第54話 2022.12.17名古屋市公会堂~夜明けの風ツアー
文字数 5,367文字
第54話 2023.12.17(土)名古屋市公会堂 大ホール
南こうせつコンサートツアー2022~夜明けの風
11月13日(日)杵築市文化体育館以来、新規感染者数は着実に増えていきました。
8波は、7波同様、重症化や死因の多くは高齢者の持病の悪化でした。
たくさんの軽症患者に対応するため、抗原検査キットが市販されました。
陽性者は自分で、ネットで登録するようになりました。
* * *
私は東京に戻って、11月17日(木)から、友人が管理職をしている病院でバイトでした。
8月に、新型コロナで仕事が回らないと困っていた、短期で入っていた病院です。
病院バイトが始まってほどなく、バイト先の病院のHPの第一報、「患者と職員数名が発熱、PCR検査陽性・・・」から、あっという間でした。
数日でクラスター状態になりました。
病院は、一足お先に、8波のピークです。
まず、施設や病院のクラスターがあって、その後に市井の感染ピークがくるのだと思います。
* * *
バイト先のボスは、1999年研修所同期で、飲み友だちでもあります。
「パートのあなたに危険な現場は申し訳ない、辞めてもいい」と言い、はじめは、グリーンゾーンでの仕事を任されました。
しかし、どう見ても、仕事が回っていないのがわかります。
「種を蒔く人」ではありませんが、「どこか」ではなく「目の前」に助けがいる人がいるのに、ためらうことは全くありません。
レッドゾーン(汚染エリア)で働くことになりました。
しかし、これは、オミクロン株の今だから出来ることです。
デルタ株以前の新型コロナでの現場とは、やはり違います。
オミクロン株のレッドゾーンで働くにつけ、デルタ株以前の現場の厳しさはどんなものだったのか、それは、私には想像もつきません。
* * *
毎年、名古屋市でのコンサートでは、開演前にランチをする友人がいます。
その友人は旅行業界で仕事をしていて、GOTOキャンペーンで多忙を極め、「今、感染して休んだら、仕事が大変なことになる。ランチは無理」ということで決着しました。
それと、12月の名古屋・大阪の遠征を一緒に行動する約束をしていた友人に、「私は単独行動する」旨を伝えて、宿泊するホテルを変更しました。
その友人の理解を得るのは、なかなか難しい・・・お互いの業界のギャップを感じましたが、仕方ありません。
* * *
そんな状況のなか、12月2日(金)・・・思いもかけないニュースが入りました。
こうせつが、新型コロナに感染し、発症したということでした・・・
12月7日(水)の「EXシアター六本木」延期の告知が、公式ホームページにありました。
私は、日々レッドゾーンで、体調を悪くしていく高齢者を見ていたので、その姿が重なってしまい、こうせつ発症のニュースは、衝撃でした。
感染するのは自分だと思っていました。
それに、軽症であっても、歌うことを生業としている人には、新型コロナの症状は辛いことだろうと。
職場には、ポストコロナの同僚がたくさんいます。
軽症の同僚いわく「生け花の剣山を飲み込んだような喉の痛み」「これまで経験したことのない倦怠感」、咳や息切れが遷延して食事もままならないのに復職、苦しそうに働く同僚たちも少なくありませんでした。
8波の入口、私たちに注意するようにと。こうせつが教えてくれている。
私は、『種をまく人』であるべく、頑張る。
それが、こうせつへのエール、私の祈りだと、勝手に自分に言い聞かせました。
ただ、この頃の私は、レッドゾーンで疲れ切っていて、誰にも会いたくなく。EXシアター六本木の延期に、少し救われたのも事実でした。
* * *
12月11日(日)諫早市のNHK「のど自慢」は、代わりに五木ひろしさんが出演されるということでした。
無事を祈る毎日・・・。
12月14日(水)には、こうせつの活動再開の告知が公式ホームページにありました。
安心しました。
* * *
そして、12月17日(土)の名古屋市公会堂が、開催されました。
こうせつ!!(^o^)/
こうせつ!!(^o^)/
こうせつ!!(^o^)/
こうせつ!!(^o^)/
と、声は出せないけど。せつさま、祝!回復!
この日の名古屋は、冷たい雨が降っていました。
こうせつは、何を感じ、何を思い、何を歌うのか?
