ドロヘドロ #3

文字数 602文字

 ああ、わかった。気がつくと病みつきになっている、この中毒性――ジャンルはちがえど、カウボーイビバップを観ていたときとおなじ感覚だ。
 あーだこーだと小難しいことは考えず、やはりただ楽しめばよかったのだ。
 有無をいわさずたたみかけくる、シネマティックな映像と劇伴。軽快で小気味のいいやり取りと、粋で小洒落た外連味あふれる演出。ただ画面の向こうにある胸をときめかせる作品世界に、子供のように夢中になって引き込まれていればいい。このいい意味での視聴者感覚は、筆者もじつにひさしぶりだ。
 さておき――。
 だからといって、物語的になにも進行しなかったのかといえば、そんなことはない。唐突なゾンビ退治というドタバタ展開にまぎれて、しれっと重要な情報をいくつも放り込んでくる。そのバランス感覚も素晴らしい。
 ニカイドウが魔法使いだったという事実にも意表をつかれたが、場合によってはこれ、カイマンももとから〝この姿〟だった可能性があるということか。
 そして相棒の正体を知っても、なにひとつ態度を変えないカイマンの心意気。
 またそれをただ一言、うん、だけで受けるニカイドウもとてもチャーミングだった。
 こと映像作品に関しては、もっとこの手のドラマティカルムービーのようなものが日本も増えてきていいと思うのだが……。
 なんにせよ、次回の鑑賞も心から楽しみである。
#本日のアニメ鑑賞日記 #ドロヘド3話

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