異種族レビュアーズ #6

文字数 806文字

 TENGAの道も、一歩から。
 これは中学時代、「なんだよ、お前らだってクラスの女子でオ○ニーしたことくらいあんだろ!」の発言で教室中を震撼させた筆者の古い知人、N曽根くんがのちに残したとか残さなかったとかいう格言だが、彼はいまでも元気にしているだろうか?
 さておき――。
 今回の鑑賞を終え、あくまで構造学的な興味からラブドールについてネットで調べてみた筆者ではあったが、なるほど人類のエッチ……いや、英知とは革新的だ。
 かつて石○さとみそっくりなサトミさんを見かけたときは、「おいおい、さすがにこれ訴えられんじゃねーか?」と思ったものだが、いまや時代はそれどころではない。身長110cm~というアグ○スが泡を吹いて失神しそうなオーダー設定から、あの監督も思わずどもってしまいそうな、髪色青・アニメ仕様フェイス・眼帯オプションなる版権も著作権もものともしないエンジニアたちの、たくましい探求心がそこにはあった。
 これには、筆者のロンギヌスの槍も共振せざるを得まい。
 くわえて驚くべきは、その価格設定である。
 ほんの数年前なら三十~六十万といわれていた製作費も、もちろん現在もクオリティを追求すればそれくらいはするのだろうが、ヤ○オクなら即決で二万円強から。
 未使用新品でも十万円強からという驚異の価格帯は、いずれ日本の経済崩壊すら引き起こしかねない由々しき事態である。
 そんな未曽有の危機を回避するためにも、ここは現物を入手していろいろと研究しておく必要があるのではないか? と、筆者はそういう義憤にすらかられた。
 や、あくまで研究素材として。
 というわけで、筆者はよんどころない所要のため、いまから銀行に行かなければならなくなった。残念だが、本日の日誌はここまでとさせていただこうかと思う。
 ……えっと、貯金あといくら残ってたっけ?
#本日のアニメ鑑賞日記 #異種族レビュアーズ6話

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