第1話 覚醒

文字数 4,404文字

——きっと死んだ私は、底なしの落とし穴に吸い込まれるようにどこまでも()ちていって、そのうち何を考えているのかも(わか)らなくなって、『私』は何も(のこ)らなくなってしまう。


 (かつ)て予想した通りに、暗闇を(ただよ)っていた。(いな)、五感が(すべ)て失われている以上、浮かんでいるのか横たわっているのかは(わか)らなかった。

 身体を広げているのか縮こまっているのか、そもそも身体があるのかも(わか)らない。この暗闇が実際に見えている世界なのか、(まぶた)を閉じているだけなのか、視力そのものが失われたのかすら(わか)らない。

 何も(わか)らない状態が続いて、(かす)かな思考すら暗闇に溶け出していく…それが自分という存在が何も(のこ)らなくなる『死』を意味するのだと思った。


 だが溶け出しそうな思考は、何故(なぜ)泥濘(ぬかるみ)のようにこびり付いたままで、何もない時間だけが只管(ひたすら)に続いているような気がした。
 
 生きていた時のことなど(はる)か昔に思えたが、その間ずっと寝付けずにいるような気怠(けだる)さを覚えていた。死んだはずなのに事切(ことき)れないまま暗闇に拘束されていて、その陰湿(いんしつ)な仕打ちに憂鬱(ゆううつ)と退屈を覚えていた。


 だからその暗闇に不図(ふと)現れた一点の白い光に、(おの)ずと引き寄せられていった。

 どちらかといえば、その光の穴がゆっくりと拡張していったと表する方が正しかった。それは(まぶた)を開く動作と酷似(こくじ)していて、どこか懐かしさを覚えていたからである。




 真っ白な世界で、修道女ドールは目を覚ました。

 遠い昔に見た白い炎が(いま)だに燃え盛っているのかと鈍重(どんじゅう)な思考を働かせようとしたが、それは1枚の紙を広げたかのような無機質な天井だった。

 そこには(いびつ)に破かれた大きな黒い穴があったが、それが壊月彗星(かいげつすいせい)(かたど)っているものだとドールは()ぐに理解した。
 手を伸ばしても(はる)かに遠いその穴からは、金色に(きら)めく(ちり)のような何かが降り注がれ、この世界に満ちていた。

 そして自分が生前と同じ紫紺(しこん)の修道服を身に(まと)ってはいたものの、横たわっていた場所が瓦礫(がれき)残骸(ざんがい)(あふ)れた廃墟ではなく、黒い花畑であることに気付いた。


——ここは…どこ…? …私、死んだはずじゃ……?



「……イリアさん!!」


 突然知らない女性の悲痛な声がして、ドールは当人でもないのに自然と身を起こし振り向いていた。

 すると黒い円形の足場を緑地のワンピースを着た女性が蹌踉(よろ)めきながら横切り、左手側で同じように黒い花畑に身を(うず)めていた大陸軍の女性のもとへ近寄っていた。
 イリアと呼ばれた軍人もどこかぼんやりした表情のまま、身を起こしてワンピースの女性の肩を抱き寄せていた。

 
 ドールが改めて周囲を見渡すと、他にも4人の女性が同じように円形の空間の(もと)(いく)つかに仕切られた黒い花畑の上で座り込み、蒼白(そうはく)(うつ)ろな表情を(たた)えているのが見えた。


 そのなかで、昔大聖堂で読んだ本に描かれていたラピス・ルプスの民の少女に思わず視線を奪われた。
 御伽噺(おとぎばなし)に聞く瑠璃銀狼(るりぎんろう)と同じ毛並みを受け継ぐ希少な人種を目の当たりにしたドールは、死して(なお)夢を見ているのではないかとその光景を疑った。

 だが物珍しさに染まった視線に嫌気が差したのか、その少女が碧色(へきしょく)の瞳で(にら)み返してきたので、ドールは慌てて目を伏せた。それと同時に、とある違和感を覚えた。


——あれ、確かラピス・ルプスの民は、瞳の色まで銀色に描かれていたような…?



