第1話 訣別

文字数 4,332文字

 (くら)い夜空の下、円形の広場の凸凹(でこぼこ)に荒れた地面に1人の青年が(うずくま)っていた。

 ラ・クリマス大陸西端に位置するソンノム霊園は、すっかり日が沈んだことで東から冷たい風が(そよ)ぎ、揺らめく木々や花壇が(さなが)鎮魂歌(ちんこんか)を奏でているようであった。

 だが生きた人間である青年は耳を傾ける余地さえなかったのか、不自然に転がっている小さな氷塊(ひょうかい)が時間を掛けて崩れていく様を呆然(ぼうぜん)(なが)めていた。その(かたわ)らには、古びた杖と女軍人用の(よろい)や制服が(むな)しく転がっていた。


 青年が『(かげ)の部隊』として従事すること5年、この日を(もっ)て7体のラ・クリマスの悪魔を(すべ)て『封印』するという大義は果たされた。
 部隊を主導してきたラ・クリマス共和国首相ルーシー・ドランジアは、厄災の無い世界を実現するために『封印』した悪魔から膨大な魔力を抽出し、姿を(くら)ました。

 5年前から青年が復讐(ふくしゅう)心を(いだ)いてきた相手は、(つい)にこの世界から消え()せた。(すべ)てが終わり、青年は空っぽになった。


 だがその空っぽには新たに濁った何かが湧き上がって(よど)み、吐き気に似た倦怠(けんたい)感を生み出していた。
 突然の眩暈(めまい)や息苦しさといった異変は()うに解消されたはずだったが、新たなそれは死ぬまで永久(とわ)に続くかのような確信があり、腰を上げる気力がまるで湧かなかった。

 夜が深まるに連れ身体に染みる冷たい風が、余計に思考を(にぶ)らせ視野を狭めていった。それ(ゆえ)に、背後から近付いてくる男の足音には(まった)く気付くことが出来(でき)なかった。


「いつまでそこに居座っているつもりだ、カリム。」


 カリムと呼ばれた青年は、聞き覚えのある重く響くような声音に名指しされて我に返り、(うずくま)った姿勢のまま振り返って後退(あとずさ)格好(かっこう)になった。

 目の前には(あか)を基調とした軍服を(まと)屈強(くっきょう)な男が立っており、右手には葉巻を、左手にはランタンを持ち運んでいた。
 その圧倒する眼差(まなざ)しと蓄えられた(ひげ)鶏冠(とさか)のように短く刈り上げられた金髪と赤みがかった毛先という特徴に該当する人物は、(まぎ)れもなくカリムが察した通りであった。


「ジオラス・ピオニー元帥(げんすい)…。」


 カリムは男の名を漫然(まんぜん)(つぶや)きながら大陸軍の最高顧問を前に敬礼すら失念していたことに気付くと、目を(みは)途端(とたん)に顔を青褪(あおざ)めさせた。

 だがジオラスはその反応を何ら(とが)めることはなく、(やが)て背後に別のスーツ姿の男が歩み寄ってくると、カリムの(かたわ)らに視線を落としながら双方に話し掛けた。


「タルロ、この(よろい)や衣類を回収しろ。…カリム、おまえは私に付いてくるんだ。」


 ジオラスはそのまま広場を横切って霊園の奥へと歩みを進め、タルロと呼ばれたスーツ姿の男も小さな返事と共に身を(かが)めたので、カリムも慌てて立ち上がり、古びた杖を拾い上げて言われるが(まま)にジオラスの後を追った。


 今にも落ちてきそうなほどに近い壊月彗星(かいげつすいせい)煌々(こうこう)と照らす坂道を上る最中(さなか)、ジオラスは何を話すこともなく、カリムも何を尋ねることも出来(でき)ず追従するほかなかった。

 カリムには(すべ)てが終わってからどれだけの時間が経ったのかは(わか)らなかったが、ジオラスが夜分(やぶん)に霊園を訪れた理由は明白であった。
 厄災の無い世界の実現計画に協力し、実の娘すら犠牲を(いと)わなかった冷血な男は、首相であるルーシーが消失した後始末を任されているのだろうと推し量った。

