第395話 逆さのロジック。

文字数 1,580文字

そういや僕、前にハードボイルドな作品書いたじゃん。純文学だって言い切って書いた短編。
『アンダー・ザ・サン』なのだ。それがどうしたのだ??
僕は母親の方針で、『ルパン三世』を観させない、という状況下で育ったんだよね。
そういうのは生きてりゃ誰だってあるものなのだ。それがどうしたというのだ??
ピカレスクやハードボイルドを、僕は描くべきなのかな、と思ってね。ルパンみたく。
でも、懸念があるのだな。悪人がまわりにいたこともあったのだ。小悪党みたいな奴らを見てきて、ピカレスク書いたらそいつらを賛美してるのか、と阿呆のような勘違いを現実でされるのだ。それが心配なのは知ってるのだ。具体的にはこういうことなのだ。以下、その文章。

『死神はいつも嘘を吐く』で取りあげるべきことかもしれないが、オンライングルーミングというのは昔からあって、10年くらい前の話だが、書籍化作家になって、テレビのニュースに自分の作品が紹介された、という男が、オンライングルーミングで10代の学生を部屋に連れ込んでいたと、ツイキャスで自慢気に言っていたのを思い出す。

そいつの名前もなにも覚えていないし、本人がそう主張していただけだから真偽はわからない。

あと、東京に15年くらい前に住んでいた小学校の同級生の男が、やはりオンライングルーミングだと今では言われる手法で、犯罪に手を染めていたことを当時、自慢気に僕に話していたのを思い出す。

くそな奴らだった。

10代(の、たぶん前半)の女子学生を部屋に連れ込むおっさん、田舎だったら地域の目で問題視されただろうが、なにせ前者は福岡(だったかな)、もうひとりは国分寺市(だったかな)であり、ともに彼らは一人暮らしだった。網の目をかいくぐっていたのだろう。

うんざりする話だ。

そんな奴らがいるせいで、僕まで仲間扱いを受ける可能性があったし、ちょっと背伸びしたい年ごろの女の子を部屋に連れ込んで押し倒すおっさんは、自分はプレイボーイのつもりなのだろうが、僕から見たって最悪だと思う。国分寺の奴は社会的制裁を、のちに受けた(ほかにもやらかしまくったし、僕にも屈辱的なことをたくさん、そいつはした)。

世の中、よくわからない。

たまにニュース観たら、そんな話題があったので、語ってみた。


2023/09/03 17:01

小悪党、本当に小さい男どもだったよ。
じゃあ、そういうのをぶっ殺していく小説を書けばいいんじゃないか、のだ??
成瀬川るるせがまさかの勧善懲悪小説を!? ってな。それも悪くないな。
どちらにしろ、ハードボイルドを少しずつ書く頻度を増やしていきたい、というのはわかるのだ。
そいつらって、結局、警察には捕まらないんだよね、突き出すにも、現実で目撃したわけじゃないから、なんとも言えなかったのさ。都道府県も違うし、なにもわかってないし、そういう奴ら、バックになにが付いているかわかったもんじゃないしさぁ。危険を承知で訴えても、警察が動くとは思っていなかった。だって、今ごろだろ、ニュースで騒いでるの。たぶん、誰も問題視していなかった。意味がわからん。
まあ、まあ、現実と虚構は違うから、るるせがピカレスクを書いても別に構わないと思うのだ。それを問題だと言う奴は、きっとこころにやましいところがあるのだ。
阿呆なことを語ってしまった。僕、銃で撃たれるかもな、逆恨みで。そういうもんだよ。そうじゃなくても、僕はきっとそのうち追放されるよ、この社会から。逆恨みかなにかで。そんな気がする。
ろくでもない奴らはどこにでもいるのだ。
だよね。
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登場人物紹介

朽葉コノコ(くちはこのこ):元気いっぱいの女の子。語尾は「〜のだ」である。


佐原メダカ(さはらめだか):ドジっ子。コノコを「姉さん」と呼ぶ。実は本作品の主人公なのでは、という疑いもある。

成瀬川るるせ(なるせがわるるせ):ボックスティッシュとお友達。ほかの作品に出てくるるるせとの統合が上手くいかない、ただのキモオタ野郎。

苺屋かぷりこ(いちごやかぷりこ):ファミレス〈苺屋キッチン〉のウェイトレス。『偽典〜』では活躍したが、『〜モダン天鵞絨』

での存在感はいまいちだったと、るるせは思っている。

鏑木盛夏(かぶらぎせいか):『夢浮橋モダン天鵞絨』で活躍したが、るるせによると「あれは盛夏と壊色の物語の外伝なので、現代を舞台にしてこいつらのことを書きたい」と語って早幾年(はやいくとせ)。