 その呑気(のんき)ともいえる疑問は、(たちま)ち周囲に上がる声によって()き消されてしまった。


「イリアさん…ごめんなさい、私……グリセーオで、厄災を引き起こして…大勢の人たちに迷惑を、かけてしまって……。」


 ワンピースの女性はイリアの肩にしがみつき、萌黄色(もえぎいろ)の瞳を(うる)ませながら謝罪を繰り返していた。
 イリアはその赤みがかった茶髪を優しく()でながら、(りん)とした黄蘗色(きはだいろ)の瞳で他の女性たちの様子を(うかが)っているように見えた。


 一方でドールの右手側では、桃色地のドレスを着た少女が更に右隣の女性に向かって声を荒げていた。


「…ちょっと、貴女(あなた)のその恰好(かっこう)、どうなってるの!?」


 その女性が何故(なぜ)か薄い布切れ1枚しか身に(まと)っておらず、豊満な体型を(まった)く隠し切れていないことにドールは今更ながら気付いた。
 
 だが当の女性はその身形(みなり)に恥ずかしがるわけでもなく、状況を呑み込めずに(ほう)けたような受け答えをしていた。


「どうと言われましても……私が死んだとき、こういう恰好(かっこう)だったというだけで…。」


「…それもそれで可笑(おか)しな話だけど、私が()いてるのは…その胸元の(あな)のことよ!」



 その女性の胸元には、拳の大きさ程の黒い(あな)があった。

 とはいえ骨や血肉が見えるわけではなく、ドールは遠巻きに痛々しそうな目で見遣(みや)りながらも、そこには(むし)ろ暗闇が埋め込まれていると表した方が妥当なのではないかと思えた。

 その女性は(うつ)ろな菫色(すみれいろ)の瞳で自分の胸元にある(あな)を見下ろしながらも、無感情に(こた)えた。


「…さぁ、何なんでしょう。別段痛みは感じませんが。」


「同じ(あな)なら、(わし)にもある。貴様らにも全員漏れなく、空いているのではないか。」


 その女性の右隣でいつの間にか立ち上がっていたラピス・ルプスの民の少女が、シャツの襟元を引っ張り胸元の黒い(あな)(さら)していた。
 それを受けてドレスを着た少女も恐る恐る胸元を確かめ、苦々しそうな声を上げた。

 ドールもこの場で(ただ)ちに修道服を脱いで視認できなかったものの、その上をなぞる手触りで(あな)の存在を察した。
 確かに痛みはないものの、(いたずら)に触れようとすれば、最早(もはや)(かよ)っていないはずの血が退()いてしまうかのような(おぞ)ましさを覚えた。


「何を今更狼狽(うろた)えとんねん。うちらは全員ディヴィルガムっちゅう杖に討たれて死んだ…そういうことなんやろ?」


 イリアとラピス・ルプスの民の少女の間でこの場を静観していた眼鏡を掛けた女性が、独特な(なま)りで()()なく言い放った。

 その途端(とたん)、ドールは悪魔を宿した自分が命を落とした瞬間…『死神』を思わせる人物にグレーダン教の司教杖(しきょうじょう)に似た武器で胸元を討たれたことを思い起こした。


——まさか、ここにいる私以外の6人も(みな)、ラ・クリマスの悪魔を顕現させたってこと? そして私と同じように、『死神』によって命を奪われたっていうの…?


(わし)は違うぞ。(わし)はルーシー・ドランジアによって殺された…奇妙な術を使って、まるで命を吸い上げようとするようにな。まぁ、この状態が(むくろ)と言えるかはさて置くとしてのう。」


 その(かたわ)らで、ラピス・ルプスの民の少女が(うら)めしそうな表情で死因の違いを打ち明けていた。

 ドールはルーシー・ドランジアという名前が、ラ・クリマス共和国の現首相を指すことは知っていた。
 首相(みずか)ら悪魔を宿した者と対峙(たいじ)していたのかと想像した時点で、()だ重たい脳内の情報処理が追いつくはずもなかった。