 (ゆえ)にジオラスが上り坂の奥にある墓地の前で立ち止まり、一際(ひときわ)大きな墓石に刻まれた姓をランタンで照らすまで、カリムにはそれ以上の意味を推測することが出来(でき)なかった。
 その墓石には3人の名前が記されており、ジオラスがそれぞれを読み上げながら再びカリムに話し掛けた。


「元ラ・クリマス共和国首相ナスタ―・ドランジア、その義息(ぎそく)であり元大陸軍陸上防衛部隊少佐シェパーズ・ドランジア、彼の息子であるナトラ・ドランジア。今日6月30日はこの3人の命日だ。そして…おまえが生まれた日でもある、カリム。」



 (おごそ)かな口調とは裏腹に奇抜(きばつ)な物言いであるように聞こえたが、カリムはその皮肉を容易(たやす)咀嚼(そしゃく)することが出来(でき)ていた。確かに6月30日は、カリムが誕生日として聞かされ認識していた日であった。


『ドランジア家の人間としてのおまえは、もうこの世には存在しない。』

『こうして縁を切ったはずの(おい)(めぐ)り合わせるとは、やはり創世の神は(たち)が悪いものだ。』


 ルーシーが最後に(のこ)した台詞(せりふ)と照合し、カリムはナトラ・ドランジアが自分に与えられた本当の名であることを静かに察した。

 そしてジオラスがルーシーと示し合せたかのように、今日という日にその真実を明かしたことの意味を(いぶか)しんだ。
 自分がドランジア家の子供だったとはいえ彼は養父でも親戚でもなく、そもそも真面(まとも)に口を()くのも初めてであったため、墓参りに連れ出されていること自体が奇妙な展開だと感じていた。


「…元帥(げんすい)何故(なぜ)僕にドランジア家の記憶がないのか、ナトラではなくカリムという名で孤児施設に引き渡されたのか、ご存知(ぞんじ)なのですか。」


 カリムは壊月彗星(かいげつすいせい)の明かりを背に影になっているジオラスの表情を恐る恐る見上げながら、沈黙を誤魔化(ごまか)すように問いかけた。
 鎌を掛けるような図々(ずうずう)しい質問であることは百も承知であったが、失くした過去を知る数少ない人物に接触出来(でき)るまたとない機会を逃すべきではないとも考えていた。

 一方のジオラスは(くわ)えていた葉巻を右手に預けてゆっくりと白煙を吐くと、視線を墓石から動かすことなくカリムに答え始めた。


「俺が知ってるのは、おまえが天性の毒の耐性であの一家殺害事件を生き残ったものの、記憶障害を引き起こしてしまったこと。ナスタ―の本懐(ほんかい)を継いだルーシーがドランジア家の(すべ)てを一身に背負うべく、その記憶障害に(あやか)っておまえの名を変え、(えにし)を断絶したことだけだ。このことは俺以外に数名の医療従事者しか知らない。戸籍上は死亡扱いになっているし、カリムという名で孤児施設に引き渡したのもそいつらの伝手(つて)だったんだろう。」


 期待値に反しカリムは端的でも亡失(ぼうしつ)した幼少の記憶を知るに至り、当時の周到かつ冷然たる事の運びに内心舌を巻いた。
 一命を取り留めたことがまるで喜ばれずかえって邪険に扱われたように聞こえた一方で、ルーシーの性格を回顧(かいこ)し納得してしまっている自分がいた。

 だがそれは胸の内に溜まった(よど)みを消し去る契機とは成り得なかった。そもそも質問から得られた答えはルーシーの遺言(ゆいごん)を補足したものに過ぎず、今自分が本当に知りたい疑問は別に存在していた。


