第40話 2022.5.28よこすか芸術劇場 第33回市民コーラスとの集い

文字数 2,801文字

第30話 2022年5月28日(土)よこすか芸術劇場 
第33回市民コーラスの集い

主催:かながわ信用金庫

後援:横須賀市教育委員会、公益財団法人横須賀市生涯学習財団、横須賀市合唱団体連絡協議会

協力:tvk

今回で33回目、こうせつは3回目の出演で、ゲストとしては過去最多だそうです。

新型コロナの影響で、一昨年と昨年は開催が見送られました。

今年は感染対策とソーシャルディスタンスを守り、開催となりました。

このイベントは横須賀市民のためだからか、ファンクラブの告知はありませんでした。

しかし、こうせつファン友ネットワークは全国津々浦々?横須賀市民のファン友さんの尽力で、チケットをいただきました。

チケット代は無料でした。

* * *

私は、5月に中旬に、2週間、病院バイトが入りました。

市民コーラスのイベントが開催されるぐらいなので、ちょうど6波がピークアウトしていました。

病院バイトは、患者さんのベッドサイドに行く仕事だったので、5月8日(日)母に感謝のコンサート(大阪城ホール)と5月22日(日)の伊勢正三さん(渋谷公会堂)のチケットは、友だちに譲りました。

よこすかは、その病院バイトが終わるタイミングだったので、行くことが出来ました。

* * *

当日は、開場が13時、開演が13時50分ということもあって、コンサート前に昼食をと思い、11時頃に着く予定で家を出ました。

10時半頃によこすか芸術劇場前に到着したときには、5人ほどの横須賀市民の方?が、並んでいました。

そういえば、無料チケットは入場整理券で席は決まっていないことに気づきました。

このまま並ぶ?食事に行く?食事は交代で行く?など思案していると、チケットを取ってくれた横須賀市民のファン友さんより、昼ご飯に手作りおむすびを持っていくとラインがありました。

よこすか芸術劇場でのこのようなイベントでは、入口で並ぶと地元の人々はわかっていて、慣れたもので、おむすび準備万端でした。

ほどなく、横須賀市民のファン友さんが、おむすびを携えて列に並びました。

すでに並んでいる人々とは地元のお友だちのようで、18個のおむすびがあっという間になくなりました。

入口に並びながらの、外での黙食おむすび。私も美味しくいただきました。

* * *

開場とともに席取りですが、なんせ横須賀市民のイベントにつき、ちょっと遠慮の、後方の席を取りました。

このような全席自由の市民のためのコンサートでは、先頭に並んでおいて、わざわざ後ろの席に座るのが、私たちのたしなみです。

チケットのモギリや入場整理、誘導などの会場のお仕事は、信用金庫の職員の皆さんのようでした。

背広の襟にカラフルな円形のSDGsのバッジをつけていらっしゃいました。

席はソーシャルディスタンスの市松で、1階の前方半分は招待客と思われる席でした。

会場前に並んでの入場者は1階後ろ半分から5階までの席でした。

司会はアナウンサー三浦綾子さん。

* * *

最初に、かながわ信用金庫の理事長の平松廣司氏のご挨拶がありました。

その理事長の紹介で、横須賀市衆議院議員の小泉進次郎氏(滝川クリステルさんのご主人)と横須賀市長の上地克明氏(上地雄輔さんの父)が舞台に上がられました。

小泉進次郎さんは幼いときに、横須賀市民会館でこうせつのコンサートをみたことがあるそうです。

また、理事長が舞台袖にいたこうせつを招き、こうせつが舞台に登場。

理事長と市長は、こうせつと同じ世代で、「学生運動が終息した後の虚無感を、こうせつの歌が埋めてくれた」などとトークされました。

会場の来賓客のおエラいみなさんの名前を紹介されて、ちょっと長めのご挨拶が終了しました。

* * *

1部は、市民コーラスの皆さんです。

① 合唱団ローズ「ゴンドラの唄」「船頭小唄」「波浮の港」「山のいぶき」

②西部コーラス コスモス「これが音楽」「埴生の宿」「オールドブラックジョー」「スワニー河」「ドミソの歌」

② 追浜混声合唱団「世界は二人のために」「モルダウ」

④混声合唱団いわと「ふるさと」「虹と雪のバラード」「365歩のマーチ」「青春時代」「見上げてごらん夜の星を」

① ~③の皆さんは、ご高齢の方が中心の合唱団のようでした

④の皆さんは、色々な世代の皆さんが集まっての合唱団のようでした。杖をつきつつ、椅子に座っての歌唱のご高齢の方もいらっしゃいました。

私は、依然に、看護系学校の教職をしていたことがあります。看護学生の実習指導で、一緒に数人の高齢患者さんを受けもち、たくさんのお話を聞かせていただいたせいもあって、その姿と重なって、力強い合唱の声に大変感動し、涙してしまいました。

* * *

2部は、こうせつのライブでした。

オープニングは、「青春の傷み」。

そして、王道「妹」で、オーディエンスのハートをがっちりつかみ。「うちのお父さん」で、盛り上がっての、しっとりと「夢一夜」、そして、「神田川」と続きます。

新しいアルバムから「歌うたいのブルース」、そして反戦の「あの人の手紙」。

最後は「夜明けの風」でした。

そういえば、今回のコンサートの主催者である、かながわ信用金庫のみなさんは、まさに「いまをひたすら生きるだけ」って頑張っている中小企業に寄り添ってきた人たちです。

そう思うと、このようなイベントが開催されるようになったことは、本当にうれしいことでしょう。

* * *

スタンダード曲が中心のセットリストですが、こうせつの声が違いました。

前後にスケジュールがないこと、企業さんの主催であること、ツアーより曲数が半分より少ないこと、議員さんや市長さんや金融機関のお偉いさんが来賓でいること・・・いや、それより、市民コーラスの皆さんの歌の力だと思います。

本当に素晴らしい歌声でした。それにあわせて、順平さんのバイオリンと大ちゃんのピアノが泣いているように叙情的でした。

本当に来て良かった。横須賀市民のファン友さんに、感謝です。

* * *

アンコールは、コーラスグループの皆さんが入っての「翼をください」でした。

じつは、「愛よ急げ」を期待して、会場の前に並んでいるときに、みんなで振りを確認して予習していたのですが、「翼をください」でした。

こうせつは、「翼をください」の間じゅう、客席に背を向けて、コーラスの皆さんに向かって大きく両手を振って、指揮をしていました。

こうせつは、高校のときコーラス部の部長でしたね。

再びの、コーラス部部長をやっているように見えました。

その後ろ姿は、本当に楽しそうでした。

指揮をしているこうせつは客席に背を向けて、表情は見えませんでした。

その笑顔は、長年歌うことを止めなかった合唱団の皆さんだけが見ることができた特典です。

そんなこうせつの後ろ姿を見ることができたのが、一番でした。

市井の人々とのコラボレーション。

やっぱ、こうせつを追いかけてきて良かったと思った瞬間でした。
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