夢野壊色(ゆめのえじき):昔は書いててラクなキャラだったが、無駄に『百瀬探偵結社〜』などに登場するため、イメージ崩さないように書く必要が出てきていて悩んでいるが、それ以上にかぷりこと涙子と壊色の書き分けが厳しい。チャットノベルだからどうにか書けている状態。書き分け出来るくらいに作者の力量が上がることが期待される。

空美野涙子(そらみのるいこ):空美野財閥の一人娘。ガラが悪い。このチャットノベルでは説明出来ない設定の数々に拍車をかけてわけわからなくしている一人である。

雛見風花(ひなみふうか):盛夏の小さな恋人。盛夏と風花が恋人って設定、もはやほかのキャラもレズってることが多いるるせの小説では忘れ去られがち。

長良川鵜飼(ながらがわうかい):壊色の後輩。結構好きなキャラだけど、このチャットノベルでの活用方法が浮かばない。撹乱させるタイプのキャラなので。

白梅春葉(しらうめはるは):殺人鬼。あまりに書きやすい性格をしているので、逆に登場回数を制限したいところ。

谷崎順天(たにざきじゅんてん):こいつと津島尚は、るるせが別名義で出していた電子書籍雑誌の短編や、文学フリマでの同人誌で出てくるが、黒歴史ではある。が、るるせは数回〈転生〉していて、るるせ以前は全部黒歴史だから、困ったものである。

津島尚(つしまなお):谷崎の後輩。こいつら主人公で長編が書きたいが、そんなことを登場人物紹介で書いてどうするのか。わからない。

田山理科(たやまりか):『死神は〜』の主人公。妹のちづちづと知らない町に引っ越し、二人で暮らしを始めたが、ちづちづがどこからか拾ってきた少女・みっしーも同居することに。趣味は絵を描くこと。ペインティングナイフを武器にする。と言いつつ、ペインティングナイフで戦ってるシーンて、見たことねぇ!! と一瞬思ったが、こいつ『パイナップルサンド』の主人公で、戦ってた、そう言えば。

みっしー(みっしー):死神少女。十王庁からやってきた。土地勘がないため力尽きそうなところをちづちづに拾われて、そのまま居候することに。大鎌(ハネムーン・スライサー)を武器に、縁切りを司る仕事をしていた死神である。と、あるが、モデルは『密室灯籠』にて出てくるミシナという登場人物であるのは、ここだけの内緒である。何故かというと、密室灯籠のネタバレになるからである(ドーン)!!

ちづちづ(ちづちづ): 理科の妹。背が低く、小学生と間違われるが、中学生である。お姉ちゃん大好きっ娘。いつもおどおどしているが、気の強い一面をときたま見せる。みっしーとは友達感覚。……と、いう設定だったが、いつの間にかいつもイカソウメンもぐもぐしながら不遜な態度を取るキャラになっていたのであった。

青島空雷(あおしまかららかい):『文芸部は眠らせない』に登場する高校一年生。月天とコンビを組んで執筆活動をする文芸部員。ほかの部員に迷惑をかけないように幽霊部員でいようとしたていた、って設定だった気がする。今じゃ主人公(?)の山田よりずっと人気なキャラである。ていうかもはや主人公では?

蛇蝎月天(だかつげってん):青島の相棒。お笑い好きで釘バットを得物にする不良の域を超えた元・困ったちゃん。今は文芸部で小説書いてる。『文芸部は眠らせない』になくてはならないスパイス。坂口安吾の信奉者って設定があった気がするが、今後その設定が活きるかはわからない。

葛葉りあむ(くずのはりあむ):暗闇坂女子高等学校の生徒。折口のえるの〈フォークロア・コレクト〉を手伝う。気丈な性格。

折口のえる(おりぐちのえる):暗闇坂女子高等学校の生徒。〈バベル図書館〉の〈司書〉。フォークロアを蒐集している。いつもバベル図書館の図書貸し出しカウンターでおだやかに紅茶や珈琲を飲んでいる。お嬢様。

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