 そんななかドールの左側でイリアが立ち上がり、この場を取り仕切るように話し始めた。


「私も同じように、ドランジア議長の手に掛かって命を落とした。…恐らくこの中で最後に死んだのが私だろう。だが死因がどちらにせよ、我々が議長の思惑(おもわく)(まま)にラ・クリマスの悪魔を宿し、大いなる野望の(ため)に犠牲になったことに変わりはない。胸元の(あな)は、その結果であること以上に推測できることはなさそうだ。」


「…申し遅れた、私は大陸平和維持軍 国土開発維持部隊の隊長を務めていたイリア・ピオニーという者だ。」


 イリアが咳払(せきばら)いを挟みながら名乗りを上げると、その足元で(うずくま)っていたワンピースの女性も腰を上げて一礼した。


「ステラ・アヴァリーです。グリセーオの街で孤児院の管理人を務めていました。イリア隊長とは仕事上の付き合いが…ああ、先ほどは急に取り乱してしまってごめんなさい。」


 ステラの後頭部に結わえた長い三つ編みが小刻みに揺れる合間を()って、イリアが奥に立つ眼鏡を掛けた女性に何か促すような視線を送っていることにドールは気付いた。
 それを受けて、眼鏡の女性は紺青色(こんじょうしょく)の瞳を気怠(けだる)そうに伏せながら名乗った。


「…クランメ・リヴィア。アーレア国立自然科学博物館の

。」


 肩書に皮肉を混ぜたような物言いを、その隣のラピス・ルプスの民の少女が模倣するように続けた。


(わし)はピナス・ベル。ラピス・ルプスの民を束ねる長老オドラ―・ベルの孫だ。まぁ、貴様らが寿命を(まっと)うしていたとしても知ることのない世界の住人よ。」


 ピナスは腕組みをして語りながら、裸同然で黒い花畑に座り込んだままの女性をやや軽蔑(けいべつ)するように見遣(みや)った。だが本人は特段意に介すことなく、(いま)だに(ほう)けた様子で口を開いた。


「…ロキシー・アルクリスです。セントラム盆地の領主邸宅(ていたく)の使用人…です。」


 ロキシーは辿々(たどたど)しく(こた)えると、自然と出来上(できあ)がった自己紹介の流れに沿って、左側にいるドレスの少女に向かって菫色(すみれいろ)の瞳を(しばたた)かせた。

 少女はどこか気まずそうに両腕を抱えて口を(つぐ)んでいたが、それよりも不自然な間が生まれることを嫌ったのか、(こも)ったような声音で仕方なさそうに名乗った。


「……ネリネ・エクレット。交易都市メンシスの領主の娘。」


 そして外方(そっぽ)を向いたネリネの不機嫌そうな空色(そらいろ)の視線と交錯(こうさく)したうえ、()しくも順番の最後となってしまったドールは、起立して慌ただしく口走った。


「あ、えっと…ディレクタティオの修道院に従事しております、ドールと申します……。」


 だがドールは円形の空間に並ぶ6人の色とりどりの瞳から一身に注目を集めたことで、(たちま)ち委縮し台詞(せりふ)尻窄(しりすぼ)みになってしまった。
 目覚めたときから長い白髪(はくはつ)がすっかり露出していたことに今になって気付き、この()に及んでもその外見を忌避(きひ)されるのではないかと危惧(きぐ)した。

 その懸念(けねん)が実現したのか各々(おのおの)の名乗りが終わったこともあってか、この空間が一段と重い沈黙に満たされてしまったような気がした。


——ああ…こんなに色んな人たちの前で名乗ったことなんてなかったのに、髪を隠していなかったせいで絶対に不審に思われた。どうして私は死んだはずなのに、また(みじ)めな思いをしなきゃならないの…?


