プリンセスコネクト!Re:Dive #13(終)
文字数 2,333文字
さて、そろそろ全国での最終話放送が終わったころの筈なので、ツイッターで予告したとおりネタバレ込みの感想を投稿してみようかと思う。
――おまいのツイッターなんぞ知らん!
という方にとってはなんのこっちゃだとは思うし、言っても「ハッピーエンドの手前側 」に関してはプレイしたわけではなく業務上概要を知っていただけ、あまつさえ現状のゲームも最序盤のほうで止まっている筆者なので、ネタバレと言ってもところどころで憶測がまざる「エセネタバレ」であることはご了承いただきたい。
また、それを語ることで、せっかく公式さんが「必要なし」という大英断を下して詳細をオミットしたまま締めた物語に水をさす蛇足になり、「知らんほーがよかった」となることも多分にあると思われるが、どうもその「重箱の隅」が気になる方もおられるようなので、あえて補足をしておこうかと思う。
いらん情報を知っても後悔しない覚悟が決まった方だけ、先に進んでいただきたい。……………………………………………………………………………………………………………… ……………………………………………………………………………………………………………… ……………………………………………………………………………………………………………… ………………………………………………………………もういいかい?
さておき――
ということでのっけからぶっちゃけてしまえば、この物語の核である無印のお話は「SAO(以降、面倒なのでサオ)」だ。あえて歯に衣を着せずに言ってしまえば、「……や、パクったよね? 絶対」と言いたくなるくらい設定が酷似している。
舞台の世界観としては、「mimi」という装着型ネットワークデバイス(イメージ的には仮面ライダーゼロワンのザイアスペックや、攻殻機動隊の電脳を想像してもらえるといいかと思う。たぶん)の普及がひろく進んだ近未来。
さらにそのmimiを利用した「クリアすればなんでも夢がかなう」といわれるVRオンラインゲーム、「アストルム」が巷では大流行していた。
とはいえ主人公のユウキくんは、とくにそのゲームに興味を示さない。
ところがそんなユウキくんの前に、謎のメガネ(ここ重要)美女があらわれて、いきなりアストルムに主人公を誘い、強引にmimiを装着してしまう。
そんなこんなで強制ダイブしてしまった主人公は、ナビゲーターの幼女妖精や、はやみん、なおぼう、種さんの前世三人娘と出会って冒険をし、カイザーなんとかいう翔太きゅん(セブンスクラウンとかいう開発者軍団のひとり)との最終決戦にのぞむ。そして、その種さんルートのバッドENDから引き継がれたのが、今作Re:Diveのお話ということになる……のはまぁいいんだ。いいんだけれど。
――ここからが本題。
つまり「主人公が失った」のは過去の記憶というより、「ここがゲームの世界で自分がアバターである」という記憶といったほうが正解かもしれない。そしてそれは、主人公の秘めた能力(例の金色に光って女の子を強くするやつ)に気づいて、無印で主人公をスカウトしたセブンスクラウンのひとり「みゆきちメガ姐さん」等、一部のキャラクター以外は全員に共通している。ようはこれ、みんな記憶喪失だったわけだ。
で、案の定、性懲りもなく翔太きゅんが悪だくみをぶっこいてやがるので、前世でのナビ妖精(サオでいうとかな恵ポジションかな?)の成長した姿・アメスさまや、こそこそ裏で動いているみゆきちクレープの店員など、「もっかい頑張って主人公に世界を救ってほしいチーム」が暗躍していたことになる。
ちなみにみゆきちがオブジェクトを改変できるのは、開発者権限(だと思う)。
とまあ、そんなわけでなんやかんやあって、ゲーム第一部CMの「消えキャルEND」につながって、第二部へとつづく……なわけだが、アニメはそのアナザーストーリーなのではないかというのが、筆者のつたない認識である。
以上のことから、もちろんペコロッキャーの現世三人娘にも「リアルの存在」があるわけで、こちらは前世三人娘とちがい、じつはこのVRゲーム「アストルム」に深くかかわり合いのある人物が設定されている。
勘のいい方はここまでで気づいているかもしれないが、真名である「ユースティアナ・フォン・アストライア」が示すように、ペコは「アストルムに出資している某国のお姫さま(17)」。コッコロたんが「アストルムの開発者の一人娘(小学生)」。そしてキャルは「カイザー翔太きゅん(生身)のいとこで、翔太きゅんにあこがれを抱いている中学生(14)」といったところになってくる。だから「世界の謎に近づくと――」なのだ。
……な、こんなん知る必要なかっただろ?
アニメはアニメ、ゲームはゲーム。「こまけーこたぁいいんだよ!」と、かの名作漫画ブラックエンジェルスの松田さんばりに公式さんが詳細をぶった切ったのは、まさに大英断だったと筆者は感激しているくらいだ。
この辺の見切りときっぷのよさは、Cygamesさんの持ち味だと思う。
だからこれは、もうひとつの「ハッピーエンドのその先 」の物語。それ以上でも以下でもあり得ない。世界もカイザー翔太きゅんもゲームの世界線の連中にまかせて、この感動の最終回をあますことなく堪能するのが大正解なのだ。
そんなわけで、あらためて素晴らしい作品をありがとう。
昨今の消費物としてアニメをあつかう風潮がこのままつづくようなら、筆者はいい意味で、あえて二期の制作は希望しない。
#本日のアニメ鑑賞日記 #プリコネ13話
――おまいのツイッターなんぞ知らん!