元気なお姿を拝見できること。何よりのクリスマスプレゼントでした。
例年のように、サンタの帽子をかぶって参加しました。
* * *
コンサートのオープニングは「歌うたいのブルース」でした。
思いがけない曲に「おっ!」となり、期待が膨らみました。
冬の定番曲の「赤ちょうちん」、「風に吹かれて~再会編」、「夢一夜」
マイクを持って「ひとりきり」、このとき、大野川合戦祭りのMCがありました。
こうせつは、故郷で歌う複雑な思いから「もう、そこでは歌わない」と言っていました。
自分がいたライブの想いを聴けたのが、嬉しかったです。
いつもは、オープニングで歌うことが多い「青春の傷み」のあとは「緑の旅人」でした。
休憩です。
こうせつは、「熱はさほどではなかったけれど、のどをガラスで傷つけられたみたいに痛くて、水も飲めなかった」と言っていました。
前半、よく声が出ていて安心しました。
高音の澄んだ声は、これから歌いながらのリハビリかな?という印象でした。
2部のギター弾き語りは「こんな静かな夜」そして「息子」です。
冬のこの時期に聴けて感動でした。
バンドさんが入って「レアな曲」と、「最後の世界」、この曲は、かぐや姫の前、ソロデビューの曲です。
長くこうせつのコンサートに来ていますが、生で聴いたことはありません。
こうせつも、「かぐや姫でもソロでも、生で歌うのははじめて」と言いました。
バックミュージシャンを活かした、ジャズアレンジでした。
「妹」「神田川」
「時は流れて風が吹く」、以前、グリパラで聴いた明るいバージョンです。
私は、結構、このアレンジが好きです。今のバンドと合っていて、元曲の青春の切羽詰まった感じじゃなくて。
「あの人の手紙」「夜明けの風」この2曲のときは、サンタの帽子は脱帽。
もう「夢一夜」「妹」「神田川」を歌ってしまいました。
アンコール①への期待が爆発しそうでした。
「うちのお父さん」をまだ歌っていないので、この曲がアンコール①だと勝手に思っていました。
アンコール①は「青春」でした。やられました!!
アンコール②は「満天の星」
そして、「聖夜」「メリークリスマス!!」のあとにジョン・レノンの曲でお辞儀でした。
* * *
こうせつは歌える幸せを、オーディエンスはこうせつの生の歌を聴ける幸せを、共に感じた時間でした。
今回のセトリは、こうせつが自分にリクエストした選曲だそうです。
サプライズの曲あり、曲順もスペシャルでした。
いろんな間違いも、それは、ライブだからこその名古屋スペシャル!!許すも許さないも。
こうせつは、ソロとかぐや姫、デビュー曲の2曲を歌いました。
♪そしてまた始まるんだ。青春みたいに素晴らしい人生が♫
こうせつにも私にも、そんな素晴らしい人生が、また、また、また、また、始まったんだ。
そう思わせて信じさせてくれるコンサートでした。
そして、最後はクリスマスシーズン限定の某掲示板の壁紙をみて、泣けました。
<おまけ>
私の病院バイト先、11月中旬の第一報から、早い速度での感染の広がり、クラスターに恐れを感じて、11月26(土)宇都宮市文化会館大ホールのTULIPのチケットを購入していましたが、行くのをやめました。
また、私のボスは、職場では上司ですが、プライベートでは飲み友だちです。
12月の始めに、ボスを含めた医療従事者友だちと、京都旅行を計画していました。
しかし、クラスター対応に加え、京都の観光客、特に外国人の増加で、11月中に早々に、京都旅行は中止にしました。
* * *
しかし、12月に入ると、ライブや遠征、旅行に行っていいと、次第に思うようになりました。
このときの病院バイトは、陽性高齢者(マスク未着用)の皆さんとコミュニケーションをとって、食事介助に口腔ケアに、痰の吸引に、排泄介助に、着替えにシーツ交換に、保清に、掃除に、ゴミ捨てに、点滴管理に、服薬管理に、健康観察と・・・飛沫は浴び放題、接触し放題、ホコリもかぶり放題。
ですが、実際、レッドゾーンで働くと、高齢者の皆さんは全員陽性なので、私が感染させる心配はありません。これが、何とも気持ちが楽なのです。
PPE(個人防護具)に疲れはしましたが、きちんとすれば、「割と安全」であることが実感できました。