『だから、これからは自由に生きろ。…それがおまえの両親の願いでもあったのだからな』


「…僕はこれから、何をするべきなんでしょうか。」


 カリムは古びた杖を握り締めながら、(つぶや)くようにジオラスに問いかけていた。その答えはラ・クリマスの悪魔を全て『封印』し終えれば、そのうち(おの)ずと浮かび上がるものだと思っていた。

 だが『封印』計画の真相を知り、自分がドランジア家の血統上の末裔(まつえい)であると認識したことで、その刹那(せつな)的で楽観的な期待は(つい)えた。

 そもそも『(かげ)の部隊』という諜報(ちょうほう)機関に従事し、(あまつさ)え多くの秘密を知りすぎた自分が易々(やすやす)と組織を解放させてもらえるとは思えなかった。
 ()だ自分は何かやるべきことがあるのではないかと、『(かげ)の部隊』を管轄(かんかつ)()る立場にあるジオラスに不躾(ぶしつけ)な問いを投げ掛けていた。


「二度言わせるな。おまえは確かにドランジアの血を継ぐ者だが、

。おまえをここに連れて来たのも、そのけじめを付けさせるためだ。その後のことは、おまえ自身で考えろ。」


「…『(かげ)の部隊』としても、僕のことはもう必要ではないということなんですか?」


「おまえが()だその組織に貢献したいと欲するのなら、そうすればいい。だが

、これから送り届ける先で(しばら)く頭を冷やせ。」


 ジオラスは()っ気なく言い放つと再び葉巻を加え、その場を立ち去ろうと歩き始めた。
 予想通りに突き放されたカリムは、台詞(せりふ)の中で再び付いてくるよう促されていたことに気付くと、去り(ぎわ)にもう一度ドランジア家の墓地を振り返り(なが)めた。

 もうここに誰の遺骨も埋葬されることがないのであれば、せめて自分が定期的に訪れて管理すべきではないかと思い悩む一方で、建前としてもそのような資格は一切持ち得ない無関係な人間なのだと受け入れざるを得なかった。

 誰が(そな)えたのか一際(ひときわ)大きな墓石に立て掛けられていた3基の白い花束が、壊月彗星(かいげつすいせい)に照らされて青く瑞々(みずみず)しく光っているような気がした。



 (すで)に半分ほど坂を下っていたジオラスに追いつこうと、カリムはやや駆け足で、だが物音を立てぬよう迫っていった。
 ジオラスが善意で自分に世話を焼いているのではないと(わか)った以上、余計な感情を(あら)わにする必要はなく、その思考と連動して夜間の静寂(せいじゃく)を無意識に維持しようとしていた。

 だが坂を逆に駆け上がるように風が吹きつけて周囲の木々が(ざわ)めくと、ジオラスはその場で足を止めた。

 そして火の消えた葉巻を()み締めながら鋭い眼光で周囲を警戒し始めたので、カリムも思わず背後で古びた杖を構え、釣られるように辺りを見渡した。


「…元帥(げんすい)、何かあったんですか?」


「いや、不自然な風が吹いてきたと思ったんだが…まさかな。」


 ジオラスはランタンを足元に置いて葉巻を小型の箱に仕舞うと、その(あかり)を再び拾い上げて足を動かし始めた。その歩幅は先程とは変わらなかったものの、一切の足音がなく警戒を続けていることは明らかであった。

 カリムもその姿勢に(なら)って後方を追従し、(やが)て円形の広場に戻って来ると、その警戒は明確な緊張へと転じた。
 元々雷撃を受けて凸凹(でこぼこ)になっていた地面に、色とりどりの花弁が花壇から(あお)られて散乱していたが、それ以上に不自然な違和感を視認することとなった。


「…さっきよりも氷の破片(はへん)が、増えているような気がします。」


 カリムがジオラスに報告するように(つぶや)(かたわ)らで、ジオラスも(しば)し考え込むように周囲を観察していた。

 風は元の穏やかな東寄りの(なび)きに戻っており、それ以外に一切の物音は聞こえてこなかった。
 カリムは手元の古びた杖に視線を落としたが、当然ながら先端の隕石は宵闇(よいやみ)に溶け込んだ(にぶ)い黒色のままで、再び氷結を放てるような力は残っていなかった。


——でもそれ以外に新たな氷が生まれる現象なんて、悪魔を顕現させた者の仕業(しわざ)としか考えられない。もしかして元帥(げんすい)が指摘した先の不自然な風も、同じ原因なのか? …議長が遂げたはずの悪魔の『封印』は、早くも失敗したっていうのか?


