第341話 わざと閑職に就いて小説を書き続けることの是非をめぐって。

文字数 1,747文字

そういえば、昔からよく「執筆する時間が取れない。たくさん書いてるるるせはニートなのか?」と言われることが多いらしいじゃないですか。
そうなんだよね。
今日はこれに関して、ライフハックというか、なんか言いたいことを言うという趣向なのです。
だいたいさぁ、僕は「執筆する時間が取れる仕事」をしているわけ。それは、名前を出しちゃうと電撃文庫の元編集長の三木一馬さんにお会いしたときに「執筆して生きていくためにわざと閑職に就く、という手がある!」と教わったのも関係するよね。
ジェンダー、つまり性別役割みたいな奴で言うと、「男がバリバリ働かないで仕事になるかどうかもわからない趣味のために生きるのって格好悪いし、金がない人生だし彼女も出来ないしなんの遊びも出来ない人生じゃん。ダサい」と笑われながら生きることになるじゃないですか。実際、るるせはクッソ笑われながら生きているわけですが、この生き方、オススメ出来なくないですか??
正直な話、すっげぇバカにされるからね。嘘だと思うなら、僕みたく閑職に就いて金もあまりなく生きてみろよ。「人生ってこんなにクソゲーなの??」と思うほど他人はひとの脆弱性を突いてバカにしてくるから、マジで本当か嘘か試してみろよ。だいたいそれに「そんなことはない」とか言うのは精神科医とかだろ。奴ら金を持ってるお坊ちゃまお嬢ちゃまだからわかんねーよ、この生き方の苦悩。しかも「自分で選んだ人生だろ」とか言うのもマジで意味がわからん。要するに「愚痴を言うな、ウゼェ」って言いたいのを言い換えてるだけだろ、それ。愚痴くらい言わせろよ!!!! 押し黙ってたらノイローゼで死ぬ。
まさに、ノイローゼで死にそうなるるせが今、言いたいのはその一点ですね。阿呆なのです。こうなるの、わかってたじゃないですか。ガキの頃から商業作家さんも知り合いにいて、彼の生き方とか間近で観てきて、よく小説を書いて生きようと思えましたね??
だって小説書かなきゃ僕、つらくて死んじゃうもん!! 小説書かなきゃ死んじゃう人間もいるんだよな!! そのひとりが僕。でも、ノイローゼで死にそうになるから、どっちみち絶望しかないよ!!
で、これ、全然ライフハックになってないのですが……。
作家はもしもプロになっても大抵は金が稼げる職業でもない、というのをまず考えてくれ。作家になろうなんてバカなことを考えないで、サラリーもらう正社員として大人しく生活して恋人つくったり裏でパパ活で若い女性を食い物にしたりなどの悪さをしながらウハウハ世間を嘲笑って生きた方がたぶん人生楽しいぞ。作家は、「書かなきゃ生きていけない」という選ばれしダメ人間のみが目指せ!!
倫理観のかけらもない物言いなのですね、るるせ。おまえのクソなのーみそが駄々漏れなのです……。
ただ、ペンは剣より強い。ペンを磨けば、強力な武器になる!! 金の亡者をぶっ殺そうぜ!! まあ、金にこだわってんの、結果として僕の方なんじゃないか、とここまで読むと思うかもしれないが、まー、お金でマウント取りたいクソ野郎だらけなんでね。そういう奴らをペンで刺してぶっ殺そうぜ!!
閑職に就いているとクソな奴らがクソみたいに人生を渡っているのを見る機会が多いのはわかるのです。
ドミネーション(主)とサブミッション(従)の関係性は、ペンを鍛えると精神的には変わる。変わったらペンで撃ち抜け!! ディシプリンの主従関係を自分のなかで変えるんだ!! いいか、狙いを定めて、亡者を再殺するんだ!!
だいたいマゾかなんかと勘違いされているるるせですが、ディシプリン的主従に関しては、こころが「従う側」の人間で「あるわけない」のですし、作家目指す人間、だいたいるるせと同じだとるるせが考えているのは間違いないのです。作家同士でぶつかり合うことが多いのは、欲望の向きが同じ方向を向いているからこその衝突だと思っているのです。
まとめると。閑職に就いて小説を書く、という作家としての生存方法も、悪くはないよ。社会や人間の闇を突きつけられるけど、それも悪い側面だけではないからね。
はい。今回もダメダメなるるせをお見せする回なのです。では、また次回お会いしましょう、なのです。また通常回か宣伝回に戻るので安心して欲しいのです。
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登場人物紹介

