イド:インヴェイデッド #3

文字数 569文字

 前回までのなぞ含みの冒頭から一変して、名探偵の過去あかし。
 変にもったいぶらずに都度必要な情報を開示する構成は、観ていてなんとも小気味がいい。なるほど、なかのひとは元殺人課の刑事さんか……。
 カエルちゃんのモデルになった娘さんが連続殺人犯の毒牙にかかったのは、なにかの報復――というよりは、「イド世界のなぞの黒幕」絡みと見るのが妥当だろうか。
 どうにも髭ボスのひとが怪しく思えるのは、やっぱりひっかけなのかな……?
 さておき――。
 大衆のやじうま根性の晒し上げ。
 一見、社会風刺と見せかけた、中二病ボマーの心の闇。
 やはりそんな小悪党の自己陶酔を刈り取れるのは、より深い闇の深淵にどっぷりと浸かりこんでいる、真の悪党のお仕事だった。
 さすが舞城王太郎、この手のシニカルを書かせれば右に出る者もそうはいない。
 ……そしてもうひとつ気になるのが、前回ドリルで頭をほじくられた外注のお嬢ちゃんの冒頭での発言だろう。
「わからないけど、わたし怒ってるみたいです。(中略)連続殺人犯、って存在に」
 ひょっとするとこれはつまり、欠損した脳のどこかにカエルちゃんの意識がDLされた――ということでいいのだろうか?
 ますますもって、今後が楽しみな展開になってきたものである。
#本日のアニメ鑑賞日記 #イドインヴェイデッド3話

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