第1話 重なる世界

文字数 4,391文字

「ごめんなさいね。みっともない姿を見せてしまって…。」


『いえ、その…今俺にはドールさんがどういう姿をしているか(わか)らないんです。人の原型すら(とど)めていない、淡く(あか)く光る(もや)みたいなものとずっと対話していて…。』


「え、そうなの? 私が見ている(きみ)の姿も真っ黒な(もや)みたいだけど、ちゃんと人を(かたど)っているわよ。左目を前髪で隠した男の子…それが『死神さん』の正体なんでしょう?」


『はい、その通りです。そもそもドールさんは…()だどこかで生きているってことなんですか。』


「どうなんだろう…死んだはずなんだけど、生前の意識が続いているというか…私も今の自分自身をよく(わか)ってないの。黒い花畑に囲まれた円形の空間で突然目が覚めて、私と同じように悪魔を顕現させた人達がそこにいて…。」


『同じように…? どういう方々だったんですか?』


「名前は確か…イリア・ピオニー、ステラ・アヴァリー、クランメ・リヴィア、ピナス・ベル、ロキシー・アルクリス、ネリネ・エクレット…(きみ)には誰か覚えのある人はいるの?」



『…全員、直近で悪魔を宿して『封印』の犠牲になった人達です。一体どうしてこんなことが…? あの『封印』の仕組みが、この奇妙な現象を引き起こしているのか? それとも、議長が悪魔を『封印』するという計略がやっぱり破綻(はたん)していて…?』


「ドランジア議長なら、今も()だその計略を続けている最中みたいよ。なんでもセントラムの湖の底で、魔力の(もと)を吸収し続けているんだとか…。」



『セントラムの…湖の底!? それは…どういうことなんですか!?』


「詳しいことは私も(わか)らないわ。リヴィアさんって研究員みたいな人が言ってたことを小耳に挟んだ…だけだから。」


『その人とお話しすることは出来(でき)ませんか? 貴女(あなた)が俺に話し掛けてくれたように…!』


「ちょ、ちょっと待って。今私達は…それどころじゃないの。そのドランジア議長の計略を阻止するか(いな)かで衝突していて…といっても、私だけが強情に反対して攻撃的になっているんだけど。そんななか蒼獣(そうじゅう)何処(どこ)からか黒い大蛇を引き連れて来て、私は多分それに呑み込まれて…そしたら(きみ)が幼い姿で(すす)り泣いているのが聞こえて、今に至っているというわけなのよ。」


『黒い大蛇の中に俺が? 俺は蛇に呑まれた(おぼ)えなんてないですよ。』


「そうじゃなくて…あの蛇の正体が(きみ)だったんだと思うの。(きみ)黄金色(こがねいろ)の瞳とあの蛇の単眼はとても似ていたし、(きみ)が私を討った杖と同じように突き刺すような敵意を放っていたから。そういう(きみ)は、直前までのことを何か(おぼ)えていないの?」


『俺は…蒼炎(そうえん)の厄災をもう一度(しず)めるために『宿主』を探して炎の中を突き進んでいたんです。でもディヴィルガムが…あのときドールさんを討った杖が何かに引っ掛かったような手応(てごた)えがあって、次の瞬間には辺りが真っ暗になっていて…気付いた頃には貴女(あなた)に話し掛けられていたんです。意識ははっきりしているはずなのに夢現(ゆめうつつ)になっているような、今もずっとそんな変な感覚で……。』


「『蒼炎(そうえん)の厄災をもう一度(しず)める』って、どういうこと? …まさか、私が盛大に(おこ)していた炎は、(きみ)の生きる世界でも同じように厄災として実体を(ともな)っていたっていうの!?」



『…ドールさんが今いる世界は、生前の世界とは(まった)くもって違う場所なんですか?』


「白と黒だけで()られたような、(むな)しい場所よ。でもディレクタティオなんかは、私が生きていた街並みが(ほとん)ど同じように再現されていたの。最後にいた場所は確か…大聖堂よりも遥かに大きな黒い廃墟の前だったわ。」