 ドールは空の両手を組んで身体の震えを(こら)えようとしていたが、それを気遣(きづか)ってか知らずか、ステラが不安そうにイリアに対して疑問を並べ立てた。


「ねぇ、イリアさん…ここって一体何処(どこ)なんでしょうか。何故(なぜ)私たちはこんな所で目覚めたんでしょうか。それに…ルーシーさんの思惑(おもわく)とか野望とかって、どういうことなんですか。まるで私たちが、それらに利用されてしまったかのような言い方をしていましたけれど…。」


 イリアはその数々の不安に何とか(こた)えようと難しい顔をしながらも一歩前に出たので、新たに(みな)の視線を集めたことをドールは察し、少しだけ安堵(あんど)した。


「ここが何処(どこ)かは(わか)らない。だがこの地形はソンノム霊園によく似ている…グラティア州の西端に位置する公営墓地だ。そこで私はドランジア議長と対峙(たいじ)し、ラ・クリマスの悪魔を顕現させることとなり、命を落とした…ちょうどこの空間と同じ広場の中心でな。日付は確か、大陸暦999年6月30日だったはずだ。」
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登場人物紹介

【ドール】齢19の修道女。

▶ラ・クリマス大陸北西部にあるディレクト州の歴史ある街ディレクタティオで暮らしており、グレーダン教の総本山であるディレクタティオ大聖堂に連なる修道院に属している。

▶生まれつきの白髪が忌み嫌われ、赤子の頃に大聖堂に託された孤児だった。

▶対人関係が希薄なため幼い頃から本の虫であり、好奇心が旺盛。

▶その性格が災いしてか、あることをきっかけに異端者、廻者として糾弾されることになり、その理不尽な仕打ちを機にラ・クリマスの悪魔を顕現させてしまう。

【死神】ドールの命を狙い対峙する謎めいた人物。

▶グレーダン教徒に似た紫紺のローブを纏い、真っ白で無機質な仮面を着けている。

▶グレーダン教に代々継承されてきた司教杖に似た、武器と言い難い杖を構える。

▶その先端に着装された黒い鉱石からは、悪魔を脅かす不思議な力が醸し出されている。

▶「死神」という名称は、ドールが便宜上付与したものにすぎない。

【ネリネ・エクレット】齢16の貴族令嬢。

▶大陸南東部ヒュミリア州、2大交易都市の1つであるメンシスを治める領主ホリー・エクレットの1人娘。

▶穏やかで物腰柔らかな性格だが、箱入り故に世間知らずである。艶のある金髪の持ち主。

▶だが突如メンシスを襲った猛烈な竜巻で被災し、親も家も失う。

▶街の再建を大陸軍に任せて親戚の元へ身を寄せることになるが、その言動はまるで別人になったようであった。

【カリム】大陸議会の事務官を名乗る青年。

▶年齢はネリネと同じくらいと思われ、左目を前髪で隠しており陰気そうな印象である。

▶身に付けている赤を基調としたシャツと議会所属を表すバッジを留めた黒地のチョッキは所定の制服のようなもの。

▶馬車に乗りメンシスを去るネリネに随行し、竜巻被害について聴取しようとする。

▶大陸北東部の孤児院の出身で、過去に何か苦い経験をしているようである。

【リリアン・ヴァニタス】ヴァニタス海賊団の若き首領。

▶巻き毛の金髪が特徴で、体術では随一の戦闘力を持つ。

▶急逝した父の遺言により、齢16にして首領の座を継承しているが、経験が乏しく未熟であるため、父の右腕であった幹部ローレンの助力を得ながら海賊団を存続させている。

▶海賊団はアルケン商会という善良な団体を騙る裏で、密輸品などの取引を働いていた。

【ロキシー・アルクリス】齢17の女使用人。

▶大陸中央部プディシティア州にあるセントラム農業盆地の領主クレオーメ・フォンス伯爵の別邸に仕える。

▶物心ついた頃から母レピアと共に別邸に棲み込みで従事しており、あまり外界との接触がない。

▶長い藍色の髪をしており、やや陰鬱な印象とは裏腹に齢離れした恵体の持ち主。

▶使用人長でもあるレピアとともに好からぬ秘密を抱えており、大陸軍側からの詮索を敬遠している。

【ルーシー・ドランジア】大陸平和維持軍 国土開発支援部隊の隊長。

▶すらりとした上背に長い黒髪を湛え、銀縁の眼鏡の奥に黄金色の瞳を覗かせる齢28の女性。

▶メンシス港の機能停止を受け、セントラムの生産品の出荷計画などを見直すべく部隊を牽引しフォンス邸別邸を訪れるが、密かに別の目的も念頭にあるらしくロキシーに探りを入れる。

