タブー……ドンドコドンドンドンドンドン

文字数 406文字

締めの一言がなあ……。
 まだまだ書くことはたくさんある。
 いくら「任せた」と言われても、ここはチェックをもらったほうがいいのではないか。
 そのためには、かすみセンパイを起こさなければならない。かすみセンパイを起こすには、振り向かなければならない。
 いくら「見るな」と言われていても……。
仕方ないよな。
 僕は思い切って立ち上がった。
 振り向くと、かすみセンパイはすぐそこにいた。
 ベッドの白いシーツの上で横になって……。
あの、センパイ、それはシチュエーション的にマズいんじゃないでしょうか……。
 シーツの上に身体を投げ出したセンパイの姿は、無防備といってよかった。
 両腕は大きく開かれ、豊かな胸の隆起を露わにしている。
 ホットパンツから伸びた白く細い足。片膝上げて横になっているので、太腿の内側が僕のほうに晒されている。
あの……かすみセンパイ?
 声をかけたが、寝言も返ってこなかった。
起きてください、センパイ……。
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登場人物紹介

真崎周平(まさきしゅうへい)


やる気なし、その場にいるだけのほとんど幽霊演劇部員。高校2年生。

アニメオタクで事なかれ主義のどうしようもないダメ男だが、その場の勢いで引き受けた戯曲づくりに夢中になっていく。

安藤かすみ


舞台に情熱の全てを注ぐ演劇少女。演技演出戯曲執筆と、劇作の全てに通じる高校3年生。小柄だがプロポーションも抜群、但し本人に自覚は多分、ない。下級生の面倒見はいいが態度はキツい。実は照れ屋。

羽佐間観(はざま かん)


周作の台本に登場する主人公。

オクテな高校生だが、好奇心は強い。

紫藤悠里(しどう ゆうり)


周作の台本のヒロイン。

未来から来た精巧なアンドロイド。2人以上の人間と接触するとショートする。

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