第245話 すべからく待て

文字数 1,473文字

つ、ら、い、のだーーーー。
どうしたんですか、姉さん??
昔の原稿を引っ張り出して読まないと、新連載『よすがなる抹茶ラテのきほん』の続きを書けないのだーーーー。読み返すには、まだ時間があまり経っていないゆえのもどかしさがあるのだーーーー。読んで欲しいけど、自分で読み返すのはまた違うのだーーーー。
まあ、そんなことだろうとは思っていました。
だいたい、るるせは処方薬が切れて、明日、病院へ行ってもらわないとならないのだ。今日はたぶん、眠れないのだ。うめく作者、そしてキャラクターであるわたしたちは作者の意識と繋がっているから、軽く地獄を見るのだ。

南ノさん、120話までお読みいただき、ありがとうございます!! 『密室灯籠』を書いて、思うことがあって、「小説は生き物である」ということなのです。よく聞く言葉だとは思うのですが、それを実感しているのです。今期のアニメで大人気の『ぼっち・ざ・ろっく』という漫画作品があるのですが、第一話を観たら、僕がバンドでライブを行ったことのあるライブハウス『下北沢シェルター』で、主人公がライブを行うのですよ。ハコ(ライブハウス、という意味の俗語です)の、地下に降りていくシーンを観たときにもびっくりしたのですが、ハコのなかも同じで、控え室も確かアニメと同じ感じだったのでびっくりです(シェルターの話はややこしいので『密室灯籠』では名前だけ出して、シーン的にはカットしたと思います)。また、今後出てくることを書いてしまうようになってしまうのですが、大学の聴講をしたのですが、そのときの先生が、数日前、刺されました。『密室灯籠』ではちょろっとしか書いていないのですが、大学の庭から駐車場まで先生と二人で歩きながら(軽口をたたき合いつつ)、会話をしていたのを覚えていて、未だに鮮明に思い出せるのですが、先日、その先生が刺された(正確には首のところを刃物で切られた)のは、その庭だ、という報道がされています。僕の思い出の場所で事件が起こったことになります。

出来上がった作品が、落ちたり逆に再評価されたりなど、とにかく書いたものは基本的には残るし、残すために作家は書いていると思うのですが、今挙げたふたつの話からわかる通り、時代によって書いた作品の意味合いが変わっていってしまうのですね。まさに、「小説は生き物」だと、僕は『密室灯籠』を書いて思い知ったのでした。

引き続きお読みいただけると、幸いです。この『密室灯籠』という作品にとって、幸いである、という意味です。それでは、また。

『密室灯籠』へのレターの返信ですね。いろんなことが起こり、作品の持つ意味合いが変容していく、という話ですよね。
小説を書いている場合じゃない、というか、もう一度、起こったことなどを整理する必要性がある、ということなのだ。
去年の今ごろ、かなりまわりでひとが亡くなりましたが、今年も亡くなっていますからね、ここには書けないけど。地味にダメージを受けてますよね……。
締め切り忘れてたけど、今週末には書き終えないとならないのだ!! noteの企画なのだ!! ヤバいのだ。本気出さないとならない……今週後半のるるせの頑張りをご期待ください、なのだ。
い、ろ、い、ろ、ひでぇ!! ですね!!
なにもする気が起きないけど眠れないし、どうしていいかわからない感じなのだ。社会学者のデュルケムの本でも読み返したいのだ!!
確かにデュルケム的状況下ではありますが……布団で横になっていましょう!!
そうするのだ!! どうなるか、すべからく待て、のだ。
おっと、最遊記ですねっ!!!!
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登場人物紹介

朽葉コノコ(くちはこのこ):元気いっぱいの女の子。語尾は「〜のだ」である。


佐原メダカ(さはらめだか):ドジっ子。コノコを「姉さん」と呼ぶ。実は本作品の主人公なのでは、という疑いもある。

成瀬川るるせ(なるせがわるるせ):ボックスティッシュとお友達。ほかの作品に出てくるるるせとの統合が上手くいかない、ただのキモオタ野郎。

苺屋かぷりこ(いちごやかぷりこ):ファミレス〈苺屋キッチン〉のウェイトレス。『偽典〜』では活躍したが、『〜モダン天鵞絨』

での存在感はいまいちだったと、るるせは思っている。

鏑木盛夏(かぶらぎせいか):『夢浮橋モダン天鵞絨』で活躍したが、るるせによると「あれは盛夏と壊色の物語の外伝なので、現代を舞台にしてこいつらのことを書きたい」と語って早幾年(はやいくとせ)。

