とある科学の超電磁砲T #17

文字数 932文字

 ‪ラノベなのかブンゲイなのか?
 なろう作文が幅を利かせはじめる前はそーゆー議論もあったりはしたが、マンガ原作とはいえ今作は「ラノベ寄りのブンゲイ」でいいと思う。
 さておき――。
 まあ、本編小説は主人公がアレゆえ「完全にラノベ」で間違いないが、スピンオフであるこっちは問題いなく「ラノベの体裁を借りたブンゲイ」だろう。
 ……じゃあ、その差はなんなのか?
 別にもったいつける気もないので率直に言ってしまえば、「(俺的に)凝った設定だの気取ったセリフだのすげーかっこいいシチュ(だいたい自己満足)」を優先しているのがラノベで、対して流行に迎合はしているけど「キャラの感情ありきで俺的カッケー設定だのシチュだのセリフだのはあくまでオマケ」に徹してるのがブンゲイだと個人的には分類する。
 ――これが長年模索しつづけて出した筆者なりの結論だ。
 まあそんなわけで、この作者さんは「本編みたいなオタクのオナニー販促」じゃなくて、本当はこっちみたいな「一般層にも通じるヒューマンドラマ」が書きたいんだろうなーって、いつものお話……。
 その辺の自己分析がちゃんとできてるからこそ、この作者さんはキモヲタを騙くらかしてプロになり得たんだよね。きっと。
 ……つまり、真の物書きは多くは語らんってこと。
 その思いが強ければ強いほど読者にもそれは伝わるだろうし、逆にその思いが中途半端なら読者どころか自分でも「自分の作品がラノベかブンゲイか?」なんて一生区別はつかないのではないかと筆者などは考える。
 リトマス試験紙としては、「読める人ならわかってくれると思うけど……」だの「ぼくの作品ってギリギリを攻めてるから」みたいな受け手に答えをおもねる発言を作者が読者にしてるかどーかってところにはなるだろうか?
 少なくともこの作者さんは「ぼくのジャンルなんですか?」的な発言は一度もしたことがなかったはずだし、むしろずっと「そこは読者に任せる」みたいなスタンスを保っていたのではないかと筆者は記憶する。
 まあ、随分長くなってはしまったが、一言で結論づけるなら「今週も超電磁砲むっちゃ面白かった!」ってこと。そんだけ――。
#本日のアニメ鑑賞日誌 #とまきん外伝17話

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