ダメ出しと素肌とカップ麺
文字数 486文字
かすみセンパイに頭を小突かれて、僕は悠里のセリフを最後だけ削る。
センパイは身体を傾けて僕の顔を覗き込んだ。長い髪がさらりと流れ落ちる。
かすみセンパイのほうをちらっと見て、反応を確かめた。タンクトップのストラップが外れて、肩の辺りがむき出しになっていた。
慌ててストラップを引き寄せると、センパイは再び、見下ろすように僕の背後に立つ。
こんな具合に午前中は過ぎて、僕の昼飯はカップ麺となった。
ほとんど、というのはかすみセンパイもカップ麺で済ませたからである。
センパイは僕に背中を向けたまま、胡坐かいて肩をすぼめて麺を啜っていた。