夢野壊色(ゆめのえじき):昔は書いててラクなキャラだったが、無駄に『百瀬探偵結社〜』などに登場するため、イメージ崩さないように書く必要が出てきていて悩んでいるが、それ以上にかぷりこと涙子と壊色の書き分けが厳しい。チャットノベルだからどうにか書けている状態。書き分け出来るくらいに作者の力量が上がることが期待される。

空美野涙子(そらみのるいこ):空美野財閥の一人娘。ガラが悪い。このチャットノベルでは説明出来ない設定の数々に拍車をかけてわけわからなくしている一人である。

雛見風花(ひなみふうか):盛夏の小さな恋人。盛夏と風花が恋人って設定、もはやほかのキャラもレズってることが多いるるせの小説では忘れ去られがち。

長良川鵜飼(ながらがわうかい):壊色の後輩。結構好きなキャラだけど、このチャットノベルでの活用方法が浮かばない。撹乱させるタイプのキャラなので。

白梅春葉(しらうめはるは):殺人鬼。あまりに書きやすい性格をしているので、逆に登場回数を制限したいところ。

谷崎順天(たにざきじゅんてん):こいつと津島尚は、るるせが別名義で出していた電子書籍雑誌の短編や、文学フリマでの同人誌で出てくるが、黒歴史ではある。が、るるせは数回〈転生〉していて、るるせ以前は全部黒歴史だから、困ったものである。

津島尚(つしまなお):谷崎の後輩。こいつら主人公で長編が書きたいが、そんなことを登場人物紹介で書いてどうするのか。わからない。

田山理科(たやまりか):『死神は〜』の主人公。妹のちづちづと知らない町に引っ越し、二人で暮らしを始めたが、ちづちづがどこからか拾ってきた少女・みっしーも同居することに。趣味は絵を描くこと。ペインティングナイフを武器にする。と言いつつ、ペインティングナイフで戦ってるシーンて、見たことねぇ!! と一瞬思ったが、こいつ『パイナップルサンド』の主人公で、戦ってた、そう言えば。

みっしー(みっしー):死神少女。十王庁からやってきた。土地勘がないため力尽きそうなところをちづちづに拾われて、そのまま居候することに。大鎌(ハネムーン・スライサー)を武器に、縁切りを司る仕事をしていた死神である。と、あるが、モデルは『密室灯籠』にて出てくるミシナという登場人物であるのは、ここだけの内緒である。何故かというと、密室灯籠のネタバレになるからである(ドーン)!!

ちづちづ(ちづちづ): 理科の妹。背が低く、小学生と間違われるが、中学生である。お姉ちゃん大好きっ娘。いつもおどおどしているが、気の強い一面をときたま見せる。みっしーとは友達感覚。……と、いう設定だったが、いつの間にかいつもイカソウメンもぐもぐしながら不遜な態度を取るキャラになっていたのであった。

青島空雷(あおしまかららかい):『文芸部は眠らせない』に登場する高校一年生。月天とコンビを組んで執筆活動をする文芸部員。ほかの部員に迷惑をかけないように幽霊部員でいようとしたていた、って設定だった気がする。今じゃ主人公(?)の山田よりずっと人気なキャラである。ていうかもはや主人公では?

蛇蝎月天(だかつげってん):青島の相棒。お笑い好きで釘バットを得物にする不良の域を超えた元・困ったちゃん。今は文芸部で小説書いてる。『文芸部は眠らせない』になくてはならないスパイス。坂口安吾の信奉者って設定があった気がするが、今後その設定が活きるかはわからない。

葛葉りあむ(くずのはりあむ):暗闇坂女子高等学校の生徒。折口のえるの〈フォークロア・コレクト〉を手伝う。気丈な性格。

折口のえる(おりぐちのえる):暗闇坂女子高等学校の生徒。〈バベル図書館〉の〈司書〉。フォークロアを蒐集している。いつもバベル図書館の図書貸し出しカウンターでおだやかに紅茶や珈琲を飲んでいる。お嬢様。

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