ケンガンアシュラ #13

文字数 602文字

 ここでまさかの、回想カール・ゴッチ!?
 そうそう、こういうのがいいんだよ。二番煎じだろうが三番煎じだろうが、こういう熱い漢と漢のぶつかり合いが観たかった!
 さておき――。
 バーリトゥードの名の下に、「総合格闘」という競技が世界メジャーに進出しはじめてきた90年代……リアルの金網リングのなかにも、こういうワクワクするような浪漫とときめきがあったものだった。
 ――意地と意地、信念と信念。
 プロレスラーが、相手の技を受けないでどうするよ!
 空手家が、蹴りにこだわらずしてなんとする!
 不利だろうがなんだろうが関係ない。相手が名うての柔術家だったとしても、空手家だから空手衣を着てリングに上がる。
 そんな全身がヒリつくような、魂の時代がかつては確かにあった。
 ――格闘技がエンターテイメントでどこがわるい。観客に血のたぎるような夢を見せるのが、プロの闘技者ってもんだろう?
 総合ルールでの手練手管が解明しつくされ、こじんまりした捏ねくり合いに終始する「なんでもあり」が試合と称されるようになった昨今。せめてアニメやマンガ、小説のなかでだけは、この魂を忘れずにいておいてもらいたい。
 リアルファイトがなんだって?
 こちとら街のケンカ見るために金払ってんじゃないんだよ、プロならプロらしく、大衆に覚めない夢を見つづけさせてくれ!!!
#本日のアニメ鑑賞日記 #ケンガンアシュラ13話

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