第210話 夜咄。

文字数 1,361文字

昔、誰かに僕は「成瀬川るるせなんて、誰も読んでないよね」と言われたので、「うん。読まれてないよ」と答えたんだよ。で、「あの日記なんて、どんな奴が読んでるわけ? 誰も読んでないっしょ」と言われた。「そうだね」と僕は答えた。今日はその話だ。
『密室灯籠』風の始まり方ですね、今回は。一体なんの話ですぅ?
小説は〈読み専〉だっていう友人が、僕には何人かいる。で、そいつが僕に「しゃべログは読みますねぇ」と、さっきの奴と真逆のことを言う。「しゃべログ読むんだ?」って言ったら「文章を読みたいけどストーリーがあるのを読みたくないときがある。そういうとき、『珈琲フロート・ダークリー』は最高だ」って、理由を述べてくれた。その気持ちは、僕も経験あるからわかる。
へぇ。具体的にはどういうことです?
普通に考えて「成瀬川るるせのぷち情報」なんて〈いらない〉だろ。だから逆に〈摂取〉する。読むとわかるが、短いようで、毎回500文字以上はある。そして、意味のない文章が多いから、読みごたえだけが無駄にある。ストーリー読むのがつらいときは、ちょうどいいよ、僕もそれは思う。
じゃあ、さっきの、日記なんて読まれてない、に、「うん」と頷くのは何故ですか。
それこそストーリーとか、意味のある文章を読みたいやつは読まないことが多い。本当は珈琲フロート・ダークリーみたいなものこそ創作のタネになりやすいんだけどね。
成瀬川るるせなんて誰も読んでないよね、というのに「うん」と頷くのは?
言ってきたのがチャットノベルとかを書くひとだったのね。NOVEL DAYSって、チャットノベルなどはPV数、跳ね上がるんだよな。だから、言ってきたひとのPVはそれなりに多い。
『るるせミキサー計画』なんて、アレで10万PV越えてるのは、逆に申し訳ないですよね!!
上から下にスクロールしていくじゃん、チャットノベル。あれ、書籍化されると、ページ単位になるから、クッソつまんないんだよな、正直言うと。いまだから言えるけどさ。
るるせってチャットノベルはベタ打ちだから、サイトが終わったら全部なくなりますね。珈琲フロート・ダークリーも、ベタ打ちだからなくなるわけですが。
本人は否定すると思うけど、「成瀬川るるせなんて誰も読まないよね」は、ファイティングポーズだったのだと思う。僕の知らないどこかではそいつは有名らしい。知らないけどね。きっと僕より有名なんだろ。そんな奴はごまんといる。僕なんて、誰も知らないさ。そのひとが僕より有名でも、そんなの僕の知ったことではないよ。
それは何故ですか。
僕は小説が書きたいし、書いたら読まれたい。まだ満足してない、ってのは、読まれてると思ってないからだ、という理由もある。全然〈読まれていない〉。
きっと〈成瀬川るるせはイキっている〉と思っているひとは多いでしょう。つっかかってこられた件が、たくさんありますね、NOVEL DAYSではなく、場外で、なのですが。
Twitterやらない作者さん多いじゃん、ここ。思わぬトラブル多いもん。仕方ないよね。
えーっと、これ、テザリングで接続しているのですが、そろそろ離脱しないと料金が……。
抹茶ラテは、もうちょい待ってて。
今は深夜ですが、今日の夜には、更新出来るといいですね。
なんかまあ、いろいろある、というお話でした。
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登場人物紹介

朽葉コノコ(くちはこのこ):元気いっぱいの女の子。語尾は「〜のだ」である。


佐原メダカ(さはらめだか):ドジっ子。コノコを「姉さん」と呼ぶ。実は本作品の主人公なのでは、という疑いもある。

成瀬川るるせ(なるせがわるるせ):ボックスティッシュとお友達。ほかの作品に出てくるるるせとの統合が上手くいかない、ただのキモオタ野郎。

苺屋かぷりこ(いちごやかぷりこ):ファミレス〈苺屋キッチン〉のウェイトレス。『偽典〜』では活躍したが、『〜モダン天鵞絨』

での存在感はいまいちだったと、るるせは思っている。

鏑木盛夏(かぶらぎせいか):『夢浮橋モダン天鵞絨』で活躍したが、るるせによると「あれは盛夏と壊色の物語の外伝なので、現代を舞台にしてこいつらのことを書きたい」と語って早幾年(はやいくとせ)。

