第180話 村上春樹先生の音楽関連書籍と泥棒かささぎ。

文字数 1,788文字

クッソ湿度高いぜ。台風だぜ。みんな大丈夫か?? るるせは仕事だったぜ。
昨日、るるせは友達と文体論の話になって、「いつものぐだぐだした文体、小説で使えば?」って言われてな。そんで夜中まで構想を練っていて、朝、ふらふらの身体で職場まで行って仕事をして、帰宅した直後にMacを立ち上げてこれを書いている。
夜中に鬱々とした気持ちで書いた構想メモ。中身を全く覚えてないんだがよぉ、ああいうの、次の日に読み返すと「ああ……」っつってあたまを抱える奴だよな。
これから読み返すわけだが、十中八九絶望のかたまりだろうな。
今日は仕事中、ずっと眠かったわけだし、眠った方がいいんじゃないか。
だよなぁ。
昨日と言えば、ギターのハイエンドシールドが届いたんだよな。ハイエンドだから、安いシールド(ケーブルのこと)を、5本ほど買える値段だ。
安いシールドは下手すると一ヶ月で断線する。ハイエンドは数年間は大丈夫だから、結果的にはハイエンド、つまり高い奴を買った方がお得だ。別に高い物自慢をしたいのではなく、シールドは迷わず高いのを買え、という話だ。
ウォークマンとかiPodとかってなにが良いか、って、実は数千円で売ってるmp3プレイヤーなんて、大したことがない温度や湿度、振動だけでぶっ壊れるからな。ブランドはさすがだ、ってことだよな。それと同じ。安全安心快適な空間で生きている奴ならともかく、るるせのように山奥や海や川などを行き来してるような奴には、ブランド物の音楽プレイヤー持ってないとすぐ壊れるし、ギターのシールドにしたって、保管場所がきちんとした環境は無理なので、部屋のなかでも安心できないんだよな。消耗品を消耗するのもいいが、捨てる分別考えるとめんどくせーんだよな。
そこで登場なのが、村上春樹先生の音楽関係の書籍だ。
好きになれとは言わないが、ある程度はジャズとクラシックは齧っておいた方がいいぞ。
だよな。そこで頼りになるのは、小説を書いている奴なら、村上春樹先生なんじゃないか、っていう。この『早退届』でも取り上げたことがある『女のいない男たち』っていう、最近映画化された小説が入ってる短編集なんだが、それもThe Beatlesのサージェントペパーとビーチ・ボーイズのアルバムの話は印象的だったよな。村上春樹『ノルウェイの森』は、もちろん、タイトルはThe Beatlesの曲名からだぜ。と、まあ、ロックの前に、ジャズとクラシックだ。
作曲齧った奴なら知ってると思うが、音楽理論はクラシック理論とジャズ理論は別だ。かなり違う。わからない奴に説明するとボーカルだってオペラとミュージカルじゃ発声方法が違うの、わかるだろ。それと同じくらい違う。ポップスの理論は、コード記譜が出来たあとロジカルさに拍車がかかった〈バークリー・メソッド〉の影響がめちゃくちゃあるのを、菊地成孔が書いている本が何冊もあるな。菊地はジャズミュージシャンだ。『粋な夜電波』を聴いたことがないラジオリスナーっているのかよ? ってくらい、パーソナリティでも有名だよな。その菊地成孔が書いたジャズ理論の本は、読んだ方が良い。だが、理論はちょっと、って奴にお勧めなのが、村上春樹のジャズ関連の本だ。
一方、村上春樹先生とクラシックで言えば、『泥棒かささぎ』の話が有名だろうな。もちろん、『ねじまき鳥クロニクル』の冒頭だ。ウィキから泥棒かささぎの話をコピペしておこう。
『泥棒かささぎ』(どろぼうかささぎ、伊: La gazza ladra)は、ロッシーニが1817年にミラノ・スカラ座向けに彼としては3ヶ月という異例の期間を設けて作曲したオペラ・セミセリア。台本は、T.B.ドービニー及びルイ・シャルル・ケーニエ合作の悲劇「La Pie voleuse」を基にジョヴァンニ・ゲラルティーニが執筆した。演奏時間は約3時間半(序曲9分、第1幕1時間40分、第2幕1時間40分)
そうそう、成瀬川るるせの『百瀬探偵結社綺譚』にも、結構ジャズ談義してるシーンがあるので、忘れずに読んでくれよな!!
それはともかく、今日はこれから昨日の深夜に自分で書いたメモを読むるるせは、たぶん、絶望してふて寝をするだろうな。
二千文字越えそうだから、今回はこの話はここで終えて、まあ、機会があったらまた音楽の話でもしようぜ。
だな。では、おやすみ。
台風に気をつけろよー。
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登場人物紹介

