第31話 2021.12.18名古屋市公会堂~夜明けの風ツアー 

文字数 2,784文字

第31話 2021年12月18日(土)名古屋市公会堂 
南こうせつコンサートツアー2021年~夜明けの風

疫病の流行は、過ぎて初めてピークがいつだったのかが、わかります。

今年の1月を振り返ってみると、2回目の緊急事態宣言が発出され、2月の終わりにピークアウトでした。

なので、昨年12月26日の名古屋年末コンサートは、新規感染者数が上昇傾向にある第3波のピーク真只中?だったのかな?

* * *

そして、今年の年末コンサートは・・・

5波、4回目の緊急事態宣言が全面解除されたのが、10月1日。

それから2ヶ月半たちました。

第5波のピーク時の8月中旬には、2万5千人を越えていた新規感染者数ですが・・・それがまるで嘘のようです。 

日々、200人前後にとどまっています。

ただ、海外では新しい変異株(オミクロン株)の流行が始まっています。

日本は時間稼ぎの水際対策中ですが、何とか今年中は、日本に入らないで欲しいと願っています。

東京・大阪と、楽しみたい。

* * *

11月中旬に、私は東京の自宅に戻っていました。

そして、12月、姉が入所している施設がピークアウトに合わせて、直接の面会を可にしたのでした。

コロナ禍のはじめの頃は、フロアの入口で、窓越しで会えました。

しかし、どんどん制限が厳しくなっていって、ここ半年は、家族が入れるのは施設の玄関の受付まででした。全ての面会が制限されていました。

平日の日中、一回15分、予約制で、面会室で直接会えることになりました。

なので、12月17日(金)に、面会を申し込みました。

久しぶりの姉との直接の再会が、とても嬉しかったです。

* * *

12月18日(土)名古屋の当日、金沢から名古屋入りする予定でした。

しかし、北陸地方は今年初めての積雪という予報でした。

なので、12月17日(金)の前日、姉との面会後、前乗りで名古屋に入りました。

金沢発のしらさぎ号は、あまり混んでいませんでした。

しかし、夕方の名古屋はすごく混み合っていました。

「大浴場」「温泉」「13時チェックアウト」で検索した、金山のホテルに宿泊しました。

* * *

翌日、12月18日(金)、早朝、名古屋では雪がチラチラ舞っていました。

8時過ぎには雪はやみ、晴天となりました。

チェックアウトまで、のんびり過ごしました。

14時半に鶴舞駅近くのカフェで、名古屋と東京の友だちと落ち合いました。

小洒落たカフェでの、お友だちとの久しぶりのランチ。

昨年は、年末の人混みのなかでのランチにすごいストレスを感じました。

今年はストレスを感じず、楽しかったです。

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開場の時間になり、名古屋公会堂に向かいました。
 
名古屋市公会堂の建物は、昭和5年(1930年)の開館。

名古屋市景観重要建造物に指定され、国の登録有形文化財にも登録されています。

外観は荘厳で、ホールはレトロな雰囲気です。

会館は鶴舞公園の中にあり、公園はクリスマスの飾りがあり、寒さもあって年末の雰囲気が盛り上がります。

* * *

開館の1階は850席ほどで、空席は設けてはいませんでした、

2階は最前列のみ、入っていました。

こぢんまりしたホールで、舞台が近い。生の声が聞こえそうです。

コンサートタイトルが「夜明けの風」、そして、名古屋のテレビの共催ということでテレビカメラが入っていました。

YouTube 要チェックです。

* * *

2021年11月22日(月)喜多条忠さんが、74才で亡くなりました。

喜多条忠さんが亡くなって最初のソロコンサートが、この名古屋でした。

オープニングは「僕の胸でおやすみ」。

喜多条さんが作詞を長く休止していたあと活動を再開して、久しぶりに組んだ曲・・・

「恋はるか」・・・途中、声をつまらせて涙目に

「妹」・・・と、3曲、喜多条さんとの曲が続いて、いくつかの思い出のお話。

かぐや姫からソロになってはじめてのシングルが「今日は雨」で、落ちの「昨日ほどお前のことを憎んだ夜はない」というは、自分には経験のない感情だったと。「今日は雨」の一部分を。 

レアな曲への興奮と、喜多条さんの追悼。ちょっと複雑な気持ちがしました。

「雪が降る日に」

「おかえりの歌」・・・最後を「名古屋の街だよ」と変えて歌うと、拍手が更に大きくなりました。

休憩のあとの2部は、ギターの背景美術から、初めて?見るような、アーティステックな美術背景。

名古屋に来る途中の東京のタクシーのラジオで聴いたという「ホテルカリフォルニア」、そして「明日に架ける橋」の一部を歌いました。

タクシーの運転手さんが「あの頃は酒がうまかった」と言ったと。

会場のリクエストに応えて・・・「愛する人へ」

名古屋で聴く「愛する人へ」は、私にとっては特別な思いがあります。

「プライベートソングⅡ」「夢一夜」

メンバー紹介で、今日が徹ちゃんの誕生日ということで、泰ちゃんが「ハッピーバースデー」を歌いました。

東京ラプソディ、二人の銀座・・・憧れの東京というMCからの「歌うたいのブルース」

「マキシーのために」喜多条さんと初めて作った歌がマキシー・・・

最後に「神田川」をと。

アンコールは「夜明けの風」

そして、喜多条さんと組んで作った歌を最後に・・・「元気でね」

いつもなら、口花火ですが、会場みんなで「メリークリスマス!!」のあと、会場にはジョン・レノンの「Happy Christmas.(War is over)」が流れました。

会場のオーディエンスに両手を振って応えるこうせつ。

「こうせつ・どっと・こむ」掲示板の壁紙とも重なって、泣けました。

* * *

喜多条忠さん、岡本おさみさん、阿久悠さん、星野哲朗さんと、今日のセトリの歌詞を提供した作詞家のみなさんの多くが亡くなられました。(パンダさんに正やん、阿木燿子さんはご健在です。)

喜多条さんを見送られた今は、何を歌ってもレクイエム、鎮魂歌になってしまうと思います。

* * *

傷つくのを恐れずくじけずに、明日に挑んでゆけるのも、「君に会えて良かった」と思える友がいるから。

私もまた、自分はひとりではないと信じて、傷つくのを恐れずくじけずに、明日に挑んでゆきたいと思います。

一緒に東京方面に帰る友人と、「元気でね」のサビを大きな声でうたいながら、鶴舞公園で、スキップしました。

* * *

帰りの新幹線ホームで、こうせつご一行に偶然会いました。

帰りが同じ新幹線でした。

私は、金沢から名古屋に来て、名古屋から東京へ帰り、春まで東京で派遣バイト生活です。

こうせつから近づいて下さり、一緒にいた友人の頭をなでなで、私には肘タッチをしてくださいました。

いつもは、マネージャーさんが止めるのですが。

喜多条忠さんとの別れがあって、コンサートの悲しげなこうせつを見ていたので、明るい表情に、ちょっと安心しました。

あとは、東京・大阪を残すのみ。6波はないと信じたいです。
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