その12時間前
文字数 445文字
結局、何箇所か加筆訂正するという条件付で台本は通った。
その日のうちに配役も終わり、僕は大道具係の末端に戻った。
大道具の仕事は、夜遅くなるものである。日が暮れても、しばらくは明かりのあるところに舞台装置を移して作業をする。一日でも早く完成させるためだ。
今までは、日が暮れる前に帰っていた。だが、連休明けてからの僕は一味違う。
実は、その朝までが大変だったのだ。
その日のうちに配役も終わり、僕は大道具係の末端に戻った。
大道具の仕事は、夜遅くなるものである。日が暮れても、しばらくは明かりのあるところに舞台装置を移して作業をする。一日でも早く完成させるためだ。
今までは、日が暮れる前に帰っていた。だが、連休明けてからの僕は一味違う。
実は、その朝までが大変だったのだ。
近所迷惑も構わず、偉そうなタンカを切ってフテ寝して、次の朝は遅刻寸前の状態で学校へスベリ込んだ。
因みに、警察に電話するだの何だの大騒ぎしたのを抑えたのはオヤジなんだそうだ。この件で、僕はオヤジを結構見直した。
ところで、そもそも何で僕が午前様になったのかというと……
因みに、警察に電話するだの何だの大騒ぎしたのを抑えたのはオヤジなんだそうだ。この件で、僕はオヤジを結構見直した。
ところで、そもそも何で僕が午前様になったのかというと……