ロッカバイ・ベイビー (1)
文字数 764文字
食物連鎖、つまり食う・食われるの関係を跳び箱みたいな段々重ねの三角形で表した、あれである。
三角形の底辺を植物が支え、その上に草食動物が乗り、頂点に肉食動物が立つ。
あのイメージのせいで、われわれ
とんでもない話だ。
植物は動物のために酸素を作り、二酸化炭素を吸収してくれている、だから「緑を大切にしましょう」、なんてほざいている
そもそもどうして地球上に酸素という物質が存在するようになったか、そのいきさつを。
先にあったのは二酸化炭素だ。ありあまるほどあった。
それを分解して炭素を取り出し、体内に取り込み、エネルギー源とする生命体が出現した。植物さまのご降臨だ。
光合成の過程で、不要となった酸素が排出される。
やがて、いわば廃棄物であるその酸素にすがって生きる生命体が、遅れて出現する。それがわれわれ
ようするにわれわれは、お
だから波多野姉妹の通うインターレイシャルスクールにおいても、カーストのトップに君臨するのが
気高い彼らはもちろん、他の子たちを見下したりはしない。それどころか、皆のいやがる仕事をすすんで引き受けさえする。身分の高い者はその分背負うべき責任があるという基本的な
劣位にある者をいいように利用したり虐待したりするのは、
ここまでは、納得していただけるだろうか。