ミッキー取られる!
文字数 1,495文字
考えてみるとミッキーに餌を与えた以上、一応私の「飼い猫」です。
それで男の子なんだし、雌猫といろんなことがあったり、それで不幸な仔猫が生まれるかも知れないし、だから一応飼い主の責任で、取ってもらわなければと考えたのです。
それに、去勢をするとおとなしくなるという話も聞いていたし、実際ミッキーはあんなだし…
あんなだしというのは、実際ミッキーはまだ、再々派手にケンカしていたし、私以外の人間には豪快にしゃ~~~といって睨みつけたり、それから一度は病院の院長室に乱入して大暴れしたこともあったし。
しかもミッキーは抱っこはおろか、なでなでも出来ないし。
それでミッキーを捕獲しなければいけない!
だけどその頃、私は捕獲器などという文明の利器なんて、全く意識の中になかったので、とにかくミッキーを捕獲する方法をオリジナルで考えました。
そして病院の近くのホームセンターの動物コーナーを物色し…、いやいや、夜中に押し入ったのではありませんよ。
白昼堂々、客として店に入り、ケージの類を探していたのです。
そしてとても頑丈そうな金属製のやつを見付け、8800円という大金を投じて購入しました。
(生半可なケージだとミッキーなら食い破るかもしれない…)
そう考えたということも、こんな豪勢なケージを選んだ理由でもあります。
ちなみにそのケージには、その後私が「とっ捕まえカゴ」と命名し、以後10年以上にわたり、いろんな動物と関わり、大活躍しています。
さてそれで、私はそのとっ捕まえカゴを、ミッキーの巣の近くの食事の場所に置き、キャットフードをいちばん奥に入れ、それでミッキーは、一番奥のキャットフードを食べる為に、体が完全にカゴの中に入ってしまうようになっていました。
そうして何日かそうやって食べさせ、そしてミッキーが無心にキャットフードを食べているうちに、そ~~っと近づいて、さっととっ捕まえカゴの扉を閉め、がしゃんとロックを掛けたのです。
ちなみにこの手口は、サナダ虫事件やざわざわの話に出てきたみー太郎を、最初に保護する時にも利用しました。
それはさておいて。
それからとっ捕まえカゴに閉じ込められ、中で猫語で「出られないよ!」と言っているミッキーをカゴごと車に乗せ、もちろんそのときはちゃんと獣医さんにも手術の予約を取っていて、そこへ直行しました。
それでその翌日の夕方、私が獣医さんの所へミッキーを迎えに行くと、ミッキーはとっ捕まえカゴの中で豪快に眠っていました。
それから、カゴごとそのまま車で連れて帰り、そして病院の宿舎で、まだ麻酔が利いていて爆睡中のミッキーを一度カゴから出し、濡れタオルて全身を拭いてあげ、それから乾いたタオルで拭き上げ、ばっちり男前にしてあげ、それからまた、とっ捕まえカゴに戻しました。
それでもミッキーはカゴの中で爆睡していて、そしてミッキーがカゴの中で目を覚ましたのは翌朝でした。
目が覚めるとミッキーは私の目を見てから、猫語で「出られないよ」といいました。
それで私が、「あらあらどうしたの?」 という顔をしながらとっ捕まえカゴを開けてあげると、ミッキーは嬉しそうな、感謝に満ちたような顔をして出てきて、私にすりすりしました。
こうやってまんまと演出は成功し、ミッキーは私に絶対的な信頼感を持ってくれたようで、しかも去勢後は人が変った、いや、猫が変ったようにおとなしくなり、なでなではおろか、抱っこも、そして爪切りも、何でも来いの、従順な猫に大変身したのでした。
それで男の子なんだし、雌猫といろんなことがあったり、それで不幸な仔猫が生まれるかも知れないし、だから一応飼い主の責任で、取ってもらわなければと考えたのです。
それに、去勢をするとおとなしくなるという話も聞いていたし、実際ミッキーはあんなだし…
あんなだしというのは、実際ミッキーはまだ、再々派手にケンカしていたし、私以外の人間には豪快にしゃ~~~といって睨みつけたり、それから一度は病院の院長室に乱入して大暴れしたこともあったし。
しかもミッキーは抱っこはおろか、なでなでも出来ないし。
それでミッキーを捕獲しなければいけない!
だけどその頃、私は捕獲器などという文明の利器なんて、全く意識の中になかったので、とにかくミッキーを捕獲する方法をオリジナルで考えました。
そして病院の近くのホームセンターの動物コーナーを物色し…、いやいや、夜中に押し入ったのではありませんよ。
白昼堂々、客として店に入り、ケージの類を探していたのです。
そしてとても頑丈そうな金属製のやつを見付け、8800円という大金を投じて購入しました。
(生半可なケージだとミッキーなら食い破るかもしれない…)
そう考えたということも、こんな豪勢なケージを選んだ理由でもあります。
ちなみにそのケージには、その後私が「とっ捕まえカゴ」と命名し、以後10年以上にわたり、いろんな動物と関わり、大活躍しています。
さてそれで、私はそのとっ捕まえカゴを、ミッキーの巣の近くの食事の場所に置き、キャットフードをいちばん奥に入れ、それでミッキーは、一番奥のキャットフードを食べる為に、体が完全にカゴの中に入ってしまうようになっていました。
そうして何日かそうやって食べさせ、そしてミッキーが無心にキャットフードを食べているうちに、そ~~っと近づいて、さっととっ捕まえカゴの扉を閉め、がしゃんとロックを掛けたのです。
ちなみにこの手口は、サナダ虫事件やざわざわの話に出てきたみー太郎を、最初に保護する時にも利用しました。
それはさておいて。
それからとっ捕まえカゴに閉じ込められ、中で猫語で「出られないよ!」と言っているミッキーをカゴごと車に乗せ、もちろんそのときはちゃんと獣医さんにも手術の予約を取っていて、そこへ直行しました。
それでその翌日の夕方、私が獣医さんの所へミッキーを迎えに行くと、ミッキーはとっ捕まえカゴの中で豪快に眠っていました。
それから、カゴごとそのまま車で連れて帰り、そして病院の宿舎で、まだ麻酔が利いていて爆睡中のミッキーを一度カゴから出し、濡れタオルて全身を拭いてあげ、それから乾いたタオルで拭き上げ、ばっちり男前にしてあげ、それからまた、とっ捕まえカゴに戻しました。
それでもミッキーはカゴの中で爆睡していて、そしてミッキーがカゴの中で目を覚ましたのは翌朝でした。
目が覚めるとミッキーは私の目を見てから、猫語で「出られないよ」といいました。
それで私が、「あらあらどうしたの?」 という顔をしながらとっ捕まえカゴを開けてあげると、ミッキーは嬉しそうな、感謝に満ちたような顔をして出てきて、私にすりすりしました。
こうやってまんまと演出は成功し、ミッキーは私に絶対的な信頼感を持ってくれたようで、しかも去勢後は人が変った、いや、猫が変ったようにおとなしくなり、なでなではおろか、抱っこも、そして爪切りも、何でも来いの、従順な猫に大変身したのでした。