第47話 天上界にて
文字数 1,966文字
ここは天上界、地上にある水晶神殿に似ているけど規模の大きな神殿。
その中で、カルディアはトート神への感謝を伝えていた。
なんと言っても、やっと地上に降りた魂の姉妹 と直接話ができるようになったのだ。
その感謝を祈りを捧げていた。
しばらく祈りを続けていると、上の方から眩い光が広がっていくのがわかった。
『だれかお客様かしら、とても眩しいから天上界の上の方におられる方だわ。私 にどのような御用があるのかしら?』
そう思った。
光の塊は、目の前に降り立つと光を弱めてくれ、姿が認識できるようになった。
『私に似ている』
瞬間に思った。
その女性は、綺麗なゴールデンピンクの髪をした巫女の姿をしていた。
そして、その背中にはとても大きな白い翼が生えていた。
『大天使様!』
私も天使だから背中から白い翼が生えているけど大きさが違った。
「カルディアさん。突然、お邪魔してごめんなさいね」
となんとも気品のある声が伝わってくる。
「いえ、それは構いません。私のような者に、貴方様のような上の方がなにの御用があるのでしょうか?」
「私の名は、ルリディア。ルリディア・ラァ・アトランティックです」
そう名乗った。
「え!? あのルリディア様なのですか?」
「はい。そうです」
「トート神の妹君で、初代の巫女を務められトート神を支え続けたという伝説の巫女‥‥」
「そう言われると恥かしいけど、そうよ。私はそのルリディアです」
ハッキリと言い切った。
天上界では心の中の考えも読めてしまうため、嘘などつけない。
『‥‥』
思わず、言葉を失ってしまった。
すると、ルリディア様から語りかけてきてくれた。
「カルディア」
「あ‥‥はい!」
「あなたはね。私が分光して生まれた魂なのよ」
『!!』
「それは知りませんでした。大変、失礼いたしました」
「遠い昔だからね。いいのよ」
ルリディア様はお優しい。
「そうそう。あなたに会いに来た理由ね。今、地上に降りているアカシック王をはじめ王家の4兄弟姉妹は大きな役割を負っているの」
「はい! アトランティスの滅亡を防ぎ更に発展させていく大事な聖業です」
「この計画はお兄様、ううん。トートの神がご計画されたことなのよ」
「そのような壮大なご計画に私たちが選ばれているのでか?」
「そうです。カルディアも前世までの記憶はあるでしょう?」
「はい。地上に降りるときには巫女を務めて参りました」
「その通りよ。特にあなた方は、私の分光で生まれた魂。言わば私たちは魂の奥底では繋がっているのです」
「そのような自覚はございませんでした。忘れており非礼をお詫び申し上げます」
「そんなに畏 まらなくてもいいのよ」
「はい!」
「トートの神は、アトランティスの滅亡を防ぐためアカシックレコードの管理者たる偉大な魂の一部を地上に派遣しました。それが現在のアカシック王です」
カルディアは黙って聞いていた。
「それぞれの兄弟、姉妹は、過去世でアトランティスの王として活躍した魂、巫女として活躍した魂からトート神が自ら選ばれたのです」
「光栄に存じます!」
「現時点では、アカシック王の活動が功を奏して滅亡を回避できるか拮抗している状況です」
「それほど、まだ危険な状況なのですか!?」
「そうです。あくまでもアトランティスの存続を決めるのは国民の総意なのです。まだまだアカシック王の教えを信じていない人が多い。多すぎるのです」
「それは認識しております」
「そして人工的にクローンまで造ってしまった。これは大変な罪です!」
断固たる意志が伝わってくる。
「地上のラムディアに戦場を経験させたのですが、逆に戦死者を目の前にしてクローン兵については迷いがあります」
「違います。敢えて経験させたのです。これは計画なのです」
「守護天使を務める私も、そこまで認識できておらずお詫びの言葉もありません」
「良いのです。大いなる計画なのですから仕方ありません」
「ありがとうございます」
「まだ今はカルディアに、このままお任せしますが状況が悪化した際にはラムディアに一層活動してもらうために、私が指導天使としてあなたと一緒にラムディアを支えます」
「なんですって! ルリディア様が自ら支援されるのですか?」
「はい。そうならなければ一番良いのですが、カルディアには事前に伝えておく段階だと判断したので会いに来たのです」
「かしこまりました。そうならないようにラムディアを支え、護り、導いて参ります」
「はい。よろしくね。私のことはラムディアには、まだ秘密ですよ」
とウィンクをしてくださった。
『意外にお茶目な女神様』と思った。
「それでは突然お邪魔してごめんなさいね。また会いましょう」
