思わぬアクシデント
文字数 428文字
連休3日目の朝、僕たちは学校正門の前で呆然と立ち尽くしていた。
学校の門には、張り紙がしてあった。
「上下水道の緊急点検につき、全館閉館とします」
このあいだの水道騒ぎは、それだったらしい。
体育会の部員たちがぞろぞろと帰っていく。最後に僕たちだけが取り残された。
僕の思いつきを、センパイは力ない声で却下した。
行き場所はなかった。かすみセンパイの了解なしに先を書くわけにはいかない。
仕方ない、というニュアンスたっぷりの深い溜息が、唯一の解決策だった。僕たちは、とぼとぼと帰途についた。
聞いてみたら、僕の乗り換え駅だった。とりあえず、最終打ち合わせはなんとかなりそうだ。
学校最寄りの駅までは、歩いて10分。好天に恵まれたのはいいが、衣替え前の冬服では結構暑い。
歩きながら、かすみセンパイはふうふう言っていた。
学校最寄りの駅までは、歩いて10分。好天に恵まれたのはいいが、衣替え前の冬服では結構暑い。
歩きながら、かすみセンパイはふうふう言っていた。