これは、本編でも書きましたが、オミクロン株の今だからこその感覚です。
デルタ株以前の新型コロナでの現場とは、やはり違います。
オミクロン株のレッドゾーンで働くにつけ、デルタ株以前の現場の厳しさはどんなものだったのか、それは、私には想像もつきません。
* * *
レッドゾーンで働くにあたっては、定期的にPCR検査や抗原検査を受けることになります。その時点での陰性が、ある程度証明されるので、これまた気が楽でした。
また、高性能の医療用マスクが、バイト先からも市販でも、手に入るようになっていました。
この医療用マスクは、かなり息苦しいのですが、医療用とあって信頼性もたかく、ライブ、遠征も、このマスクの使用で問題ないように思いました。
仕事以外の感染でも、ついうっかり定期検査に引っかかり陽性になると、マスク無しで接した人が濃厚接触者になって、迷惑かけてしまいます。
単独行動を徹底、同行、同泊、同乗、飲食なし、高性能マスク着用で、大丈夫と思いました。
ファン友には、高齢者との同居有や持病もち、ワクチン未接種の友人もたくさんいるので、コンサートで会うファン友には、「レッドゾーン」で働いているということを、SNSで告知しました。
何人かのファン友は、コンサート会場で、遠くから手を振ってくれました。
* * *
「割と安全」という一方、厳しい現状もありました。
人手不足に、たくさんの業務、タイムプレッシャー、衛生用品の不足、古い設備(手洗いする場所が少ない、ゾーニングスペースが狭い)。
なにより危険だと思ったのが、不慣れ?アバウトな性格?感染して免疫を得ているから?警戒心が低下している?と思われる職員さんです。
警戒心より、多忙とタイムプレッシャーが上回ると、なんちゃってPPE(汗;)になってしまうのです・・・
なんで、職場では、私は、イエローゾーン、グリーンゾーンにいても安全とは思わず、注意していました。
* * *
バイト先で療養中の高齢者のみなさんは、新型コロナ依然に、発熱しただけで天国に召されてしまいそうな人たちばかりです。
発熱、呼吸状態や全身状態の悪化、感染対策優先の隔離で、どんどんADL(日常生活動作)が低下していき、笑顔が無くなって、反応も乏しくなっていきました。
クラスターの現場は、これまで、医療、看護、介護、リハビリテーション、事務方、みんなで積み上げてきた努力の全てを、焼き尽くすようでした。
気持ちは滅入るし、PPE(個人防護服)は暑くて息苦しいし、脱ぐとまた着るのが面倒なのでトイレや食事はスキップ。
気持ちも体力も爆下がりでした。
* * *
途中、PPE(個人防護服)があまりに面倒で、「ここまできて、一度も感染しないということは、きっと私には免疫があるに違いない」「この際、感染して免疫を得た方がいいのでは?」と、PPE(個人防護服)をしなくても良いんじゃ?・・・という悪魔のささやきが聞こえました。
これは、PPE(個人防護服)をしている人にありがちな精神状態なのだそうです。
PPE(個人防護服)のゴーグルにN95マスクは、とにかくうっとうしくて面倒でした。(仕事の後、ゴーグルとマスクの跡が、顔からなかなか消えません。若者はすぐに消えるのに・・・)。
しかし、ポストコロナの同僚たちの話を聞いて、やっぱり、しっかりとPPE(個人防護服)をすることにしました。
喉の痛み、倦怠感、咳、呼吸困難、これらの症状の遷延に、頭がぼーっとするのがとれない・・・症状や症状の遷延(後遺症?)がありながら、人手不足のために、復職せざるを得ないのが現場でした。
* * *
12月11日(日)、金沢で甥の結婚式がありました。
金沢のGOTOキャンペーンは売り切れ、公共交通機関は混んでいて、観光客が多く、ホテルも満杯。
夕食の予約が取れず、回転寿司屋に並んで、ようやく食事にありつけました。
カニが解禁、観光客で賑わう金沢、華やかな結婚式。
・・・レッドゾーンの現場との落差があまりに激しく、同じ日本のなかで同時に起きていることとは思えず・・・
ぼーっとして、何も考えられなくなりました。
* * *
「コロナが人のつながりも、医療介護も全部壊していく、津波のように
この先になにがある?
