アニマルホーダー

文字数 1,186文字

 最近ネットで「アニマルホーダー」という言葉を知りました。たくさんの動物を抱え、手放せない、という人のことを呼びます。
 また先日、たまたま、多頭飼い崩壊レスキューといった感じの番組を見ました。100匹以上の猫を抱え、家中猫で、糞尿はまき散らし放題。
 次から次へと子猫が生まれ、どんどん死んでゆき、親猫も死んで、それで家の中ではものすごい数の猫がいる一方、数十匹の猫の死体もあるという惨状。
 そして飼い主は、子猫が生まれたことも、あるいは猫が死んだことも、ほとんど認識していない。
 
 そんな飼い主は、ほとんどの場合生活に困窮しており、もちろん避妊・去勢手術もやっていない。だから繁殖し放題。同時に家の中はごみ屋敷状態。きっと悪臭もすごいでしょうね。
 それで、近隣の人の悪臭などの苦情で、行政や動物保護のNPO法人の方なんかが指導に入っても、自分は猫を助けているつもりだから、なかなかアドバイスに従わない。もちろん絶対に猫を手放さない。
 だけど実際は、数十匹の猫の死体があり、母猫が子猫を食べているような恐るべき環境だから、そこはまさに、猫たちにとっては地獄。

 多頭飼いは、計画的に繁殖するつもりがなければ避妊、去勢は必須だと思います。
 さもなければ数匹の猫は1,2年で100匹になるでしょう。
 そして「気が付いたらこんなに増えていた…」
 こういう人たちは私みたいに「心を鬼に」出来ないのかなとも思います。
 本当はとても優しい人なのでしょう。
 私は最初の方で、「タバちゃん」の話して、私は保健所で心を鬼にして、タバちゃんだけを連れて帰ったと書きました。
 もしあのとき、母猫ともども5匹全部連れて帰っていたら、私の家はどうなっていたか。
 やっぱりキャパシティーを考えないといけないでしょう。

 猫を飼えるスペース。猫たちが快適に暮らすには、スペースに応じた限界というものがあります。
 それを意識しなければ、私の家だって、そして私自身だって、崩壊してしまいます。
 だからアニマルホーダーの人々については、行政や、いろんな動物保護団体なんかがサポートし、(人間の)医療機関なんかも、そんな人たちの心のサポートが必要なのではと思っています。
 アメリカでは「アニマルボーダー」は、心の病として認識されはじめています。そして私自身も、アニマルボーダーにならないように気を付けなければ…
 それから、番組に出ていた主催者の方の重い言葉
〈猫を飼うんだったら掃除しなきゃ! 猫はきれい好きなんだから!〉

 だから私は猫たちのために、毎日せっせせっせと猫部屋を掃除しています。
 床には掃除機と、モップをかけていますよ♪
 だけど、これでもちょっと猫過密ですね。


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