「キャットフードの狩り」をしたアイタロウの話
文字数 809文字
キャットフードは人間が狩りをして捕まえて来るものだと、猫たちは思い込んでいる。
このイメージは、私の「ブチ猫のミッキー」に出てきます。
そのときのミッキーとおじいさん猫との会話は、
「キャットフードって何ですか?」
「よう分らんが、とにかくものすごくおいしい食べ物じゃ」
「ぼくは野良だから、そんなもの食べたことないです。いつも虫とかネズミとか、ごみ置き場にあるものとか…」
「そうじゃろうな。まあとにかく、キャットフードとは、とてもおいしいものなのじゃ。しかし、実はわしはキャットフードという物は、人間が自動車というあの大きな動く箱を使って、どこかで狩りをして捕まえてくるものだろうと思うておる。どこで狩りをするのかは、わしにも分らんが」
「狩りを?」
「というのは、人間がキャットフードを連れて帰るときは、必ず自動車で帰って来るからじゃ…」
じつはそのイメージを湧かせてくれたのがアイタローなのです。
ともあれ、実はアイタローは結構豪快な仔でした。
ある日私は猫部屋の棚に、ペコちゃんがいつも食べている尿路結石用の、2kg四千円もする高価なフード(ロイアルカナンのパーハーコントロール)の新品の袋をぽんと置き、それから物を取りに、1分くらい人間リビングに戻っていました。
すると突然、猫部屋からどさっ! という音がして、それで行ってみると、その高価なフードは猫部屋の床の上に落ちていて、そしてアイタローがそのフードの袋を抑え込み、その「お腹の辺り」を、がぶりと噛み、首をぶるぶると振り、袋を食いちぎり、中からフードが飛ぶ出し、それをむさぼるように食べ始めているところでした。
それはまるでサバンナで、ライオンがシマウマを抑え込み、お腹をがぶりと噛んでいるような光景でした。
そしてアイタローのその豪快な行動が、その後、「キャットフードの狩り」というフレーズを産んだのです。
このイメージは、私の「ブチ猫のミッキー」に出てきます。
そのときのミッキーとおじいさん猫との会話は、
「キャットフードって何ですか?」
「よう分らんが、とにかくものすごくおいしい食べ物じゃ」
「ぼくは野良だから、そんなもの食べたことないです。いつも虫とかネズミとか、ごみ置き場にあるものとか…」
「そうじゃろうな。まあとにかく、キャットフードとは、とてもおいしいものなのじゃ。しかし、実はわしはキャットフードという物は、人間が自動車というあの大きな動く箱を使って、どこかで狩りをして捕まえてくるものだろうと思うておる。どこで狩りをするのかは、わしにも分らんが」
「狩りを?」
「というのは、人間がキャットフードを連れて帰るときは、必ず自動車で帰って来るからじゃ…」
じつはそのイメージを湧かせてくれたのがアイタローなのです。
ともあれ、実はアイタローは結構豪快な仔でした。
ある日私は猫部屋の棚に、ペコちゃんがいつも食べている尿路結石用の、2kg四千円もする高価なフード(ロイアルカナンのパーハーコントロール)の新品の袋をぽんと置き、それから物を取りに、1分くらい人間リビングに戻っていました。
すると突然、猫部屋からどさっ! という音がして、それで行ってみると、その高価なフードは猫部屋の床の上に落ちていて、そしてアイタローがそのフードの袋を抑え込み、その「お腹の辺り」を、がぶりと噛み、首をぶるぶると振り、袋を食いちぎり、中からフードが飛ぶ出し、それをむさぼるように食べ始めているところでした。
それはまるでサバンナで、ライオンがシマウマを抑え込み、お腹をがぶりと噛んでいるような光景でした。
そしてアイタローのその豪快な行動が、その後、「キャットフードの狩り」というフレーズを産んだのです。