新たな挑戦
文字数 443文字
徹夜で2冊とも読んできた僕は、自信たっぷりに頷いた。
こうして、僕の台本は、主人公の羽佐間観(はざま かん)が、アンドロイドの紫藤悠里(しどう ゆうり)に関する思い出を語るという劇になった。
そこで、僕はまず、「はじめ」の部分を説明した。
舞台上には観が語るとおりに廃屋が現れる。いつの間にか時間は20年戻り、観は廃屋を覗きこんでいる。ふと、観客に気付いて、唇に指を当てる。