朽葉コノコ(くちはこのこ):元気いっぱいの女の子。語尾は「〜のだ」である。


佐原メダカ(さはらめだか):ドジっ子。コノコを「姉さん」と呼ぶ。実は本作品の主人公なのでは、という疑いもある。

成瀬川るるせ(なるせがわるるせ):ボックスティッシュとお友達。ほかの作品に出てくるるるせとの統合が上手くいかない、ただのキモオタ野郎。

苺屋かぷりこ(いちごやかぷりこ):ファミレス〈苺屋キッチン〉のウェイトレス。『偽典〜』では活躍したが、『〜モダン天鵞絨』

での存在感はいまいちだったと、るるせは思っている。

鏑木盛夏(かぶらぎせいか):『夢浮橋モダン天鵞絨』で活躍したが、るるせによると「あれは盛夏と壊色の物語の外伝なので、現代を舞台にしてこいつらのことを書きたい」と語って早幾年(はやいくとせ)。

夢野壊色(ゆめのえじき):昔は書いててラクなキャラだったが、無駄に『百瀬探偵結社〜』などに登場するため、イメージ崩さないように書く必要が出てきていて悩んでいるが、それ以上にかぷりこと涙子と壊色の書き分けが厳しい。チャットノベルだからどうにか書けている状態。書き分け出来るくらいに作者の力量が上がることが期待される。

空美野涙子(そらみのるいこ):空美野財閥の一人娘。ガラが悪い。このチャットノベルでは説明出来ない設定の数々に拍車をかけてわけわからなくしている一人である。

雛見風花(ひなみふうか):盛夏の小さな恋人。盛夏と風花が恋人って設定、もはやほかのキャラもレズってることが多いるるせの小説では忘れ去られがち。

長良川鵜飼(ながらがわうかい):壊色の後輩。結構好きなキャラだけど、このチャットノベルでの活用方法が浮かばない。撹乱させるタイプのキャラなので。

白梅春葉(しらうめはるは):殺人鬼。あまりに書きやすい性格をしているので、逆に登場回数を制限したいところ。

谷崎順天(たにざきじゅんてん):こいつと津島尚は、るるせが別名義で出していた電子書籍雑誌の短編や、文学フリマでの同人誌で出てくるが、黒歴史ではある。が、るるせは数回〈転生〉していて、るるせ以前は全部黒歴史だから、困ったものである。

津島尚(つしまなお):谷崎の後輩。こいつら主人公で長編が書きたいが、そんなことを登場人物紹介で書いてどうするのか。わからない。

田山理科(たやまりか):『死神は〜』の主人公。妹のちづちづと知らない町に引っ越し、二人で暮らしを始めたが、ちづちづがどこからか拾ってきた少女・みっしーも同居することに。趣味は絵を描くこと。ペインティングナイフを武器にする。と言いつつ、ペインティングナイフで戦ってるシーンて、見たことねぇ!! と一瞬思ったが、こいつ『パイナップルサンド』の主人公で、戦ってた、そう言えば。

みっしー(みっしー):死神少女。十王庁からやってきた。土地勘がないため力尽きそうなところをちづちづに拾われて、そのまま居候することに。大鎌(ハネムーン・スライサー)を武器に、縁切りを司る仕事をしていた死神である。と、あるが、モデルは『密室灯籠』にて出てくるミシナという登場人物であるのは、ここだけの内緒である。何故かというと、密室灯籠のネタバレになるからである(ドーン)!!

ちづちづ(ちづちづ): 理科の妹。背が低く、小学生と間違われるが、中学生である。お姉ちゃん大好きっ娘。いつもおどおどしているが、気の強い一面をときたま見せる。みっしーとは友達感覚。……と、いう設定だったが、いつの間にかいつもイカソウメンもぐもぐしながら不遜な態度を取るキャラになっていたのであった。

青島空雷(あおしまかららかい):『文芸部は眠らせない』に登場する高校一年生。月天とコンビを組んで執筆活動をする文芸部員。ほかの部員に迷惑をかけないように幽霊部員でいようとしたていた、って設定だった気がする。今じゃ主人公(?)の山田よりずっと人気なキャラである。ていうかもはや主人公では?

蛇蝎月天(だかつげってん):青島の相棒。お笑い好きで釘バットを得物にする不良の域を超えた元・困ったちゃん。今は文芸部で小説書いてる。『文芸部は眠らせない』になくてはならないスパイス。坂口安吾の信奉者って設定があった気がするが、今後その設定が活きるかはわからない。

葛葉りあむ(くずのはりあむ):暗闇坂女子高等学校の生徒。折口のえるの〈フォークロア・コレクト〉を手伝う。気丈な性格。

折口のえる(おりぐちのえる):暗闇坂女子高等学校の生徒。〈バベル図書館〉の〈司書〉。フォークロアを蒐集している。いつもバベル図書館の図書貸し出しカウンターでおだやかに紅茶や珈琲を飲んでいる。お嬢様。

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