わかめ毎日抱っこの修行

文字数 827文字

 前にも書いたように、わかめは抱っこはおろか、触ることも不可能、いやいやそれどころではなく、以前いた預かりさんのところでは、決して人前に姿を現すことさえほとんどないという、豪快な隠遁生活をしていた猫です。
 そんな仔を、私は物好きにも引き取ったのです!

 いやはや、引き取ったはいいが、もう懐かない!
 だけど徐々に徐々に、心を開いてくれてはいました。

 だけど病気したら獣医さんに…、いやいや獣医さんに連れて行くのにケージに入れなきゃ!
 でも入れようとすると逃げる!
 で、そんなこんなでわかめは口内炎だし、獣医さんに通うためには、これはもう抱っこの修行しかないでしょう。

 それでここ数年、毎日抱っこの修行ですが、その前にお膝♪
 それで「お膝時間」は「いぃ~ち」、「にぃ~い」、「さぁ~ん」と記録を伸ばし、現在はいつまでもお膝できますし、おてても握らせてもらえます。

 何故におててかというと、将来的に爪切りも視野に入れているのです。
 で、お膝はうつ伏せからさらに横向きへ…、これは医学用語だと側臥位ですね。

 つまり私の膝の上で側臥位になります。
 それからだんだん仰向けに近づけます。
 
 で、現在は側臥位から30度ほど仰向けに向きを変えた状態で、お膝できています。
 ここまで6年半! 長い長い道のりでした。

 これをあと60度回転し、完全に仰向けに出来たらしめたもの。
 背中に手をまわし、そっと持ち上げたら抱っこが達成できます!

 で、数年後の抱っこ達成を目指し、現在、毎日抱っこの修行です。
 そうすれば夢の爪切りだって…

PS
 最近、わかめはばっちり抱っこ出来ます!
 わかめと出会って7年目です。これで私が面倒を見た猫はすべて抱っこができるようになりました。
 抱っこすると、わかめは信頼の目で私を見てくれます。7年間わかめの面倒をみた甲斐がありました。やはり大切なのは、愛情と信頼関係の構築です。




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