ケンガンアシュラ #1
文字数 517文字
それにしても、サンドロビッチ・ヤバ子先生の原作力はすさまじい。
本来なら荒唐無稽である「拳願仕合」という設定を、読者の代理であるキャラのつっこみを先回りして打ち込むことで、まさに力づくで納得させる。
この、圧倒的なまでの説得力……。
やはりエンタメ――ことにマンガやアニメといった媒体において重要なのは、「リアルであること」よりも「リアルを感じさせる虚構」なのだと実感させられた。
しかもそれらを、飽きることなく見せつけるテンポと疾走感。
極力むだをはぶき、わかりやすく伝わりやすく。
古くは空手バカ一代からはじまり、餓狼伝、刃牙シリーズと連綿と受け継がれる、ともすれば使い古されたといってもいい「異種格闘技もの」という男子の永遠のロマンに、この構成力と卓越したキャラメイクが新たな息吹をもたらしている。
一応デビューだけはさせてもらった、おなじマンガ原作者の端くれとして、正直この才能には嫉妬と畏怖を禁じ得ない。
……いや、才能などという言葉でくくってしまうのは失礼か。執筆力だって作中の彼ら武芸者・格闘家同様、日々の研鑽と努力のみで築かれてゆくものなのだから。
#本日のアニメ鑑賞日記 #ケンガンアシュラ1話
本来なら荒唐無稽である「拳願仕合」という設定を、読者の代理であるキャラのつっこみを先回りして打ち込むことで、まさに力づくで納得させる。
この、圧倒的なまでの説得力……。
やはりエンタメ――ことにマンガやアニメといった媒体において重要なのは、「リアルであること」よりも「リアルを感じさせる虚構」なのだと実感させられた。
しかもそれらを、飽きることなく見せつけるテンポと疾走感。
極力むだをはぶき、わかりやすく伝わりやすく。
古くは空手バカ一代からはじまり、餓狼伝、刃牙シリーズと連綿と受け継がれる、ともすれば使い古されたといってもいい「異種格闘技もの」という男子の永遠のロマンに、この構成力と卓越したキャラメイクが新たな息吹をもたらしている。
一応デビューだけはさせてもらった、おなじマンガ原作者の端くれとして、正直この才能には嫉妬と畏怖を禁じ得ない。
……いや、才能などという言葉でくくってしまうのは失礼か。執筆力だって作中の彼ら武芸者・格闘家同様、日々の研鑽と努力のみで築かれてゆくものなのだから。
#本日のアニメ鑑賞日記 #ケンガンアシュラ1話