わからないけど、空を見上げるよ。」
クラスター真っ只中に、バイト先のボスでもある友人が送ってきたラインです。
再びレッドゾーンで働くのは、やぶさかではありませんが。
もはや、こんなのは嫌で仕方なく。9波が来ませんように。祈りたいです。
いざとなったら、嫌でも仕方無く働きますが。
『種を蒔く人』のような気持ちではいられないのが、私の限界です。
南こうせつコンサートツアー2022~夜明けの風
11月13日(日)杵築市文化体育館以来、新規感染者数は着実に増えていきました。
8波は、7波同様、重症化や死因の多くは高齢者の持病の悪化でした。
たくさんの軽症患者に対応するため、抗原検査キットが市販されました。
陽性者は自分で、ネットで登録するようになりました。
* * *
私は東京に戻って、11月17日(木)から、友人が管理職をしている病院でバイトでした。
8月に、新型コロナで仕事が回らないと困っていた、短期で入っていた病院です。
病院バイトが始まってほどなく、バイト先の病院のHPの第一報、「患者と職員数名が発熱、PCR検査陽性・・・」から、あっという間でした。
数日でクラスター状態になりました。
病院は、一足お先に、8波のピークです。
まず、施設や病院のクラスターがあって、その後に市井の感染ピークがくるのだと思います。
* * *
バイト先のボスは、1999年研修所同期で、飲み友だちでもあります。
「パートのあなたに危険な現場は申し訳ない、辞めてもいい」と言い、はじめは、グリーンゾーンでの仕事を任されました。
しかし、どう見ても、仕事が回っていないのがわかります。
「種を蒔く人」ではありませんが、「どこか」ではなく「目の前」に助けがいる人がいるのに、ためらうことは全くありません。
レッドゾーン(汚染エリア)で働くことになりました。
しかし、これは、オミクロン株の今だから出来ることです。
デルタ株以前の新型コロナでの現場とは、やはり違います。
オミクロン株のレッドゾーンで働くにつけ、デルタ株以前の現場の厳しさはどんなものだったのか、それは、私には想像もつきません。
* * *
毎年、名古屋市でのコンサートでは、開演前にランチをする友人がいます。
その友人は旅行業界で仕事をしていて、GOTOキャンペーンで多忙を極め、「今、感染して休んだら、仕事が大変なことになる。ランチは無理」ということで決着しました。
それと、12月の名古屋・大阪の遠征を一緒に行動する約束をしていた友人に、「私は単独行動する」旨を伝えて、宿泊するホテルを変更しました。
その友人の理解を得るのは、なかなか難しい・・・お互いの業界のギャップを感じましたが、仕方ありません。
* * *
そんな状況のなか、12月2日(金)・・・思いもかけないニュースが入りました。
こうせつが、新型コロナに感染し、発症したということでした・・・
12月7日(水)の「EXシアター六本木」延期の告知が、公式ホームページにありました。
私は、日々レッドゾーンで、体調を悪くしていく高齢者を見ていたので、その姿が重なってしまい、こうせつ発症のニュースは、衝撃でした。
感染するのは自分だと思っていました。
それに、軽症であっても、歌うことを生業としている人には、新型コロナの症状は辛いことだろうと。
職場には、ポストコロナの同僚がたくさんいます。
軽症の同僚いわく「生け花の剣山を飲み込んだような喉の痛み」「これまで経験したことのない倦怠感」、咳や息切れが遷延して食事もままならないのに復職、苦しそうに働く同僚たちも少なくありませんでした。
8波の入口、私たちに注意するようにと。こうせつが教えてくれている。
私は、『種をまく人』であるべく、頑張る。
それが、こうせつへのエール、私の祈りだと、勝手に自分に言い聞かせました。
ただ、この頃の私は、レッドゾーンで疲れ切っていて、誰にも会いたくなく。EXシアター六本木の延期に、少し救われたのも事実でした。
* * *
12月11日(日)諫早市のNHK「のど自慢」は、代わりに五木ひろしさんが出演されるということでした。
無事を祈る毎日・・・。
12月14日(水)には、こうせつの活動再開の告知が公式ホームページにありました。
安心しました。
* * *
そして、12月17日(土)の名古屋市公会堂が、開催されました。
こうせつ!!(^o^)/
こうせつ!!(^o^)/
こうせつ!!(^o^)/
こうせつ!!(^o^)/
と、声は出せないけど。せつさま、祝!回復!
この日の名古屋は、冷たい雨が降っていました。
こうせつは、何を感じ、何を思い、何を歌うのか?