『それは恐らく、『貪食(どんしょく)の悪魔』に蹂躙(じゅうりん)された城郭(じょうかく)都市トレラントです。俺は(まさ)しくその場所へ…蒼炎(そうえん)と雷撃が(せめ)ぎ合い暴風が吹き荒れる厄災の同時多発地点へ、鳥の姿を模した蒼獣(そうじゅう)に突然連行されたんです。』

『それがドールさんの言う『衝突』と様相が合致するのであれば、俺とドールさんが存在している世界は

と考えるべきじゃないでしょうか。ここに来るまでにも、悪魔の力の痕跡(こんせき)(いく)つか見聞きしていたんです。』


「…(きみ)の生きる世界では、今何月何日なの?」


『ラ・クリマス大陸暦999年の…7月1日に日付が変わっている頃だと思います。議長がソンノム霊園で最後の悪魔を『封印』してから、()だ5,6時間くらいしか経っていません。』


「隊長さんが(おっしゃ)ってた場所と時間軸も一致してる…じゃあやっぱり私達は今、現実の世界で厄災を引き起こしてしまっているのね!? 大変だわ、無関係な他人(ひと)の命を(おびや)かすだなんて誰も意図していないはずなのに…!」



『落ち着いてください。厄災が起きていた場所は元々開けていた平原でしたし、トレラントの内部までは被害が及んでいないように見えました。ただ周辺にはトレラントから一時的に拠点を移した大陸軍が多く駐屯(ちゅうとん)していますし、街の地下には『(かげ)の部隊』…俺が属している諜報(ちょうほう)組織の本拠地もあるんです。深夜とはいえ、(すで)厳戒(げんかい)態勢が敷かれているかもしれません。』


「かもしれないって…そういえば(きみ)は、蒼獣(そうじゅう)に連れて来られたって言ってたわね。つまり誰かの命令で動いているわけじゃないってこと?」


『部隊の本拠地へ向かうよう指示を受けてはいました。でもそれは単に厄災の再発に備えて体制を整えるためであって、トレラントで厄災が起きていたからではないですし、()してや俺が馬や自動車よりも速く現地に到達したことは誰も知らないはずです。』

『この国は議長の手によってラ・クリマスの悪魔が(すべ)て『封印』されて、二度と厄災はこの地で起こらないという前提で始動する予定だったんです。その算段がたった数時間で(ほころ)びを見せているので、恐らく大陸軍も『(かげ)の部隊』もかなり気が立っているんじゃないかと思います。』


成程(なるほど)ね…。でもさっきも言った通り、議長さんは今君達(きみたち)の計略の最終段階を詰めているようなものらしいのよ。確か残り時間をあと1日と少しくらいだって推測してたみたいだけど。だからこう言うのもなんだけど、この現象は一過性(いっかせい)のものでしかないわ。(きみ)がそれを組織に伝えて回れば、落ち着いてくれるんじゃないの。」



『それはそうかもしれないですけど、こんな夢を見ているかのような会話を信じてもらえるかどうか…。そもそも議長が湖の底に沈んでいるだなんて話自体(じたい)誰も知らないでしょうし、戯言(ざれごと)と捉えられるんじゃないかと思うんです。そうでなければ元帥(げんすい)が、あんなに鬼気迫(ききせま)った連絡を寄越すはずがない。それにドールさん以外の『宿主』の(みな)さんは、議長の目論見(もくろみ)を阻止しようとしているんですよね?』


「そうね。(なまじ)生前と地続きに生き(なが)らえているようなものだから、今度こそ本当の死が訪れることを恐れているんだと思うの。私はグレーダン教の修道女として譲れない信条があったから、悪魔を宿した身として死を受け入れるべきだって主張を(かざ)していた。それが衝突の要因。でも私達が(ふる)う魔力が現実の世界に影響を及ぼすのなら、考えを改めてくれる人も出て来るかもしれない。」


