異種族レビュアーズ #12(終)

文字数 780文字

 ああ、うん、これはちょっとわかる。
 さておき――。
 嬢の名刺なぁ……これ、だいたいプレー終了後の帰り際にもらえるんだけど、最近は名刺自体をくれる嬢も三人に一人くらいにはなったかな?
 ほら、いまどきだと勘違いした拗らせDTがストーカー化しちゃうでしょ。
 遊びの機微も読めないお客に、思わぶりなサービスしちゃうと。
 といっても、嬢がコメントまで書いてくれるケースってのは、もっと数が少なくなってくるような気もする。あれは性的なサービスを嬢にお任せするかわりに、こっちがトークとかでしっかり嬢にサービスして感謝されたときの対価だから。
 もちろんコメントも、「楽しいお話ありがとう!」とか「おかげでリラックスしてサービスできました!」とか、エロいところは抜きのコメントね。
 というか漫画じゃないから、こっちもそのほうが嬉しいんだけれども。
 それに嬢ってのは、いわゆる「サービスのために女の子が作り上げた、お仕事上のキャラクター」なわけで……。
 アイドルが「プロデューサーとかプランナーが作り上げた偶像」なのとおなじように、嬢も一歩お店を出れば「嬢を演じていたただの中のひと」に戻るわけですよ。
 まして目的を達成して引退とかしたときなんてのは、「自分に楽しい思い出を作ってくれた女の子がこの世から消滅する」瞬間なわけなのよね。
 そんな感慨に耽ると嬢の名刺ってのは、劇中のオチじゃないけれど、まさに「うたかたの夢の残り香」のようなものなのだと筆者などはしみじみと思う。
 と、きれいにオチもついたところで、名残は惜しいがこれを最終話の鑑賞日誌の締めとかえさせていただこう。掛け値なし本作は、筆者にとって今期の覇権アニメだった。
 ――んじゃ、ひと仕事終わったしちょっとスッキリしてきますかッ!
#本日のアニメ鑑賞日記 #異種族レビュアーズ12話

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