最初の期待はあっさりと……。
文字数 546文字
以上の言い訳を、僕はパソコンを打ちながら述べ立てた。傍目から見れば横着な態度だが、そのくらい時間が惜しかったのである。
考えてみればセンパイが僕の自宅に電話してこなかったのは幸運だったが、その理由を尋ねる勇気はなかった。
僕が電話をかけてくるのを、この部屋でじりじり待っている先輩の姿……
想像するだけで背筋が凍った。
それでも怖いもの見たさで、今のセンパイの顔色を伺おうと振り向く。
考えてみればセンパイが僕の自宅に電話してこなかったのは幸運だったが、その理由を尋ねる勇気はなかった。
僕が電話をかけてくるのを、この部屋でじりじり待っている先輩の姿……
想像するだけで背筋が凍った。
それでも怖いもの見たさで、今のセンパイの顔色を伺おうと振り向く。
タンクトップ姿のセンパイが、不機嫌全開で僕を見下ろしていた。
そうつぶやきはしたけれど、なんだかものすご~く損をしたような気分になっていた。
それでも僕なりに、気遣って聞いてみる。
それでも僕なりに、気遣って聞いてみる。
かすみセンパイもカップ麺では済まない、と思ったのだ。ところが、センパイは悪戯っぽくニヤっと笑った。
はいはいそ~ですか。気を遣った僕がバカでした。
ちょっとだけ期待してました……
うなだれる僕にセンパイは人差し指を突きつける。
うなだれる僕にセンパイは人差し指を突きつける。
やっぱり損したな、僕。
それでも覚悟を決めてキーボードを叩き始める。
それでも覚悟を決めてキーボードを叩き始める。