『その説得は…ドールさんにお任せしても大丈夫なんですか。』


「うう…どうだろう。私だってここでの(きみ)との会話に信憑性(しんぴょうせい)なんて持たせられないよ。ただでさえ孤立無援なのに。」


『…それならやっぱり、俺から直接(みな)さんに話をしたいです。リヴィアさんやステラ先生、ピオニー隊長なら俺のことを(わか)ってくれると思います。』


「それが出来(でき)れば心強いのだけれど…どうやって接触するの? (きみ)は私達の前で、(おぞ)ましい大蛇の姿をしていたのよ? まさか全員を呑み込んで、この暗闇の中に幽閉(ゆうへい)するつもりでいるの? それはもう、話をする以前の問題になってしまうんじゃ…?」


『いいえ、それに関しては…俺に考えがあります。』



 影の青年カリムが(おもむろ)に右腕を掲げると、その手にはいつの間にか杖らしきものが握られていた。
 先端が蒼炎(そうえん)灯火(ともしび)に照らされて一瞬点滅するように鋭く光り、それが自身を射抜くかのように思えたドールは咄嗟(とっさ)に身構えた。

 だがその光は蜘蛛(くも)の糸のような薄く透き通った線となって伸び、ドールの胸元に開いた(あな)を捕らえていた。

 そこには何の痛みもなく、ドールは(むし)ろどこか安心するような(ぬく)もりを感じた。(すで)に死んだ身で温度など知覚し得ないはずが、その部分だけ唐突に機能が(よみがえ)ったかのような不思議な気分であった。



「…あんた、()だ消滅していなかったのね。」


 聞き覚えのある高飛車(たかびしゃ)な少女の声音が耳に触れ、ドールは背後を振り返った。

 (すで)に暗闇は晴れており、元居(もとい)た白黒の世界でネリネやピナスらが総じて恐れ(おのの)くようにドールを見つめていた。
 (いな)、ドールを呑み込んでいた黒い大蛇が拡散する(もや)のように原型を喪失しながら崩れていく(さま)に、その場にいた全員が呆気(あっけ)に取られていた。


「ふん…やはり(わし)らの手で片を付けねばならぬというわけか。」


 急変した状況を呑み込めていないにも(かかわ)らずピナスが舌打ちをしながら一歩距離を詰めて来たので、ドールはひっくり返ったような声音で弁解しようとした。


「いや、その、ちょっと待ってください! 一旦(いったん)私の話を聞いて……!」


「貴様の講釈など死んでも聞く価値などない! 覚悟しろ!!」


 だがピナスは最早(もはや)聞く耳を持たず、大聖堂の地下で対峙(たいじ)したような大柄な青白い狼の姿に転じて飛び掛かってきた。
 その(かたわ)らからは、ネリネもまた追随(ついずい)するようにナイフを構えて(せま)り来るのが見えていた。

 ドールは容赦なく向けられる敵意から目を(つむ)りながらも、蒼炎(そうえん)で迎撃したい衝動を必死で(こら)え、カリムの意思を(つな)ぐために力の限りを振り(しぼ)って叫んだ。


「私が悪かったから!! 謝るから!! お願いだから話を聞いて!!!」



 (のど)が張り裂けるかのような、駄々(だだ)()ねるような叫声(きょうせい)は、ドールにとってほんの一瞬だけ時間を止める力を生み出したような気がした。

 敵意の(こも)った風圧が全身をなぞったが、ドールが恐る恐る(まぶた)を上げると、狼の姿をしたピナスとネリネは地中から突き出した青白い(つる)(すんで)のところで絡み()られていた。
 ピナスは()ぐに元の少女の外見へと戻ったが、それでも(なお)逃すまいと(つる)即座(そくざ)に拘束を掛け直した。


「おいステラ!! 貴様一体どういうつもりだ!?」


 ピナスは後方を振り向くことが出来(でき)苛立(いらだ)ちの(まま)(わめ)いたが、(つる)の『宿主』であるステラは両手で口元を(おお)い、萌黄色(もえぎいろ)の瞳を見開きながら辿々(たどたど)しくドールへと近寄りつつあった。その驚愕(きょうがく)の視線は、ドールの(かたわ)らへと向けられていた。


