第36話2022.4.3茨城県民文化センター~夜明けの風ツアー

文字数 3,093文字

第36話 2022年4月3日(日)ザ・ヒロサワ・シティ会館(茨城県民文化センター)大ホール
南こうせつコンサートツアー2022~夜明けの風

元々は、2020年3月7日(土)の開催の予定でした。

3月の水戸市といえば梅が美しい頃で、ちょうど偕楽園を中心に梅まつりが行われる予定でした。

コンサートに合わせての、梅まつりを楽しみにしていました。

特に、梅酒まつりin 水戸(3月6~8日)・・・常磐神社での全国梅酒飲み比べに、梅酒の無料振る舞い・・・に行く気満々。

なんなら梅酒で酔っ払って、コンサートは寝ても悔いはないぐらいな感じでした。
 
しかし、2020年3月は、梅&梅酒三昧どころではありませんでした。

疫病騒ぎが市中感染に変わった頃でした。

コンサートは延期となりました。梅まつりと梅酒まつりも中止です。

* * *

振替公演日は、2020年10月15日(月・祝) でしたが、第2波の影響があって、振替公演も中止になりました。

その翌年に、新しく、2021年9月12日(日)「南こうせつコンサートツアー2020 〜いつも歌があった〜」が開催予定となりましたが、5波の影響で延期となました。

その振替公演日が、今回の2022年4月3日(日)でした。

3度の中止・延期を乗り越えての、水戸市のコンサートでした。

* * *

私は、3月半ばに病院バイトが終了となりました。

本当なら、春になって、金沢に行く予定でいました。

しかし、オミクロン株の猛威があり、6波のピークアウトでも、東京の一日の感染者数は5千人、全国では5万人と下げ止まり・・・という状況が怖く、金沢に行くのは延期しました。

感染力が高いオミクロン株なので、金沢でのひとり暮らしで、感染、発熱などしたら、甥や姪に大迷惑です。

また、連れ合いが所用で自宅を留守にすることが多くなり、普段は連れ合いが溺愛しているにゃんこ2匹の世話を、私がしなければならず、そのための金沢行きの延期でした。

なので、3月中旬からは、感染リスクが低い新型コロナ関連の派遣バイトをしていました。

外食やコンサートの参加には、制約はありませんでした(もちろん、感染対策をしながらですが)。

感染リスクが低い仕事とはいっても、感染力の強いオミクロン株です。

ついうっかり陽性になって、ファン友を濃厚接触者にしては申し訳ないので、単独行動は維持することにしました。

* * *

オミクロン株の6波がピークアウトとはいえ、東京の一日の感染者数は5千人、全国では5万人と下げ止まり。

2月には、ロシアのウクライナ軍事侵攻という不穏な社会情勢でした。

3月16日(水)には、東北で震度5強の地震がありました。

この地震の影響で、3月19日(土)宮城県トークネットホール仙台大ホール「南こうせつコンサートツアー2022~いつも歌があった」、そして3月20日(日)福島県南相馬市民文化会館ゆめはっと大ホール「南こうせつ&森山良子スペシャルコンサート2022」の、東北2ディズが中止となりました。

水戸市に向かうために、特急ときわ号勝田行きに乗車しました。

地震のため東北新幹線が脱線し不通となっていたので、仙台~原の町の臨時ダイヤとしても運行されていました。

上野は冷たい雨が降っていましたが、水戸につく頃にはやみました。

車窓からの関東平野の景色も、美しかったです。

上野から水戸までは、特急で1時間ほど。意外に近い!!

