はやぶさ/HAYABUSA 映画作品

文字数 463文字

 東京MX、新春放送にて視聴。
 二〇一〇年に帰還した、人工衛星はやぶさとそれを支えたスタッフの物語。
 器物に人格を見いだす。付喪神をはじめ、あるいは、これは日本民族特有のオカルト感性なのかもしれないが、今作はそんな感慨と快挙を描いた感動の作品。
 さておき――。
 竹内結子演じる学生スタッフの広報マンガによる擬人化のおかげで、視聴していてうっかり涙がこぼれる場面がちょいちょいあった。こういうところの演出は、小説にも積極的に取り入れるべきだと個人的には思う。
 さらにところどころにはさみ込んで描かれる、技術者たちのドラマ。
 予算の縮小。科学者の現実。フリーランスの至福と雌伏……。リアルの厳しさをも見せつけられて、一シナリオライター、一作家として、身の引き締まる思いがした。
 ニ〇一〇年のサンプルカプセル帰還から月日は経ち、旬は過ぎてしまった感のある映画だとは思うが、創作者をめざすめざさないに関わらず、一見の価値はある良作だと思う。
 機会があれば、是非。
#本日の映画鑑賞日記 #はやぶさ/HAYABUSA

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