第24話 2021.9.11南足柄金太郎未来ホール~いつも歌があったツアー

文字数 2,275文字

第24話 2021年9月11日(土)南足柄市文化会館(金太郎みらいホール)
南こうせつコンサートツアー2021~いつも歌があった~

オリンピック・パラリンピックが終わった8月の後半は、デルタ株、真っ只中。

南こうせつ公式HPに、4月以降なかったコンサートの中止や延期が、再びアップされるようになりました。

南足柄の翌日、9月12日(日)には、水戸のヒロサワシティでのコンサートの予定で、本当は関東2ディズになる予定でした。

残念ながら、水戸は延期が決定しました。

* * *

そして、ライブ好きにとって痛かった、8月29日(日)の愛知県常滑市の大規模野外フェスの、イベント開催規準の不遵守、クラスター発生。

そのあおりを食らったとしか思えない、9月18日(土)長岡市米百俵フェス、こうせつが出演予定でしたが延期となって、ホテルもキャンセル。

いつになったら、長岡の花火がみられるのか?

心底がっかりしました。

9月に入り、デルタ株の新規感染者数は、少しずつピークアウトしているように見えました。

しかし、「医療の逼迫」が深刻で、9月12日(日)までの予定だった緊急事態宣言とまん防は、延長が決まりました。

ワクチン接種が希望者にゆき渡る11月に向けて、社会活動再開への議論が始まっていました。

* * *

南足柄は、はじめは、2020年7月11日(土)の予定でしたが、延期となりました。

振替公演は2021年1月16日(土)で、さらに2021年9月11日(土) に再振替公演となりました。

2回の延期を乗り越えての、待望のコンサートです。

コンサートの延期の決定が続くなか、本当に貴重なコンサートです。

* * *

そして、南足柄は、ニューアルバム『夜明けの風』発売後の最初のコンサート。

そういうこともあって、このコンサートには、どうしても来たかったのです。

2020年9月12日、塩尻のレザンホールで行われた、約7か月ぶりのコンサート。

そこで初めて聴いた、コロナ禍でつくった新曲、「夜明けの風」。

その時は、弾き語りでした。

その後、こうせつは、ずっとコンサートで歌い続けて、少しずつ出来上がっていくのを感じていました。

そして、塩尻から1年後の2021年9月8日、ニューアルバム『夜明けの風』が発売されました。

ニューアルバムの発売自体、2年半ぶりです。

新曲の初お目見えがあるか、南足柄という濃い地方色を感じ「かぐや姫」が中心か?セトリは夏の終わりか?秋か?お富士さんは、おでましか?おかくれか?・・・期待半分で会場に向かいました。

私は、秋冬の衣替えの準備もあって、金沢から、いったん東京の自宅に戻り、そこから南足柄に向かいました。

行きは小田急線の新松田経由、箱根登山バスで2時間半の旅でした。

残念ながら、この日の天気は曇り時々雷雨で、お富士さんはお隠れでした。

* * *

チケットの半券の裏に名前と連絡先を記入して、検温して、手指消毒、チケットは自分でもぎり、チラシは置いてあるのを自分で取る・・・というスタイルにも結構慣れました。

ロビーのグッズ販売コーナーには、新曲のCDがたくさん並んでいます。

それを見ると、勇気がでます。

会場販売にポスターの付録はなさそうでした。私はアマゾン買いでした。

客の入りは、1階は半分ぐらい、2階席は前数列のみという感じでした。

* * *

それでも、開演前は、大きな手拍子があります。

緞帳が空き、イントロをきいて、「来てよかった!!」 

1曲目は「僕の胸でおやすみ」でした。2曲目からは、これまでのセトリと大幅な変更はありませんでした。

前回の8月29日(日)の京都劇場は、まだ夏でした。

足柄では、「葡萄の季節」が入って、秋でした。

後半は、はやり、濃い地方色を反映してか、かぐや姫の曲が中心でした。

その中で、久しぶりに「好きだった人~海バージョン」「風に吹かれて~再会編」が聴けました。

ニューアルバムの新曲は「夜明けの風」のみでした。

予習は万全だったんだけど。

* * *

メンバー紹介のときに、こうせつが高血圧(150/80)と脂質異常を指摘され、薬を2種類処方されたとか。

で、客席に向かって「あなた、薬いくつ飲んでる?3つ?お~7つ?2つ?」。

徹ちゃんは「お酒を薬だと思って飲んでますから」と、爆笑を誘っておりました。

あとは、現代劇では珍しい朝ドラネタも。

順平さんと『おかえりモネ』談義で、「モネは、あのお医者さんとうまくいくのかな」と。

昨年からヒマをもてあまし、朝ドラを見るようになり、さらに現在の『おかえりモネ』の菅波沼にハマっている私は、テンションMax!!

* * *

そして、最後にちょっと厳しい現実も。

アンコールの「満天の星」のとき、何人かのファンが立ち上がりましたが、他のお客さんから厳しい反応があったのです。

開演の前の注意喚起で「大きい声や立っての声援はご遠慮ください」とのアナウンスがあったことは確かで、確かに立つのはいけないのだけれど。

私には、今まで感じたことのない厳しい反応のように思えて、戸惑いました。(ちなみに、私は立たなかったです)
 
最後の口花火では、延期となっってしまった長岡の米百俵フェスでの花火とライブを思いながら、ちょっと複雑な気持ちで、コンサートは終わりました。

* * *

帰りは在来線の伊豆箱根大勇線、小田原経由の東海道新幹線利用でした。

新幹線の中で、YouTubeの「夜明けの風」のミュージックビデオを、繰り返し見ました。

「いつまで闇が続くのか、ため息ついた昼下がり、ふと顔を上げれば、いつもの空の青」

・・・そんな歌詞が身に沁みました。
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