元気なお姿を拝見できること。何よりのクリスマスプレゼントでした。
例年のように、サンタの帽子をかぶって参加しました。
* * *
コンサートのオープニングは「歌うたいのブルース」でした。
思いがけない曲に「おっ!」となり、期待が膨らみました。
冬の定番曲の「赤ちょうちん」、「風に吹かれて~再会編」、「夢一夜」
マイクを持って「ひとりきり」、このとき、大野川合戦祭りのMCがありました。
こうせつは、故郷で歌う複雑な思いから「もう、そこでは歌わない」と言っていました。
自分がいたライブの想いを聴けたのが、嬉しかったです。
いつもは、オープニングで歌うことが多い「青春の傷み」のあとは「緑の旅人」でした。
休憩です。
こうせつは、「熱はさほどではなかったけれど、のどをガラスで傷つけられたみたいに痛くて、水も飲めなかった」と言っていました。
前半、よく声が出ていて安心しました。
高音の澄んだ声は、これから歌いながらのリハビリかな?という印象でした。
2部のギター弾き語りは「こんな静かな夜」そして「息子」です。
冬のこの時期に聴けて感動でした。
バンドさんが入って「レアな曲」と、「最後の世界」、この曲は、かぐや姫の前、ソロデビューの曲です。
長くこうせつのコンサートに来ていますが、生で聴いたことはありません。
こうせつも、「かぐや姫でもソロでも、生で歌うのははじめて」と言いました。
バックミュージシャンを活かした、ジャズアレンジでした。
「妹」「神田川」
「時は流れて風が吹く」、以前、グリパラで聴いた明るいバージョンです。
私は、結構、このアレンジが好きです。今のバンドと合っていて、元曲の青春の切羽詰まった感じじゃなくて。
「あの人の手紙」「夜明けの風」この2曲のときは、サンタの帽子は脱帽。
もう「夢一夜」「妹」「神田川」を歌ってしまいました。
アンコール①への期待が爆発しそうでした。
「うちのお父さん」をまだ歌っていないので、この曲がアンコール①だと勝手に思っていました。
アンコール①は「青春」でした。やられました!!
アンコール②は「満天の星」
そして、「聖夜」「メリークリスマス!!」のあとにジョン・レノンの曲でお辞儀でした。
* * *
こうせつは歌える幸せを、オーディエンスはこうせつの生の歌を聴ける幸せを、共に感じた時間でした。
今回のセトリは、こうせつが自分にリクエストした選曲だそうです。
サプライズの曲あり、曲順もスペシャルでした。
いろんな間違いも、それは、ライブだからこその名古屋スペシャル!!許すも許さないも。
こうせつは、ソロとかぐや姫、デビュー曲の2曲を歌いました。
♪そしてまた始まるんだ。青春みたいに素晴らしい人生が♫
こうせつにも私にも、そんな素晴らしい人生が、また、また、また、また、始まったんだ。
そう思わせて信じさせてくれるコンサートでした。
そして、最後はクリスマスシーズン限定の某掲示板の壁紙をみて、泣けました。
<おまけ>
私の病院バイト先、11月中旬の第一報から、早い速度での感染の広がり、クラスターに恐れを感じて、11月26(土)宇都宮市文化会館大ホールのTULIPのチケットを購入していましたが、行くのをやめました。
また、私のボスは、職場では上司ですが、プライベートでは飲み友だちです。
12月の始めに、ボスを含めた医療従事者友だちと、京都旅行を計画していました。
しかし、クラスター対応に加え、京都の観光客、特に外国人の増加で、11月中に早々に、京都旅行は中止にしました。
* * *
しかし、12月に入ると、ライブや遠征、旅行に行っていいと、次第に思うようになりました。
このときの病院バイトは、陽性高齢者(マスク未着用)の皆さんとコミュニケーションをとって、食事介助に口腔ケアに、痰の吸引に、排泄介助に、着替えにシーツ交換に、保清に、掃除に、ゴミ捨てに、点滴管理に、服薬管理に、健康観察と・・・飛沫は浴び放題、接触し放題、ホコリもかぶり放題。
ですが、実際、レッドゾーンで働くと、高齢者の皆さんは全員陽性なので、私が感染させる心配はありません。これが、何とも気持ちが楽なのです。
PPE(個人防護具)に疲れはしましたが、きちんとすれば、「割と安全」であることが実感できました。
これは、本編でも書きましたが、オミクロン株の今だからこその感覚です。
デルタ株以前の新型コロナでの現場とは、やはり違います。