▶飄々として掴みどころのない性格。身内も大陸議会の関係者であるらしい。

【ステラ・アヴァリー】齢24の孤児院管理人。

▶大陸北東部カリタス州の新興都市グリセーオで大陸軍が設立し運営を委託するジェルメナ孤児院に従事している。

▶領主キーウィ―・アヴァリーの1人娘であり、2年前に母から管理人の立場を継承している。

▶赤みがかった茶髪を三つ編みで束ねている。世話焼きで責任感や正義感が強い。

▶過去に厄災を経験して以来、1人でも多くの親なき子の命を護りたいと身を粉にして働いているが、結果としてこれ以上収容できないほどの孤児を拾ってしまい、食糧などの遣り繰りに頭を悩ませている。

【リオ】かつてジェルメナ孤児院で暮らしていた少女。

▶物語開始時点から7年前、グリセーオ西端を流れる川に独り漂着していたところを救助されたが、虚弱体質に陥っていたためジェルメナ孤児院に引き取られ静養することになる。

▶救助以前の記憶をほとんど引き出すことが叶わず、当時は齢7,8程度と推測されていた。

▶2年後に『強欲の悪魔』を顕現させてしまい、命を落としている。栗毛と鈍色の瞳が特徴。

【ピナス・ベル】伝説の瑠璃銀狼の血を引くラピス・ルプスの民の少女。

▶外見は齢12,3ほどだが、人間と比べて齢を重ねる間隔が緩やかで、既に30年生きている。

▶大陸北部アヴスティナ連峰の中腹にあるクラウザという集落で同胞と共に密かに暮らしている。

▶とある目的を果たすため『貪食の悪魔』を宿して鳥の姿となり、大陸西部へ向かっている。

▶7年前のとある出来事で人間側との軋轢を経験し、その際に『貪食の悪魔』を宿した母を失っているほか、サキナとも面識をもっている。

【オドラ―・ベル】ピナスの祖父であり、クラウザの集落を束ねる長老。

▶齢200を超え、ラピス・ルプスの民の特徴である銀色の毛並みは灰色にくすみ、全身毛むくじゃらである。

▶大陸の人間が内戦時代を経て現代に至るまでの歴史だけでなく、千年前から続く厄災についても口伝により知識を蓄えている。

▶人間と対立する気はないが、緩やかに数を減らしてく一族の行く末を憂い、『貪食の悪魔』を同胞から生み出さぬためにも、人間の手を借りてでも種を存続させるべきか思案している。

【クランメ・リヴィア】齢28の博物館職員兼調査研究員

▶大陸西部グラティア州、首都ヴィルトス近郊のアーレア国立自然科学博物館に従事している。

▶やや小柄で、分厚い眼鏡と象牙色の髪が特徴。大陸南西部ミーティス州の農村出身で、独特な訛りで喋る。

▶ルーシーとはグラティア学術院で同期生の関係だが、当時はあまり好ましい印象を抱いていなかった。

▶ラ・クリマスの悪魔の『封印』に関わるとある仕事を引き受けている。

【イリア・ピオニー】齢26にして大陸平和維持軍 国土開発支援部隊の隊長を務める軍人。

▶桃色がかった金髪と強い正義感の持ち主。国の平和のため心身を尽くそうとする厳格な性格。

▶現代に至る国内軍事を統括し続けた由緒あるピオニー家の娘。父ジオラスは元帥の地位にあり、2人の兄も同じく軍人である。

▶十代のころに出会ったルーシーの理想に感銘を受け、励まされたことでその背中を追い続けている。

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