武のつぶやき8

文字数 221文字

 親父にばれた。やはり悪いことはできないものだ。理亜とは別れなければならない。そうは思っていてもなかなか踏ん切りが着かなかった。その理由は俺にもよく解らない。あの少女とよく似ているからか。しかし本人ではない。ただ似ているだけだ。それだけで……。
 俺は自分に言い訳を探していただけだった。この女と寝るのも、あの少女に似ているからだと。でもあの少女に似ていることと浮気を正当化することは全く別物だ。
 この頃の俺はただの馬鹿野郎だった。
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