「…行くぞ。」


 恐らく同じことを考えているであろうジオラスが、聞いた限りで最も低く重い声音で短くカリムに呼びかけた。
 そうして足早(あしばや)に霊園の出入口へと向かう背中を、カリムは杖を強く握り締めながら神妙(しんみょう)面持(おもも)ちで追いかけた。
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登場人物紹介

【ドール】齢19の修道女。

▶ラ・クリマス大陸北西部にあるディレクト州の歴史ある街ディレクタティオで暮らしており、グレーダン教の総本山であるディレクタティオ大聖堂に連なる修道院に属している。

▶生まれつきの白髪が忌み嫌われ、赤子の頃に大聖堂に託された孤児だった。

▶対人関係が希薄なため幼い頃から本の虫であり、好奇心が旺盛。

▶その性格が災いしてか、あることをきっかけに異端者、廻者として糾弾されることになり、その理不尽な仕打ちを機にラ・クリマスの悪魔を顕現させてしまう。

【死神】ドールの命を狙い対峙する謎めいた人物。

▶グレーダン教徒に似た紫紺のローブを纏い、真っ白で無機質な仮面を着けている。

▶グレーダン教に代々継承されてきた司教杖に似た、武器と言い難い杖を構える。

▶その先端に着装された黒い鉱石からは、悪魔を脅かす不思議な力が醸し出されている。

▶「死神」という名称は、ドールが便宜上付与したものにすぎない。

【ネリネ・エクレット】齢16の貴族令嬢。

▶大陸南東部ヒュミリア州、2大交易都市の1つであるメンシスを治める領主ホリー・エクレットの1人娘。

▶穏やかで物腰柔らかな性格だが、箱入り故に世間知らずである。艶のある金髪の持ち主。

▶だが突如メンシスを襲った猛烈な竜巻で被災し、親も家も失う。

▶街の再建を大陸軍に任せて親戚の元へ身を寄せることになるが、その言動はまるで別人になったようであった。

【カリム】大陸議会の事務官を名乗る青年。

▶年齢はネリネと同じくらいと思われ、左目を前髪で隠しており陰気そうな印象である。

▶身に付けている赤を基調としたシャツと議会所属を表すバッジを留めた黒地のチョッキは所定の制服のようなもの。

▶馬車に乗りメンシスを去るネリネに随行し、竜巻被害について聴取しようとする。

▶大陸北東部の孤児院の出身で、過去に何か苦い経験をしているようである。

【リリアン・ヴァニタス】ヴァニタス海賊団の若き首領。

▶巻き毛の金髪が特徴で、体術では随一の戦闘力を持つ。

▶急逝した父の遺言により、齢16にして首領の座を継承しているが、経験が乏しく未熟であるため、父の右腕であった幹部ローレンの助力を得ながら海賊団を存続させている。

▶海賊団はアルケン商会という善良な団体を騙る裏で、密輸品などの取引を働いていた。

【ロキシー・アルクリス】齢17の女使用人。

▶大陸中央部プディシティア州にあるセントラム農業盆地の領主クレオーメ・フォンス伯爵の別邸に仕える。

▶物心ついた頃から母レピアと共に別邸に棲み込みで従事しており、あまり外界との接触がない。

▶長い藍色の髪をしており、やや陰鬱な印象とは裏腹に齢離れした恵体の持ち主。

▶使用人長でもあるレピアとともに好からぬ秘密を抱えており、大陸軍側からの詮索を敬遠している。

【ルーシー・ドランジア】大陸平和維持軍 国土開発支援部隊の隊長。

▶すらりとした上背に長い黒髪を湛え、銀縁の眼鏡の奥に黄金色の瞳を覗かせる齢28の女性。

▶メンシス港の機能停止を受け、セントラムの生産品の出荷計画などを見直すべく部隊を牽引しフォンス邸別邸を訪れるが、密かに別の目的も念頭にあるらしくロキシーに探りを入れる。

