元子のつぶやき1

文字数 210文字

 あのことは例えタケといえども話すことはできなかった。私はそれだけ重責を担っていた。母さんが生きていた時には知りもしなかったこと。母さんが亡くなって私にその役目が回ってきた。最初は私に勤まるだろうか心配にもなったけど、『星龍会』の為だと気持ちを奮い起こした。
 この頃までは私の職権を行使するような事態には至っていない。いや、ずっとそんな時が来なければいいと思っていた……。
 世の中希望通りにはいかないものね。
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