という方にとってはなんのこっちゃだとは思うし、言っても「
また、それを語ることで、せっかく公式さんが「必要なし」という大英断を下して詳細をオミットしたまま締めた物語に水をさす蛇足になり、「知らんほーがよかった」となることも多分にあると思われるが、どうもその「重箱の隅」が気になる方もおられるようなので、あえて補足をしておこうかと思う。
いらん情報を知っても後悔しない覚悟が決まった方だけ、先に進んでいただきたい。……………………………………………………………………………………………………………… ……………………………………………………………………………………………………………… ……………………………………………………………………………………………………………… ………………………………………………………………もういいかい?
さておき――
ということでのっけからぶっちゃけてしまえば、この物語の核である無印のお話は「SAO(以降、面倒なのでサオ)」だ。あえて歯に衣を着せずに言ってしまえば、「……や、パクったよね? 絶対」と言いたくなるくらい設定が酷似している。
舞台の世界観としては、「mimi」という装着型ネットワークデバイス(イメージ的には仮面ライダーゼロワンのザイアスペックや、攻殻機動隊の電脳を想像してもらえるといいかと思う。たぶん)の普及がひろく進んだ近未来。
さらにそのmimiを利用した「クリアすればなんでも夢がかなう」といわれるVRオンラインゲーム、「アストルム」が巷では大流行していた。
とはいえ主人公のユウキくんは、とくにそのゲームに興味を示さない。
ところがそんなユウキくんの前に、謎のメガネ(ここ重要)美女があらわれて、いきなりアストルムに主人公を誘い、強引にmimiを装着してしまう。
そんなこんなで強制ダイブしてしまった主人公は、ナビゲーターの幼女妖精や、はやみん、なおぼう、種さんの前世三人娘と出会って冒険をし、カイザーなんとかいう翔太きゅん(セブンスクラウンとかいう開発者軍団のひとり)との最終決戦にのぞむ。そして、その種さんルートのバッドENDから引き継がれたのが、今作Re:Diveのお話ということになる……のはまぁいいんだ。いいんだけれど。
――ここからが本題。
つまり「主人公が失った」のは過去の記憶というより、「ここがゲームの世界で自分がアバターである」という記憶といったほうが正解かもしれない。そしてそれは、主人公の秘めた能力(例の金色に光って女の子を強くするやつ)に気づいて、無印で主人公をスカウトしたセブンスクラウンのひとり「みゆきちメガ姐さん」等、一部のキャラクター以外は全員に共通している。ようはこれ、みんな記憶喪失だったわけだ。
で、案の定、性懲りもなく翔太きゅんが悪だくみをぶっこいてやがるので、前世でのナビ妖精(サオでいうとかな恵ポジションかな?)の成長した姿・アメスさまや、こそこそ裏で動いているみゆきちクレープの店員など、「もっかい頑張って主人公に世界を救ってほしいチーム」が暗躍していたことになる。
ちなみにみゆきちがオブジェクトを改変できるのは、開発者権限(だと思う)。
とまあ、そんなわけでなんやかんやあって、ゲーム第一部CMの「消えキャルEND」につながって、第二部へとつづく……なわけだが、アニメはそのアナザーストーリーなのではないかというのが、筆者のつたない認識である。
以上のことから、もちろんペコロッキャーの現世三人娘にも「リアルの存在」があるわけで、こちらは前世三人娘とちがい、じつはこのVRゲーム「アストルム」に深くかかわり合いのある人物が設定されている。
勘のいい方はここまでで気づいているかもしれないが、真名である「ユースティアナ・フォン・アストライア」が示すように、ペコは「アストルムに出資している某国のお姫さま(17)」。コッコロたんが「アストルムの開発者の一人娘(小学生)」。そしてキャルは「カイザー翔太きゅん(生身)のいとこで、翔太きゅんにあこがれを抱いている中学生(14)」といったところになってくる。だから「世界の謎に近づくと――」なのだ。
……な、こんなん知る必要なかっただろ?
アニメはアニメ、ゲームはゲーム。「こまけーこたぁいいんだよ!」と、かの名作漫画ブラックエンジェルスの松田さんばりに公式さんが詳細をぶった切ったのは、まさに大英断だったと筆者は感激しているくらいだ。
この辺の見切りときっぷのよさは、Cygamesさんの持ち味だと思う。
だからこれは、もうひとつの「
そんなわけで、あらためて素晴らしい作品をありがとう。
昨今の消費物としてアニメをあつかう風潮がこのままつづくようなら、筆者はいい意味で、あえて二期の制作は希望しない。
#本日のアニメ鑑賞日記 #プリコネ13話