オミクロン株のレッドゾーンで働くにつけ、デルタ株以前の現場の厳しさはどんなものだったのか、それは、私には想像もつきません。
* * *
レッドゾーンで働くにあたっては、定期的にPCR検査や抗原検査を受けることになります。その時点での陰性が、ある程度証明されるので、これまた気が楽でした。
また、高性能の医療用マスクが、バイト先からも市販でも、手に入るようになっていました。
この医療用マスクは、かなり息苦しいのですが、医療用とあって信頼性もたかく、ライブ、遠征も、このマスクの使用で問題ないように思いました。
仕事以外の感染でも、ついうっかり定期検査に引っかかり陽性になると、マスク無しで接した人が濃厚接触者になって、迷惑かけてしまいます。
単独行動を徹底、同行、同泊、同乗、飲食なし、高性能マスク着用で、大丈夫と思いました。
ファン友には、高齢者との同居有や持病もち、ワクチン未接種の友人もたくさんいるので、コンサートで会うファン友には、「レッドゾーン」で働いているということを、SNSで告知しました。
何人かのファン友は、コンサート会場で、遠くから手を振ってくれました。
* * *
「割と安全」という一方、厳しい現状もありました。
人手不足に、たくさんの業務、タイムプレッシャー、衛生用品の不足、古い設備(手洗いする場所が少ない、ゾーニングスペースが狭い)。
なにより危険だと思ったのが、不慣れ?アバウトな性格?感染して免疫を得ているから?警戒心が低下している?と思われる職員さんです。
警戒心より、多忙とタイムプレッシャーが上回ると、なんちゃってPPE(汗;)になってしまうのです・・・
なんで、職場では、私は、イエローゾーン、グリーンゾーンにいても安全とは思わず、注意していました。
* * *
バイト先で療養中の高齢者のみなさんは、新型コロナ依然に、発熱しただけで天国に召されてしまいそうな人たちばかりです。
発熱、呼吸状態や全身状態の悪化、感染対策優先の隔離で、どんどんADL(日常生活動作)が低下していき、笑顔が無くなって、反応も乏しくなっていきました。
クラスターの現場は、これまで、医療、看護、介護、リハビリテーション、事務方、みんなで積み上げてきた努力の全てを、焼き尽くすようでした。
気持ちは滅入るし、PPE(個人防護服)は暑くて息苦しいし、脱ぐとまた着るのが面倒なのでトイレや食事はスキップ。
気持ちも体力も爆下がりでした。
* * *
途中、PPE(個人防護服)があまりに面倒で、「ここまできて、一度も感染しないということは、きっと私には免疫があるに違いない」「この際、感染して免疫を得た方がいいのでは?」と、PPE(個人防護服)をしなくても良いんじゃ?・・・という悪魔のささやきが聞こえました。
これは、PPE(個人防護服)をしている人にありがちな精神状態なのだそうです。
PPE(個人防護服)のゴーグルにN95マスクは、とにかくうっとうしくて面倒でした。(仕事の後、ゴーグルとマスクの跡が、顔からなかなか消えません。若者はすぐに消えるのに・・・)。
しかし、ポストコロナの同僚たちの話を聞いて、やっぱり、しっかりとPPE(個人防護服)をすることにしました。
喉の痛み、倦怠感、咳、呼吸困難、これらの症状の遷延に、頭がぼーっとするのがとれない・・・症状や症状の遷延(後遺症?)がありながら、人手不足のために、復職せざるを得ないのが現場でした。
* * *
12月11日(日)、金沢で甥の結婚式がありました。
金沢のGOTOキャンペーンは売り切れ、公共交通機関は混んでいて、観光客が多く、ホテルも満杯。
夕食の予約が取れず、回転寿司屋に並んで、ようやく食事にありつけました。
カニが解禁、観光客で賑わう金沢、華やかな結婚式。
・・・レッドゾーンの現場との落差があまりに激しく、同じ日本のなかで同時に起きていることとは思えず・・・
ぼーっとして、何も考えられなくなりました。
* * *
「コロナが人のつながりも、医療介護も全部壊していく、津波のように
この先になにがある?
わからないけど、空を見上げるよ。」
クラスター真っ只中に、バイト先のボスでもある友人が送ってきたラインです。
再びレッドゾーンで働くのは、やぶさかではありませんが。
もはや、こんなのは嫌で仕方なく。9波が来ませんように。祈りたいです。
いざとなったら、嫌でも仕方無く働きますが。
『種を蒔く人』のような気持ちではいられないのが、私の限界です。