車窓から偕楽園が見えて、疫病騒ぎが収まったらコンサートとは関係なく、来年は梅を(梅酒を?)愛でたいと思いました。

水戸の梅の季節は過ぎて、4月は桜です。

東京は散りはじめていましたが、水戸駅から会館までの道のりの土手では、サクラが7分咲きでした。

硬いツボミと薄紅色のサクラを、再び楽しむことができました。

* * *

ちょっと早めに到着したので、会館のレストハウスに入りました。

何人かのファン友が、遅いランチを食べ終わって、マスクをして談笑中でした。

そこに同席させていただき、私はひとり、カレーライスとハイボールをいただきました。

もちろん、黙食です。

同席での外食とアルコール飲酒は、昨年の年末以来です。

これまでは、感染リスクが低い新型コロナ関連の派遣バイト中でも、一緒に食事をすることは無かったと思います。

ついうっかり陽性になって、ファン友を濃厚接触者にしたくないという理由でした。

でも、長い病院バイトや新型コロナ関連派遣パートで、黙食が安全ということがわかってきました。

* * *

開演前の列には、延期前のチケットを持っている方々がたくさんいらっしゃいました。

延期となっても払い戻ししなかった皆さんです。

ツアーポスターとチラシが、新しくなっていました。

髪型から、コンサートが再開された直後ぐらいのこうせつかな?と思いつつ、そのポスターを写真に撮って、遠方のファン友に送信しました。

そういえば、この前までは「いつも歌があった」だったので、「夜明けの風」ツアーの初日になるのかなあ?

4月だから春の歌があるかな?朝ドラの「カムカムエブリヴァディ」でこうせつの夢一夜が流れたね・・・など、雑談しつつ開演を待ちました。

客席は、市松模様でもなく、グループディスタンスでもなく、一列目は全て空席で、前に詰めていました。

ただ、うしろ1/3は空席でした。

* * *

会場の緞帳のバラの模様が素晴らしく美しかったです。

この日の魂の曲は、マンドリンにピアノ、ベースが入った「加茂の流れに」

そして、「夢一夜」のイントロの順平さんのバイオリンを遮って「カムカムエブリヴァディ」で流れたことを楽しそうに話されました。留守電に「共演だね」とさだまさしさんの声が入っていたとのことでした。

また、日本語のフルカバーバージョン、「花はどこへいった」でした。

「花はどこへ行った→花は少女の胸に→少女は若者の胸に→若者は戦場に→そして土の中で眠る→土から花が咲く→花はどこへ行った→花は少女の胸に」という、歌詞だったと思います。

同じメロディが続く歌ですが、こうせつは途中で声を詰まらせながらも、最後まで歌われました。

泣いている子どもたちや破壊された町、そこに横たわる遺体、そんなニュース映像が耐えられないと。

2部の舞台美術が新しくなっているように思いました。

昨年の年末スペシャルの時の美術?新しいツアーということを実感しました。

ギターを持っての懐かしのフォークメドレーのあと、ハーモニカをセットし「春に想えば」。

そして、バンドが入って「君がいたから」でした。

ここで、春の歌2曲を聴けたのがうれしかった。水戸に来た甲斐がありました。

* * *

会場から水戸駅までの道で夜桜を見ながら、「こんな普通の春の日常なのに、疫病に戦争に地震に。せめて、こうせつが涙で反戦歌を歌わなくてもよい世界が、早く来ますように」と願いました。

特に、核兵器は絶対に食い止めなくては。

特急ときわ号に乗って、ビールを飲みながらひとり帰宅。

前日の土曜日は、医療従事者の友人たちとリモート飲み会で真夜中まで飲んで話していたので、すごい眠気に襲われました。

日曜の夜ですが都内の電車は混んでいて、酔っている人を多く見かけました。

道ばたで酔い潰れている人を見るのは、疫病騒ぎ以来、久しぶりでした。

感染力は強いものの、若年層にとってはただの風邪・・・という意識が世の中に広がっているように思います。

日頃、私は、持病がある高齢者と接しているので、とても心配です。

* * *

私は5月末の3週間、再び病院の派遣バイトなので、自粛生活の予定です。

それまで、感染対策をしつつのコンサートを、楽しみたいと思います。
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