そう言うとルリディア様は、また眩しい光に包まれると上昇していった。
「ラムディア、一緒に頑張りましょうね!」
カルディアは心に強く誓った。
その中で、カルディアはトート神への感謝を伝えていた。
なんと言っても、やっと地上に降りた
その感謝を祈りを捧げていた。
しばらく祈りを続けていると、上の方から眩い光が広がっていくのがわかった。
『だれかお客様かしら、とても眩しいから天上界の上の方におられる方だわ。
そう思った。
光の塊は、目の前に降り立つと光を弱めてくれ、姿が認識できるようになった。
『私に似ている』
瞬間に思った。
その女性は、綺麗なゴールデンピンクの髪をした巫女の姿をしていた。
そして、その背中にはとても大きな白い翼が生えていた。
『大天使様!』
私も天使だから背中から白い翼が生えているけど大きさが違った。
「カルディアさん。突然、お邪魔してごめんなさいね」
となんとも気品のある声が伝わってくる。
「いえ、それは構いません。私のような者に、貴方様のような上の方がなにの御用があるのでしょうか?」
「私の名は、ルリディア。ルリディア・ラァ・アトランティックです」
そう名乗った。
「え!? あのルリディア様なのですか?」
「はい。そうです」
「トート神の妹君で、初代の巫女を務められトート神を支え続けたという伝説の巫女‥‥」
「そう言われると恥かしいけど、そうよ。私はそのルリディアです」
ハッキリと言い切った。
天上界では心の中の考えも読めてしまうため、嘘などつけない。
『‥‥』
思わず、言葉を失ってしまった。
すると、ルリディア様から語りかけてきてくれた。
「カルディア」
「あ‥‥はい!」
「あなたはね。私が分光して生まれた魂なのよ」
『!!』
「それは知りませんでした。大変、失礼いたしました」
「遠い昔だからね。いいのよ」
ルリディア様はお優しい。
「そうそう。あなたに会いに来た理由ね。今、地上に降りているアカシック王をはじめ王家の4兄弟姉妹は大きな役割を負っているの」
「はい! アトランティスの滅亡を防ぎ更に発展させていく大事な聖業です」
「この計画はお兄様、ううん。トートの神がご計画されたことなのよ」
「そのような壮大なご計画に私たちが選ばれているのでか?」
「そうです。カルディアも前世までの記憶はあるでしょう?」
「はい。地上に降りるときには巫女を務めて参りました」
「その通りよ。特にあなた方は、私の分光で生まれた魂。言わば私たちは魂の奥底では繋がっているのです」
「そのような自覚はございませんでした。忘れており非礼をお詫び申し上げます」
「そんなに
「はい!」
「トートの神は、アトランティスの滅亡を防ぐためアカシックレコードの管理者たる偉大な魂の一部を地上に派遣しました。それが現在のアカシック王です」
カルディアは黙って聞いていた。
「それぞれの兄弟、姉妹は、過去世でアトランティスの王として活躍した魂、巫女として活躍した魂からトート神が自ら選ばれたのです」
「光栄に存じます!」
「現時点では、アカシック王の活動が功を奏して滅亡を回避できるか拮抗している状況です」
「それほど、まだ危険な状況なのですか!?」
「そうです。あくまでもアトランティスの存続を決めるのは国民の総意なのです。まだまだアカシック王の教えを信じていない人が多い。多すぎるのです」
「それは認識しております」
「そして人工的にクローンまで造ってしまった。これは大変な罪です!」
断固たる意志が伝わってくる。
「地上のラムディアに戦場を経験させたのですが、逆に戦死者を目の前にしてクローン兵については迷いがあります」
「違います。敢えて経験させたのです。これは計画なのです」
「守護天使を務める私も、そこまで認識できておらずお詫びの言葉もありません」
「良いのです。大いなる計画なのですから仕方ありません」
「ありがとうございます」
「まだ今はカルディアに、このままお任せしますが状況が悪化した際にはラムディアに一層活動してもらうために、私が指導天使としてあなたと一緒にラムディアを支えます」
「なんですって! ルリディア様が自ら支援されるのですか?」
「はい。そうならなければ一番良いのですが、カルディアには事前に伝えておく段階だと判断したので会いに来たのです」
「かしこまりました。そうならないようにラムディアを支え、護り、導いて参ります」
「はい。よろしくね。私のことはラムディアには、まだ秘密ですよ」
とウィンクをしてくださった。
『意外にお茶目な女神様』と思った。
「それでは突然お邪魔してごめんなさいね。また会いましょう」
そう言うとルリディア様は、また眩しい光に包まれると上昇していった。
「ラムディア、一緒に頑張りましょうね!」
カルディアは心に強く誓った。