恐怖の先輩が頭を下げる
文字数 481文字
そんなわけで2日間はあっという間に消化され、連休まで残すところあと1日となってしまった。
終礼で渡された山のような宿題を抱えて放課後の選択教室に行くと、いつものようにかすみセンパイが待っていた。だが、今日はちょっと様子が違った。
目が合うまでにいきなり、頭を下げたのだ。
終礼で渡された山のような宿題を抱えて放課後の選択教室に行くと、いつものようにかすみセンパイが待っていた。だが、今日はちょっと様子が違った。
目が合うまでにいきなり、頭を下げたのだ。
教室の入り口で、僕は面食らって立ち尽くした。かすみセンパイはつかつかと僕に歩み寄り、ぐいと腕を掴んで教室の中に引っ張り込んだ。
後ろ手に戸を閉めて、僕を窓際まで引っ張っていく。
外から射し込む光は、もう初夏の眩しさだった。
桜の葉陰を全身に映して、先輩は真剣な眼差しで言った。
後ろ手に戸を閉めて、僕を窓際まで引っ張っていく。
外から射し込む光は、もう初夏の眩しさだった。
桜の葉陰を全身に映して、先輩は真剣な眼差しで言った。
何の話かさっぱりわからなかった。そんなことにはお構いなしに、かすみセンパイはなおも話し続ける。