まるで子供のケンカのように
文字数 454文字
思い出すのも腹立たしいといった口調でつけくわえたセンパイは、小さな、柔らかい手で僕の肩をぽん、と叩く。
けなされてるんだか励まされてるんだか分かりゃしない。
なおもゴネる僕のささやかな抵抗なんか知ったことかという態度で、かすみセンパイはさらっと説明した。
何だか納得いかない。
僕はムキになって質問をぶつけ続けたけど、その度にセンパイは軽くかわした。
自分でも、子どものケンカみたいだと思う。だが、かすみセンパイは大真面目に答えてみせた。