割とタイプの少女の闖入……でもたぶんモブ
文字数 448文字
そのとき、どピンクのジャージを来た新体操部女の子が、教室の戸を開けた。
ショートカットの、結構可愛い子だった。結構タイプだったりする。
ショートカットの、結構可愛い子だった。結構タイプだったりする。
目を丸くして僕を見ている。
怯えた表情で。
しばしの沈黙が教室を支配した。
やがて、隣の教室から先生の声がした。新体操部顧問の、若い女性の教師だ。
怯えた表情で。
しばしの沈黙が教室を支配した。
やがて、隣の教室から先生の声がした。新体操部顧問の、若い女性の教師だ。
どうしたの?
何慌ててるの?
何かトラブルがあって、ミーティングに遅れたらしい。
活動場所を間違えた新体操部員は再び戸を閉めた。
すみませんも言わずに。あの反応は、完全に引いている。
僕の耳には、ぱたぱたと遠ざかっていく部員と顧問の足音が空しく聞こえていた。
活動場所を間違えた新体操部員は再び戸を閉めた。
すみませんも言わずに。あの反応は、完全に引いている。
僕の耳には、ぱたぱたと遠ざかっていく部員と顧問の足音が空しく聞こえていた。
僕の問いは、かすみセンパイが一つ手を叩いただけでかき消された。
黒縁メガネのレンズが光っている。こんな冷血女だとは思わなかった。
かすみセンパイは何事もなかったかのように、もっともらしく言う。
黒縁メガネのレンズが光っている。こんな冷血女だとは思わなかった。
かすみセンパイは何事もなかったかのように、もっともらしく言う。