「…嘘……カリムなの……!?」


 ステラの溜息混じりの(つぶや)きを聞き、ドールは我に返ってその視線の先を辿(たど)った。

 左側には暗闇の中で出会った影の青年が杖を掲げながら立ち並んでおり、その杖の先端からは蜘蛛(くも)の糸のような細い光が7本伸びて、それぞれの悪魔の『宿主』の胸元の(あな)とを結んでいた。

 そして青年が口元を動かすと、低く静かな声音が直接的に脳内で響いた。


『ステラ先生……久しぶり…いや……4日ぶりくらいだね。』
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登場人物紹介

【ドール】齢19の修道女。

▶ラ・クリマス大陸北西部にあるディレクト州の歴史ある街ディレクタティオで暮らしており、グレーダン教の総本山であるディレクタティオ大聖堂に連なる修道院に属している。

▶生まれつきの白髪が忌み嫌われ、赤子の頃に大聖堂に託された孤児だった。

▶対人関係が希薄なため幼い頃から本の虫であり、好奇心が旺盛。

▶その性格が災いしてか、あることをきっかけに異端者、廻者として糾弾されることになり、その理不尽な仕打ちを機にラ・クリマスの悪魔を顕現させてしまう。

【死神】ドールの命を狙い対峙する謎めいた人物。

▶グレーダン教徒に似た紫紺のローブを纏い、真っ白で無機質な仮面を着けている。

▶グレーダン教に代々継承されてきた司教杖に似た、武器と言い難い杖を構える。

▶その先端に着装された黒い鉱石からは、悪魔を脅かす不思議な力が醸し出されている。

▶「死神」という名称は、ドールが便宜上付与したものにすぎない。

【ネリネ・エクレット】齢16の貴族令嬢。

▶大陸南東部ヒュミリア州、2大交易都市の1つであるメンシスを治める領主ホリー・エクレットの1人娘。

▶穏やかで物腰柔らかな性格だが、箱入り故に世間知らずである。艶のある金髪の持ち主。

▶だが突如メンシスを襲った猛烈な竜巻で被災し、親も家も失う。

▶街の再建を大陸軍に任せて親戚の元へ身を寄せることになるが、その言動はまるで別人になったようであった。

【カリム】大陸議会の事務官を名乗る青年。

▶年齢はネリネと同じくらいと思われ、左目を前髪で隠しており陰気そうな印象である。

▶身に付けている赤を基調としたシャツと議会所属を表すバッジを留めた黒地のチョッキは所定の制服のようなもの。

▶馬車に乗りメンシスを去るネリネに随行し、竜巻被害について聴取しようとする。

▶大陸北東部の孤児院の出身で、過去に何か苦い経験をしているようである。

【リリアン・ヴァニタス】ヴァニタス海賊団の若き首領。

▶巻き毛の金髪が特徴で、体術では随一の戦闘力を持つ。

▶急逝した父の遺言により、齢16にして首領の座を継承しているが、経験が乏しく未熟であるため、父の右腕であった幹部ローレンの助力を得ながら海賊団を存続させている。

▶海賊団はアルケン商会という善良な団体を騙る裏で、密輸品などの取引を働いていた。

【ロキシー・アルクリス】齢17の女使用人。

▶大陸中央部プディシティア州にあるセントラム農業盆地の領主クレオーメ・フォンス伯爵の別邸に仕える。

▶物心ついた頃から母レピアと共に別邸に棲み込みで従事しており、あまり外界との接触がない。

▶長い藍色の髪をしており、やや陰鬱な印象とは裏腹に齢離れした恵体の持ち主。

▶使用人長でもあるレピアとともに好からぬ秘密を抱えており、大陸軍側からの詮索を敬遠している。

【ルーシー・ドランジア】大陸平和維持軍 国土開発支援部隊の隊長。

▶すらりとした上背に長い黒髪を湛え、銀縁の眼鏡の奥に黄金色の瞳を覗かせる齢28の女性。

▶メンシス港の機能停止を受け、セントラムの生産品の出荷計画などを見直すべく部隊を牽引しフォンス邸別邸を訪れるが、密かに別の目的も念頭にあるらしくロキシーに探りを入れる。