朽葉コノコ(くちはこのこ):元気いっぱいの女の子。語尾は「〜のだ」である。


佐原メダカ(さはらめだか):ドジっ子。コノコを「姉さん」と呼ぶ。実は本作品の主人公なのでは、という疑いもある。

成瀬川るるせ(なるせがわるるせ):ボックスティッシュとお友達。ほかの作品に出てくるるるせとの統合が上手くいかない、ただのキモオタ野郎。

苺屋かぷりこ(いちごやかぷりこ):ファミレス〈苺屋キッチン〉のウェイトレス。『偽典〜』では活躍したが、『〜モダン天鵞絨』

での存在感はいまいちだったと、るるせは思っている。

鏑木盛夏(かぶらぎせいか):『夢浮橋モダン天鵞絨』で活躍したが、るるせによると「あれは盛夏と壊色の物語の外伝なので、現代を舞台にしてこいつらのことを書きたい」と語って早幾年(はやいくとせ)。

夢野壊色(ゆめのえじき):昔は書いててラクなキャラだったが、無駄に『百瀬探偵結社〜』などに登場するため、イメージ崩さないように書く必要が出てきていて悩んでいるが、それ以上にかぷりこと涙子と壊色の書き分けが厳しい。チャットノベルだからどうにか書けている状態。書き分け出来るくらいに作者の力量が上がることが期待される。

空美野涙子(そらみのるいこ):空美野財閥の一人娘。ガラが悪い。このチャットノベルでは説明出来ない設定の数々に拍車をかけてわけわからなくしている一人である。

雛見風花(ひなみふうか):盛夏の小さな恋人。盛夏と風花が恋人って設定、もはやほかのキャラもレズってることが多いるるせの小説では忘れ去られがち。

長良川鵜飼(ながらがわうかい):壊色の後輩。結構好きなキャラだけど、このチャットノベルでの活用方法が浮かばない。撹乱させるタイプのキャラなので。

白梅春葉(しらうめはるは):殺人鬼。あまりに書きやすい性格をしているので、逆に登場回数を制限したいところ。

谷崎順天(たにざきじゅんてん):こいつと津島尚は、るるせが別名義で出していた電子書籍雑誌の短編や、文学フリマでの同人誌で出てくるが、黒歴史ではある。が、るるせは数回〈転生〉していて、るるせ以前は全部黒歴史だから、困ったものである。

津島尚(つしまなお):谷崎の後輩。こいつら主人公で長編が書きたいが、そんなことを登場人物紹介で書いてどうするのか。わからない。

田山理科(たやまりか):『死神は〜』の主人公。妹のちづちづと知らない町に引っ越し、二人で暮らしを始めたが、ちづちづがどこからか拾ってきた少女・みっしーも同居することに。趣味は絵を描くこと。ペインティングナイフを武器にする。と言いつつ、ペインティングナイフで戦ってるシーンて、見たことねぇ!! と一瞬思ったが、こいつ『パイナップルサンド』の主人公で、戦ってた、そう言えば。

みっしー(みっしー):死神少女。十王庁からやってきた。土地勘がないため力尽きそうなところをちづちづに拾われて、そのまま居候することに。大鎌(ハネムーン・スライサー)を武器に、縁切りを司る仕事をしていた死神である。と、あるが、モデルは『密室灯籠』にて出てくるミシナという登場人物であるのは、ここだけの内緒である。何故かというと、密室灯籠のネタバレになるからである(ドーン)!!

ちづちづ(ちづちづ): 理科の妹。背が低く、小学生と間違われるが、中学生である。お姉ちゃん大好きっ娘。いつもおどおどしているが、気の強い一面をときたま見せる。みっしーとは友達感覚。……と、いう設定だったが、いつの間にかいつもイカソウメンもぐもぐしながら不遜な態度を取るキャラになっていたのであった。

青島空雷(あおしまかららかい):『文芸部は眠らせない』に登場する高校一年生。月天とコンビを組んで執筆活動をする文芸部員。ほかの部員に迷惑をかけないように幽霊部員でいようとしたていた、って設定だった気がする。今じゃ主人公(?)の山田よりずっと人気なキャラである。ていうかもはや主人公では?

蛇蝎月天(だかつげってん):青島の相棒。お笑い好きで釘バットを得物にする不良の域を超えた元・困ったちゃん。今は文芸部で小説書いてる。『文芸部は眠らせない』になくてはならないスパイス。坂口安吾の信奉者って設定があった気がするが、今後その設定が活きるかはわからない。

葛葉りあむ(くずのはりあむ):暗闇坂女子高等学校の生徒。折口のえるの〈フォークロア・コレクト〉を手伝う。気丈な性格。

折口のえる(おりぐちのえる):暗闇坂女子高等学校の生徒。〈バベル図書館〉の〈司書〉。フォークロアを蒐集している。いつもバベル図書館の図書貸し出しカウンターでおだやかに紅茶や珈琲を飲んでいる。お嬢様。

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