第77話 草莽の士

文字数 864文字

作者、やっとお勉強の基礎のチュートリアルを半ば終えたそうですよ、コノコ姉さん。
やっとなのだな、るるせ。はぁ、長かったのだ。重い腰とは言うけど、重すぎるのだ。あいつ、阿呆なのだ。
なにをどうして良いのか、わからなかったそうですからね。筋道立てただけでも、今はよしとしましょう。
だいたい、るるせはナンセンス過ぎるのだ、作品が。でも、これからなのだ。焦る気持ちを抑えて、しっかりやっていくのだ。
ここからが勉強の本番ですね。えらいこっちゃ、ですよ。本当に。
草莽の士を気取るのも大概にした方がいいのだけれども、そんな心境で臨んで行くらしいのだ。
草莽?
草莽(そうもう)とは、草むら、やぶの意味から転じて仕官しないで民間にいる在野の人をさす。 官僚支配体制からはみでた人が意図的に草莽を意識するようになるのは18世紀後半からで、体制の危機に際してそのたて直しに励むという忠誠に出る行動が期待された。
やるしかないのだ。言葉は世界を変える力を持っているのだ!!
理想主義ですねぇ、いい歳して、全く……。
るるせはなんの能力も持たないアウトサイダーなのだ。それはわかっているのだ。いや、だからこそ、その身を賭して、小説で勝負するため、勉強するのだ。
なんというか、……阿呆ですね。
今までなにをどうするかの順番ですでに悩んでいて、不完全燃焼だったのだ。でも、大丈夫。ただ問題は、執筆と両立出来るか、ということなのだ。
これ書いてるの、まぁた午前三時過ぎですよ。眠りましょう。今日も用事がてんこ盛りです。
悩むのだ。人生、そんなに時間残ってないのだ。
ですねぇ。わからないですが、きっとそんなに時間がないでしょう。でも、長ければ成せるかと言われれば、わたしは「否!!」と答えますね。
そういうことなのだ。
小説の資料もたくさんありますし、基礎勉強とバランスとらなきゃ、ですねぇ。
『密室灯籠』も佳境に入ってきたのだ。そして、現実はG.W.という仕事たくさんの時期にさしかかり。今日もふらふらになっているのだ。
幸あれ。
そう祈るしかないのだ。
じゃ、眠りましょう。
そうするのだ。
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登場人物紹介

朽葉コノコ(くちはこのこ):元気いっぱいの女の子。語尾は「〜のだ」である。


佐原メダカ(さはらめだか):ドジっ子。コノコを「姉さん」と呼ぶ。実は本作品の主人公なのでは、という疑いもある。

成瀬川るるせ(なるせがわるるせ):ボックスティッシュとお友達。ほかの作品に出てくるるるせとの統合が上手くいかない、ただのキモオタ野郎。

苺屋かぷりこ(いちごやかぷりこ):ファミレス〈苺屋キッチン〉のウェイトレス。『偽典〜』では活躍したが、『〜モダン天鵞絨』

での存在感はいまいちだったと、るるせは思っている。

鏑木盛夏(かぶらぎせいか):『夢浮橋モダン天鵞絨』で活躍したが、るるせによると「あれは盛夏と壊色の物語の外伝なので、現代を舞台にしてこいつらのことを書きたい」と語って早幾年(はやいくとせ)。

夢野壊色(ゆめのえじき):昔は書いててラクなキャラだったが、無駄に『百瀬探偵結社〜』などに登場するため、イメージ崩さないように書く必要が出てきていて悩んでいるが、それ以上にかぷりこと涙子と壊色の書き分けが厳しい。チャットノベルだからどうにか書けている状態。書き分け出来るくらいに作者の力量が上がることが期待される。

空美野涙子(そらみのるいこ):空美野財閥の一人娘。ガラが悪い。このチャットノベルでは説明出来ない設定の数々に拍車をかけてわけわからなくしている一人である。

雛見風花(ひなみふうか):盛夏の小さな恋人。盛夏と風花が恋人って設定、もはやほかのキャラもレズってることが多いるるせの小説では忘れ去られがち。

長良川鵜飼(ながらがわうかい):壊色の後輩。結構好きなキャラだけど、このチャットノベルでの活用方法が浮かばない。撹乱させるタイプのキャラなので。

白梅春葉(しらうめはるは):殺人鬼。あまりに書きやすい性格をしているので、逆に登場回数を制限したいところ。

谷崎順天(たにざきじゅんてん):こいつと津島尚は、るるせが別名義で出していた電子書籍雑誌の短編や、文学フリマでの同人誌で出てくるが、黒歴史ではある。が、るるせは数回〈転生〉していて、るるせ以前は全部黒歴史だから、困ったものである。

津島尚(つしまなお):谷崎の後輩。こいつら主人公で長編が書きたいが、そんなことを登場人物紹介で書いてどうするのか。わからない。

田山理科(たやまりか):『死神は〜』の主人公。妹のちづちづと知らない町に引っ越し、二人で暮らしを始めたが、ちづちづがどこからか拾ってきた少女・みっしーも同居することに。趣味は絵を描くこと。ペインティングナイフを武器にする。と言いつつ、ペインティングナイフで戦ってるシーンて、見たことねぇ!! と一瞬思ったが、こいつ『パイナップルサンド』の主人公で、戦ってた、そう言えば。

みっしー(みっしー):死神少女。十王庁からやってきた。土地勘がないため力尽きそうなところをちづちづに拾われて、そのまま居候することに。大鎌(ハネムーン・スライサー)を武器に、縁切りを司る仕事をしていた死神である。と、あるが、モデルは『密室灯籠』にて出てくるミシナという登場人物であるのは、ここだけの内緒である。何故かというと、密室灯籠のネタバレになるからである(ドーン)!!

ちづちづ(ちづちづ): 理科の妹。背が低く、小学生と間違われるが、中学生である。お姉ちゃん大好きっ娘。いつもおどおどしているが、気の強い一面をときたま見せる。みっしーとは友達感覚。……と、いう設定だったが、いつの間にかいつもイカソウメンもぐもぐしながら不遜な態度を取るキャラになっていたのであった。

青島空雷(あおしまかららかい):『文芸部は眠らせない』に登場する高校一年生。月天とコンビを組んで執筆活動をする文芸部員。ほかの部員に迷惑をかけないように幽霊部員でいようとしたていた、って設定だった気がする。今じゃ主人公(?)の山田よりずっと人気なキャラである。ていうかもはや主人公では?

蛇蝎月天(だかつげってん):青島の相棒。お笑い好きで釘バットを得物にする不良の域を超えた元・困ったちゃん。今は文芸部で小説書いてる。『文芸部は眠らせない』になくてはならないスパイス。坂口安吾の信奉者って設定があった気がするが、今後その設定が活きるかはわからない。

葛葉りあむ(くずのはりあむ):暗闇坂女子高等学校の生徒。折口のえるの〈フォークロア・コレクト〉を手伝う。気丈な性格。

折口のえる(おりぐちのえる):暗闇坂女子高等学校の生徒。〈バベル図書館〉の〈司書〉。フォークロアを蒐集している。いつもバベル図書館の図書貸し出しカウンターでおだやかに紅茶や珈琲を飲んでいる。お嬢様。

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