▶飄々として掴みどころのない性格。身内も大陸議会の関係者であるらしい。

【ステラ・アヴァリー】齢24の孤児院管理人。

▶大陸北東部カリタス州の新興都市グリセーオで大陸軍が設立し運営を委託するジェルメナ孤児院に従事している。

▶領主キーウィ―・アヴァリーの1人娘であり、2年前に母から管理人の立場を継承している。

▶赤みがかった茶髪を三つ編みで束ねている。世話焼きで責任感や正義感が強い。

▶過去に厄災を経験して以来、1人でも多くの親なき子の命を護りたいと身を粉にして働いているが、結果としてこれ以上収容できないほどの孤児を拾ってしまい、食糧などの遣り繰りに頭を悩ませている。

【リオ】かつてジェルメナ孤児院で暮らしていた少女。

▶物語開始時点から7年前、グリセーオ西端を流れる川に独り漂着していたところを救助されたが、虚弱体質に陥っていたためジェルメナ孤児院に引き取られ静養することになる。

▶救助以前の記憶をほとんど引き出すことが叶わず、当時は齢7,8程度と推測されていた。

▶2年後に『強欲の悪魔』を顕現させてしまい、命を落としている。栗毛と鈍色の瞳が特徴。

【ピナス・ベル】伝説の瑠璃銀狼の血を引くラピス・ルプスの民の少女。

▶外見は齢12,3ほどだが、人間と比べて齢を重ねる間隔が緩やかで、既に30年生きている。

▶大陸北部アヴスティナ連峰の中腹にあるクラウザという集落で同胞と共に密かに暮らしている。

▶とある目的を果たすため『貪食の悪魔』を宿して鳥の姿となり、大陸西部へ向かっている。

▶7年前のとある出来事で人間側との軋轢を経験し、その際に『貪食の悪魔』を宿した母を失っているほか、サキナとも面識をもっている。

【オドラ―・ベル】ピナスの祖父であり、クラウザの集落を束ねる長老。

▶齢200を超え、ラピス・ルプスの民の特徴である銀色の毛並みは灰色にくすみ、全身毛むくじゃらである。

▶大陸の人間が内戦時代を経て現代に至るまでの歴史だけでなく、千年前から続く厄災についても口伝により知識を蓄えている。

▶人間と対立する気はないが、緩やかに数を減らしてく一族の行く末を憂い、『貪食の悪魔』を同胞から生み出さぬためにも、人間の手を借りてでも種を存続させるべきか思案している。

【クランメ・リヴィア】齢28の博物館職員兼調査研究員

▶大陸西部グラティア州、首都ヴィルトス近郊のアーレア国立自然科学博物館に従事している。

▶やや小柄で、分厚い眼鏡と象牙色の髪が特徴。大陸南西部ミーティス州の農村出身で、独特な訛りで喋る。

▶ルーシーとはグラティア学術院で同期生の関係だが、当時はあまり好ましい印象を抱いていなかった。

▶ラ・クリマスの悪魔の『封印』に関わるとある仕事を引き受けている。

【イリア・ピオニー】齢26にして大陸平和維持軍 国土開発支援部隊の隊長を務める軍人。

▶桃色がかった金髪と強い正義感の持ち主。国の平和のため心身を尽くそうとする厳格な性格。

▶現代に至る国内軍事を統括し続けた由緒あるピオニー家の娘。父ジオラスは元帥の地位にあり、2人の兄も同じく軍人である。

▶十代のころに出会ったルーシーの理想に感銘を受け、励まされたことでその背中を追い続けている。

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