▶飄々として掴みどころのない性格。身内も大陸議会の関係者であるらしい。

【ステラ・アヴァリー】齢24の孤児院管理人。

▶大陸北東部カリタス州の新興都市グリセーオで大陸軍が設立し運営を委託するジェルメナ孤児院に従事している。

▶領主キーウィ―・アヴァリーの1人娘であり、2年前に母から管理人の立場を継承している。

▶赤みがかった茶髪を三つ編みで束ねている。世話焼きで責任感や正義感が強い。

▶過去に厄災を経験して以来、1人でも多くの親なき子の命を護りたいと身を粉にして働いているが、結果としてこれ以上収容できないほどの孤児を拾ってしまい、食糧などの遣り繰りに頭を悩ませている。

【リオ】かつてジェルメナ孤児院で暮らしていた少女。

▶物語開始時点から7年前、グリセーオ西端を流れる川に独り漂着していたところを救助されたが、虚弱体質に陥っていたためジェルメナ孤児院に引き取られ静養することになる。

▶救助以前の記憶をほとんど引き出すことが叶わず、当時は齢7,8程度と推測されていた。

▶2年後に『強欲の悪魔』を顕現させてしまい、命を落としている。栗毛と鈍色の瞳が特徴。

【ピナス・ベル】伝説の瑠璃銀狼の血を引くラピス・ルプスの民の少女。

▶外見は齢12,3ほどだが、人間と比べて齢を重ねる間隔が緩やかで、既に30年生きている。

▶大陸北部アヴスティナ連峰の中腹にあるクラウザという集落で同胞と共に密かに暮らしている。

▶とある目的を果たすため『貪食の悪魔』を宿して鳥の姿となり、大陸西部へ向かっている。

▶7年前のとある出来事で人間側との軋轢を経験し、その際に『貪食の悪魔』を宿した母を失っているほか、サキナとも面識をもっている。

【オドラ―・ベル】ピナスの祖父であり、クラウザの集落を束ねる長老。

▶齢200を超え、ラピス・ルプスの民の特徴である銀色の毛並みは灰色にくすみ、全身毛むくじゃらである。

▶大陸の人間が内戦時代を経て現代に至るまでの歴史だけでなく、千年前から続く厄災についても口伝により知識を蓄えている。

▶人間と対立する気はないが、緩やかに数を減らしてく一族の行く末を憂い、『貪食の悪魔』を同胞から生み出さぬためにも、人間の手を借りてでも種を存続させるべきか思案している。

【クランメ・リヴィア】齢28の博物館職員兼調査研究員

▶大陸西部グラティア州、首都ヴィルトス近郊のアーレア国立自然科学博物館に従事している。

▶やや小柄で、分厚い眼鏡と象牙色の髪が特徴。大陸南西部ミーティス州の農村出身で、独特な訛りで喋る。

▶ルーシーとはグラティア学術院で同期生の関係だが、当時はあまり好ましい印象を抱いていなかった。

▶ラ・クリマスの悪魔の『封印』に関わるとある仕事を引き受けている。

【イリア・ピオニー】齢26にして大陸平和維持軍 国土開発支援部隊の隊長を務める軍人。

▶桃色がかった金髪と強い正義感の持ち主。国の平和のため心身を尽くそうとする厳格な性格。

▶現代に至る国内軍事を統括し続けた由緒あるピオニー家の娘。父ジオラスは元帥の地位にあり、2人の兄も同じく軍人である。

▶十代のころに出会ったルーシーの理想に感銘を受け、励まされたことでその背中を追い続けている。

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