第3話 2020年1月:WHO「国際的な緊急事態ではない・・」

文字数 1,490文字

第3話 2020年1月:WHO「国際的な緊急事態ではない・・」

<1月1日(水)>

新年、火の神様をお迎えするのは家長の役目なので、お雑煮は男が作るのが千葉県流です。

朝は連れ合いが作ったお雑煮を食べて、昼はおせちで酒を飲み、夜は酔って寝落ち。

いつもの元旦です。

<1月2日(木)>

年末発熱以降のアレルギー性結膜炎が悪化して、目ヤニがすごいことに。

2日からやっている眼科をみつけて受診しました。これは、イレギュラー。

<1月3日(金)>

連れと一緒に近所の神社に初詣、大島紬を着て、屋台のモツ煮と広島焼きで、ワンカップで一杯。

帰りに近所のスーパーで、すき焼きの材料を買って、夕食にいただきました。

<1月6日(月)>

はじめて地上波のニュースに、中国の武漢で、病原体が特定できない肺炎の患者が重症化しているという放送がされました。

「ヒト・ヒト感染」は限定的なので、WHOは「国際的な緊急事態ではない・・」、春節は監視体制強化との見解でした

このニュースを見たことは、はっきりと覚えています。

その時に思ったことは、「トピックスだし、来年の看護師国家試験は、免疫や感染症、感染管理の問題が出題されるかも」でした。

危機感は、乏しかったです。

<1月17日(金)>

松戸・森のホールでの、こうせつの「いつも歌があったツアー」は、担当科目の試験監督で休みがとれませんでした。

<1月19日(日)>

フォークフェスタ長岡は、習い事(着付け教室)の新年パーティとブッキングして、不参加でした。

<1月26日(日)>

立川市民会館の正やん(伊勢正三さん)のコンサートに行きました。

コンサート前に友人と立川駅でランチをして、夕方にはその友人と別れ、コンサートにはひとりで行きました。

立川のホールは、たくさんの思い出があるコンサート会場です。楽しい一日をすごしました。

<1月28日(木)>

都心のホテルにチェックインしたとき、検温と行動確認(海外渡航歴や体調チェック)のアンケートとサインを求められました。

日常で、新型コロナを目的とした感染対策を、はじめて実際に体験しました。

この日の夜から積雪の予報があり、交通機関の計画運休・混乱を予測し、週末の出張前乗りでホテルに一泊したときのことでした。

<1月30日(土)>

WHOが、「国際的な緊急事態」を宣言しました。

日本では、コロナウイルス感染症を「指定感染症」として取り扱うことを決定しています。

* * *

この頃は、コロナが日本に入ってきたことは実感しつつ、対岸の火事で、火の粉も飛んできていない感覚でいました。

1月の、疫病騒ぎのニュースは以下のとおり。

・中国での感染拡大と武漢都市封鎖、日本で最初の感染者は武漢渡航歴がある中国籍の方でした。

・日本人初めての感染者は、武漢からの客を乗せたバスの運転手さん。

・日本での、海外帰国者を中心とした散発的な感染者の発生がありました。

・武漢からのチャーター便帰国者についてのニュースは、どのテレビ局でも繰り返し放送していました。帰国後の隔離に従わない人や帰国事業の担当者にバッシングがありました。自殺者がでました。あまりの混乱、パニックに、この先の世の中が、心配になりました。

* * *

看護系学校は、新年を越えると多忙になります。

学期末と年度末と新年度の準備、一年の総括、特に看護師国家試験の対策が佳境を迎えます。

そんな多忙な日々の業務は、全くの例年どおり、通常でした。

学生の臨床実習も普通に行われました。

この時期は、マスク・手洗い・検温・行動制限などの感染管理が、さらに厳しく行われます。

それは、主には、例年どおりのインフルエンザ対策でした。

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