かぶおてがら

文字数 317文字

 もうひとつ。
 やっぱり夜中。
 私が豪快に寝ていると、誰かが私の脇腹の辺りに両手を乗せ、私をゆさゆさと揺すります。

 その手はずいぶん小さな手。
 子供よりも小さな手。
 それに何だか肉球でもありそうな小さな手!

 それで驚いて起きてみたら、カブちゃんが私の脇腹に両手を乗せ、私を揺すっていたのでした。
 ふみふみではありません。
 明らかに揺すっていたのです。

 それで「どうしたの?」と起きて、電気を付けて、何気なく床を見たら、そこには何と、大きなムカデ!!

 カブちゃんは「ムカデがいるよ!」と、私を起こしてくれたのでした。



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