン)!!

ちづちづ(ちづちづ): 理科の妹。背が低く、小学生と間違われるが、中学生である。お姉ちゃん大好きっ娘。いつもおどおどしているが、気の強い一面をときたま見せる。みっしーとは友達感覚。……と、いう設定だったが、いつの間にかいつもイカソウメンもぐもぐしながら不遜な態度を取るキャラになっていたのであった。

青島空雷(あおしまかららかい):『文芸部は眠らせない』に登場する高校一年生。月天とコンビを組んで執筆活動をする文芸部員。ほかの部員に迷惑をかけないように幽霊部員でいようとしたていた、って設定だった気がする。今じゃ主人公(?)の山田よりずっと人気なキャラである。ていうかもはや主人公では?

蛇蝎月天(だかつげってん):青島の相棒。お笑い好きで釘バットを得物にする不良の域を超えた元・困ったちゃん。今は文芸部で小説書いてる。『文芸部は眠らせない』になくてはならないスパイス。坂口安吾の信奉者って設定があった気がするが、今後その設定が活きるかはわからない。

葛葉りあむ(くずのはりあむ):暗闇坂女子高等学校の生徒。折口のえるの〈フォークロア・コレクト〉を手伝う。気丈な性格。

折口のえる(おりぐちのえる):暗闇坂女子高等学校の生徒。〈バベル図書館〉の〈司書〉。フォークロアを蒐集している。いつもバベル図書館の図書貸し出しカウンターでおだやかに紅茶や珈琲を飲んでいる。お嬢様。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色