乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… #2~5(中間評)

文字数 1,402文字

 もしかして会長、OPからしてあっちゃんの転生だったりする?
 ちげーよ、まだ原作は前のとき(#1レビュー参照)から我慢して読んでないから、これはネタバレでもなんでもないただの予測考察だよ!
 さておき――。
 もちろんアニメは全力全開で楽しんでいるわけだが、それゆえ今回はいささか長文になりかねないのでご了承のほどを。というか、ここは趣味のブログみたいなもんなので、いちいち読む人のことは考えないことにする。異論は許さない。
 ということで、まず最初に言っておきたいこの作品の魅力の一つとしては……。
 アニメでは端折られているけれど、なぜ「本来のカタリナが歪んでしまったか?」の描写がちゃんとしてあることと、フラグブレイクのためとはいえ、物語の序盤に「その原因となった両親の長年のすれ違い」を「一七+八=二五歳」の大人の女性として、主人公(面倒だから以降は真礼たそ)がきっちり問題解決しているところがあるのよね。
 アニメではあっさり風味だったけども、それによってキースの拗らせフラグもめぐりめぐって回避されることになる。
 というより、当該エピで筆者はこのバカップル両親がより好きになった。
 ちなみにカタリナにとって唯一の脅威である「お母さま」は、物語のはじめの時点ではまるで違う性格。このエピを挟んで「アニメのお母さま」になるわけだけれども、お父さまが「なぜカタリナを溺愛するのか?」も含めて、ひまがある人は無料で読むことができるので、なろうで原作を読んでもらいたい。いい機会だし。
 ……あ、ほかの小説もどきはゴミばっかなので読まなくてもいいですよ?
 ともあれ。
 随分遠回りにはなってしまったが、この「一七+八=二五歳」というところも、けっして見逃してはいけないポイントなのである。
 そう、アニメではさらっと流されているものの、真礼たそは「頭を打った拍子に前世の記憶を思い出した」だけで、あくまで「カタリナ・クラエスとして育った八年間」の記憶も失っているわけではないのだ。
 だからこそ貴族の常識も(一応は)持ち合わせているし、まわりの人間が言っている「正論」も理解することは理解している。
 ゆえに、やっすい下層民の御託だけでセレブの意見を否定する茶番劇もない。
 非常に安心して、紡がれる物語だけに集中できる。
 それゆえにキャラメイクの秀逸さにも、ドラマバランスの絶妙さにも憂いなく集中できる次第ではあるのだが……というか、なぜ筆者が「なろう作品」ごときをこんなに熱く語らなくてはいけないのか、わけがわからないのでそこは屈辱である。とはいえ、よく書けているものはよく書けているのだから仕方がない。
 まあツイッターのほうではすでに語ったが、どんなにはやみんが頑張ったところで個人的には「真礼たその正妻はメアリ」だと思っているので、「もと」主人公の平民ごときはキースあたりとフラグを立ててさっさと結婚でもしてもらいたい。
 ……だってそうだろう?
 無事に翔太王子と結婚した真礼たそ。義弟・義妹としてその真礼たそを奪い合う白髪王子と正妻メアリ。さらにそのあとをかいがいしくついてまわる、もう一組の義弟・義妹夫婦のカッキーとはやみん。その光景を満面の笑みで見守る水瀬兄妹とか見てみたくない?
 なにはともあれ、来週も楽しみすぐるのである。
#本日のアニメ鑑賞日記 #はめふら中間評

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