夢野壊色(ゆめのえじき):昔は書いててラクなキャラだったが、無駄に『百瀬探偵結社〜』などに登場するため、イメージ崩さないように書く必要が出てきていて悩んでいるが、それ以上にかぷりこと涙子と壊色の書き分けが厳しい。チャットノベルだからどうにか書けている状態。書き分け出来るくらいに作者の力量が上がることが期待される。

空美野涙子(そらみのるいこ):空美野財閥の一人娘。ガラが悪い。このチャットノベルでは説明出来ない設定の数々に拍車をかけてわけわからなくしている一人である。

雛見風花(ひなみふうか):盛夏の小さな恋人。盛夏と風花が恋人って設定、もはやほかのキャラもレズってることが多いるるせの小説では忘れ去られがち。

長良川鵜飼(ながらがわうかい):壊色の後輩。結構好きなキャラだけど、このチャットノベルでの活用方法が浮かばない。撹乱させるタイプのキャラなので。

白梅春葉(しらうめはるは):殺人鬼。あまりに書きやすい性格をしているので、逆に登場回数を制限したいところ。

谷崎順天(たにざきじゅんてん):こいつと津島尚は、るるせが別名義で出していた電子書籍雑誌の短編や、文学フリマでの同人誌で出てくるが、黒歴史ではある。が、るるせは数回〈転生〉していて、るるせ以前は全部黒歴史だから、困ったものである。

津島尚(つしまなお):谷崎の後輩。こいつら主人公で長編が書きたいが、そんなことを登場人物紹介で書いてどうするのか。わからない。

田山理科(たやまりか):『死神は〜』の主人公。妹のちづちづと知らない町に引っ越し、二人で暮らしを始めたが、ちづちづがどこからか拾ってきた少女・みっしーも同居することに。趣味は絵を描くこと。ペインティングナイフを武器にする。と言いつつ、ペインティングナイフで戦ってるシーンて、見たことねぇ!! と一瞬思ったが、こいつ『パイナップルサンド』の主人公で、戦ってた、そう言えば。

みっしー(みっしー):死神少女。十王庁からやってきた。土地勘がないため力尽きそうなところをちづちづに拾われて、そのまま居候することに。大鎌(ハネムーン・スライサー)を武器に、縁切りを司る仕事をしていた死神である。と、あるが、モデルは『密室灯籠』にて出てくるミシナという登場人物であるのは、ここだけの内緒である。何故かというと、密室灯籠のネタバレになるからである(ドーン)!!

ちづちづ(ちづちづ): 理科の妹。背が低く、小学生と間違われるが、中学生である。お姉ちゃん大好きっ娘。いつもおどおどしているが、気の強い一面をときたま見せる。みっしーとは友達感覚。……と、いう設定だったが、いつの間にかいつもイカソウメンもぐもぐしながら不遜な態度を取るキャラになっていたのであった。

青島空雷(あおしまかららかい):『文芸部は眠らせない』に登場する高校一年生。月天とコンビを組んで執筆活動をする文芸部員。ほかの部員に迷惑をかけないように幽霊部員でいようとしたていた、って設定だった気がする。今じゃ主人公(?)の山田よりずっと人気なキャラである。ていうかもはや主人公では?

蛇蝎月天(だかつげってん):青島の相棒。お笑い好きで釘バットを得物にする不良の域を超えた元・困ったちゃん。今は文芸部で小説書いてる。『文芸部は眠らせない』になくてはならないスパイス。坂口安吾の信奉者って設定があった気がするが、今後その設定が活きるかはわからない。

葛葉りあむ(くずのはりあむ):暗闇坂女子高等学校の生徒。折口のえるの〈フォークロア・コレクト〉を手伝う。気丈な性格。

折口のえる(おりぐちのえる):暗闇坂女子高等学校の生徒。〈バベル図書館〉の〈司書〉。フォークロアを蒐集している。いつもバベル図書館の図書貸し出しカウンターでおだやかに紅茶や珈琲を飲んでいる。お嬢様。

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