みー太郎予防注射事件
文字数 1,394文字
みー太郎の二度目の予防注射のときのことです。
野良さんのとき保護し、それから一度予防注射をしています。
一般に、予防注射は毎年やるように言われていますが、私のところでは完全室内飼いなので、その場合予防注射は不要という獣医さんもおられるほどです。
しかし猫パルボというとても恐ろしい病気もあるので、全くやらないわけにもいかないとも考えていたわけです。
だから折衷案として、私のところでは保護後一度、あとは3年に一度くらいにしています。
ところでアメリカなんかでは、やはり2,3年に一度みたいです。
このへんはみなさん自己責任でどうぞ。
ちなみに7匹分で3万5千円かかります。
さて、最近、みー太郎に予防注射をしたのですが、それから3週間ほど過ぎたある日、背中に1cmくらいの「しこり」が出来ていました。
それで、ネットで調べてみると恐ろしいことがいっぱい書いてありました。
それは病理学的に考察するとこうです。
予防接種により体内に「異物」が持ち込まれる訳です。
それで免疫系が反応します。
そして、その際さまざまな、目的とする病気に対する免疫が出来るのですが、同時に異物を持ち込まれた局所では、異物に対する局所的な反応が起こります。
まず白血球が異物に近づき、それから繊維芽細胞という細胞も増殖を始め、とりあえず異物を取り囲み、繊維(コラーゲン)を出して異物を取り囲みます。
異物に対して「身柄を確保した」みたいな感じです。
そしてその状態がしこりです。
その後、「たいして危険のない異物だ」と、免疫系が「判断」すると、あとはマクロファージというお掃除屋さんの細胞が処理して吸収され、しこりは消えます。
人間でも犬でも、予防接種ごのしこりはそれでおしまいです。
ところが猫だけはちがいます。
猫は異物に対してとても過敏なのです。
だから猫によってはいつまでも「たいして危険のない異物だ」とならず、いつまでもいつまでも繊維芽細胞が取り囲み続けることがあります。
そうなると、しこりは延々と残ってしまいます。
そしてその局所では「えらいこっちゃえらいこっちゃ」という感じに大騒ぎになり、どんどん繊維芽細胞が動員され、しこりは成長し続けます。
そしてやがて巨大化します。
そのような過程は、繊維芽細胞の暴走とも言える状態です。
そして最悪の場合、繊維芽細胞は癌化します。
それが繊維肉腫です。
こうなってしまう頻度は1000から10000匹に一匹と言われています。
そして問題は予防注射の部位です。
従来より予防注射は動物の背中、つまり肩甲骨の間あたりに接種されていました。
だけどこの場所で繊維肉腫が発生したら最悪の結末になります。
だから猫の予想注射は、なるべく後ろ足にすべきという考えが広まっているようです。
たとえ後ろ足に繊維肉腫が出来ても、最悪足を切断することで命は助かる可能性が十分あります。
猫だったら片足でも犬程度のジャンプ力は残るでしょうし。
みー太郎の背中のしこりが消えてくれることを祈るばかりです。
追申
先日手術を受け、しこりは摘出してもらいました。
野良さんのとき保護し、それから一度予防注射をしています。
一般に、予防注射は毎年やるように言われていますが、私のところでは完全室内飼いなので、その場合予防注射は不要という獣医さんもおられるほどです。
しかし猫パルボというとても恐ろしい病気もあるので、全くやらないわけにもいかないとも考えていたわけです。
だから折衷案として、私のところでは保護後一度、あとは3年に一度くらいにしています。
ところでアメリカなんかでは、やはり2,3年に一度みたいです。
このへんはみなさん自己責任でどうぞ。
ちなみに7匹分で3万5千円かかります。
さて、最近、みー太郎に予防注射をしたのですが、それから3週間ほど過ぎたある日、背中に1cmくらいの「しこり」が出来ていました。
それで、ネットで調べてみると恐ろしいことがいっぱい書いてありました。
それは病理学的に考察するとこうです。
予防接種により体内に「異物」が持ち込まれる訳です。
それで免疫系が反応します。
そして、その際さまざまな、目的とする病気に対する免疫が出来るのですが、同時に異物を持ち込まれた局所では、異物に対する局所的な反応が起こります。
まず白血球が異物に近づき、それから繊維芽細胞という細胞も増殖を始め、とりあえず異物を取り囲み、繊維(コラーゲン)を出して異物を取り囲みます。
異物に対して「身柄を確保した」みたいな感じです。
そしてその状態がしこりです。
その後、「たいして危険のない異物だ」と、免疫系が「判断」すると、あとはマクロファージというお掃除屋さんの細胞が処理して吸収され、しこりは消えます。
人間でも犬でも、予防接種ごのしこりはそれでおしまいです。
ところが猫だけはちがいます。
猫は異物に対してとても過敏なのです。
だから猫によってはいつまでも「たいして危険のない異物だ」とならず、いつまでもいつまでも繊維芽細胞が取り囲み続けることがあります。
そうなると、しこりは延々と残ってしまいます。
そしてその局所では「えらいこっちゃえらいこっちゃ」という感じに大騒ぎになり、どんどん繊維芽細胞が動員され、しこりは成長し続けます。
そしてやがて巨大化します。
そのような過程は、繊維芽細胞の暴走とも言える状態です。
そして最悪の場合、繊維芽細胞は癌化します。
それが繊維肉腫です。
こうなってしまう頻度は1000から10000匹に一匹と言われています。
そして問題は予防注射の部位です。
従来より予防注射は動物の背中、つまり肩甲骨の間あたりに接種されていました。
だけどこの場所で繊維肉腫が発生したら最悪の結末になります。
だから猫の予想注射は、なるべく後ろ足にすべきという考えが広まっているようです。
たとえ後ろ足に繊維肉腫が出来ても、最悪足を切断することで命は助かる可能性が十分あります。
猫だったら片足でも犬程度のジャンプ力は残るでしょうし。
みー太郎の背中のしこりが消えてくれることを祈るばかりです。
追申
先日手術を受け、しこりは摘出してもらいました。