意外に知られてないブラック部活
文字数 574文字
入部前は、アニメやマンガで見た、可愛い女の子たちがタンクトップ姿で踊っているというイメージしかなかった。そんなところで小道具かなんか手伝って、適当にサボればいいと思っていたのに……結果は、この通りだった。
確かに女子の先輩の中には可愛い女の子もいた。かすみセンパイもその一人である。だが、その性格は童顔に反比例して、芝居のオニだった。
かすみセンパイは、入部したときから他の部員とはテンションが違ったらしい。
発声でも基礎訓練でも、習ったことはその日のうちに消化しようという意気込みがあったという。
発声でも基礎訓練でも、習ったことはその日のうちに消化しようという意気込みがあったという。
スタッフをやらせても大活躍だった。大道具でも照明でも、教えればすぐひととおりのことができたという。
裏方仕事の早さには、上級生も驚いたそうだ。自分たちのやることをいつ見ていたのかと思うほどだったらしい。
裏方仕事の早さには、上級生も驚いたそうだ。自分たちのやることをいつ見ていたのかと思うほどだったらしい。