かぶちゃんとネビル君との共同作戦

文字数 649文字

 ある日私はテーブルで食事をしていました。
 おかずはさんまの焼いたやつ。

 ところが! 少し食べたところで、室内犬のミニチュアダックスのネビル君が見事な糞をしました。
 まあそれは、決められていたペットシーツの上だったので、私も文句も言えないわけです。
 いやいや、むしろ「おりこうさん」と褒めてあげるべき状況です。

 だけどしばらくすると、ぷ~んと新鮮な臭いがやってきました。
 しかし食事の最中…、

れはたまらん!

 それで私は食卓を離れ、速攻で台所へ行き、ビニール袋を取ってきて、それからその糞の処理を始めました。
 もちろんそのとき、食卓はがら空きです!

 と、そのとき、キジ猫のかぶちゃんがぴょんとテーブルに飛び乗り、私の食べかけのさんまをくわえ、一目散に逃走しました。
 そしてなぜか、ネビル君もかぶちゃんの後に続きました。

 私はというとなすすべも無く、とりあえずネビル君の糞をビニール袋に回収し、窓の外のうんこ用のゴミ箱に捨てました。

 そしてそれから、「このやろう!」と、かぶちゃんたちのゆくえを追ったら、かぶちゃんは物置の脇で、旨そうにむしゃむしゃとさんまを食べていました。

 で、ネビル君はというと、かぶちゃんの前でおすわりしていました。
 だけどかぶちゃんは、サンマを半分ほど食べたところで、それをポトリと床に落とし、ネビル君に目配せしてから、とことことどこかへ歩いて行きました。
 そしてネビル君は嬉しそうに、そのサンマの残りを食べたとさ。

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